平成12年3月11日・初版

光戦隊マスクマン外伝・モモコ昇天!謎の魔王/ペースケ・著

「きゃあぁぁ」 ピンクマスクはバンリキ魔王の念動力をまともに受け、宙高くはじき飛ばされた。  そして背中からコンクリート壁にたたきつけられ、壁をバラバラに崩して落下 した。 「どうした。早くかかってこい」 ピンクマスクは瓦礫の中からふらふらと両手をつき上半身を現わした。 (な、なんて強いの) オーラパワーの強さを示すマスク中央のインジケータは、800から90を切るところ まで下がっていた。 「はぁ、はぁ、はぁ」 バンリキ魔王は薄笑いを浮かべ、ゆっくりとピンクマスクに近寄った。 「立て!」 そういうと、いきなりピンクマスクの首筋を左手でつかみ、そのまま引き上げた。 「うう.......」 ピンクマスクは両手を垂れ、バンリキ魔王のなすがまま立たされたかっこうになった。 「これぐらいで終わりとはな」 ピンクマスクは首をかすかにあげ、震える小さい声で応えた。 「こ、これくらいで.......ピ、ピンクマスクは負けない.......」 バンリキ魔王は一瞬、驚いた様子を見せたが、すぐさまピンクマスクを睨みかえした。 「そうこないとつまらん。では俺様の軽い運動相手になってもらおう」 「その手を、は、な.......しなさい」 「ではいくぞ」 バンリキ魔王は右拳をピンクマスクの腹に打ち込んだ。 「うっ!」 オーラパワーが50を切った。 「おりゃおりゃおりゃぁぁーー」 バンリキ魔王は続けて拳を放った。1発の拳が決まるたびにオーラパワーが10づつ 下がっていく。 (うう、オーラパワーがもうなくなる.......) バンリキ魔王もマスクの数字に気がついた。 「なんだ、この数字は」 「うう、何でもないわ」 「何でもないはずがないだろう。言え」 「だ、だれがあんたなんかに」 「素直にいうんだ。でないといつまでもこのままだぞ」 「だれが」 「言え!」 また一つ拳が決まった。 「ああ」 残りが20を切った。 「ほほう、殴るたびに数字が減るようだな」 「ああぁぁぁぁぁ」 バンリキ魔王は舌で自分の唇をひと舐めした。 「ではこうするとどうなるかな」 そういいながらピンクマスクの胸のふくらみの一つを爪をたてて握り、もみ始めた。 「きゃぁぁぁ、や、やめてーーー」 ピンクマスクは頭を激しく振って抵抗した。パワーが今度はカウントダウンするように 1つづ落ちていく。 (ああ、もう、もうダメ.......) 「ほらほら、あと7だ、6、5、4.......」 「うう、はなして.......」 「ほらほら、3、2、1」 「ああ.......」 そして0になった。ピンクマスクの全身に痙攣が走り、ふたたび首をがっくりうなだれ る。いきなりピンクマスクの胸を爪で握られたところが破れた。 「ス、スーツが裂けてる.......」 「ほほう、これはおもしろい」 バンリキ魔王は手をいったんななすと、首元に5本の爪を立ていっきに下へ降ろした。 「きゃぁーーーー」 スーツに5本の筋が残る。その筋あとに白い素肌がのぞいている。 (ああ.......パワーが消えて、強化スーツも.......) ピンクマスクの首を掴んでいた手が離された。糸が切れたあやつり人形のように ピンクマスクは地面に倒れ落ちた。 「うううぅぅぅぅ.......」 ピンクマスクは落ちたままの形でまったく動かなかった。そこへバンリキ魔王が ピンクマスクの体をまたぐかっこうで尻を落とした。 ”ドスン” 「ぐっ!」 (お、おもい.......) バンリキ魔王はピンクマスクのマスクに両手をかけた。 「おまえのなまいきな顔を拝ませてもらおうか」 「い、いやっ...」 バンリキ魔王は力をじょじょに込め、マスクの両側から潰しにかかった。 「ああ.......やめて、やめて.......」 (だめ、だめ、マスクがやられたら、もうピンクマスクになれない.......) ”ピキピキピキ.......” (ああ、マスクにヒビが.......) 「そらそら、もうすこしでピンクマスクの素顔とご対面だ」 「.......お願い、もうやめて.......」 バンリキ魔王は亀裂に指を突っ込むと、貝の口を開くようにマスクを左右に割った。 マスクはセンターからちょうど2つに分かれた。そこには目に涙を溜めたモモコの 顔があった。黒髪がバサリと垂れた。 「これがピンクマスクの素顔か」 「バンリキ魔王.......」 「ただの女に戻った気分はどうだ」 「もう許して.......」 「だめだ、これからだ」 バンリキ魔王はいったん立ちあがると、モモコに両足を広げその間に腰を落とした。 そして、両腿のスーツを破りとった。 「まだ続けるの.......」 そしてバンリキ魔王はスーツのスカート裾の部分を握り、一気に破りきった。 「ああ、もうやめて.......」 その声を無視して、股の間に両手をかけ、スーツに大きく裂け目を開いた。 「きゃぁぁーーーそ、そこはダメーーーー!」 バンリキ魔王は裂け目に見える茂みを確認すると、いきなり自分の顔を埋めた。 舌が這う感覚が中枢神経に伝わってくる。 「ああ、ああ、ああーーーん」 陰毛を噛みつかれていく。 (わ、わたしの中から、力がどんどん吸われていくーーー) ピチャピチャと音を立てながらバンリキ魔王は欲望を剥き出しに動いている。 (か、体の奥から、何かがうずいて.......) モモコは無意識に背を反らせていた。 (な、なんで、なんで、こんなことって.......) 不意に腰の異物感がなくなった。 「どうだ、いままで味わったこともない感覚だろうピンクマスク」 「そんなことない.......」 「我慢できないだろう」 「違う」 「ではとどめだ」 バンリキ魔王は自分の生殖器を曝け出した。モモコの目には500mL缶にも匹敵し ようかという大きさに写った。 「きゃぁぁ、それだけはいやーーーーー」 「ははは、本当は死ぬほど欲しいのにな」 バンリキ魔王は正確に誘導した。 「あっ」 と思う間もなく、ズズンという稲妻の衝撃がモモコの下半身を貫いた。 そのスピードにモモコの官能体は一気に頂点をめがけて上りつつあった。 (いく、イってしまう.......) バンリキ魔王はモモコの最深部まで攻めあげた。 (ああ、もう、もうダメ.......) モモコは感覚の極に達した。 「ああーーーーー」 バンリキ魔王はモモコがいったのを見て、体を引きだした。そして、下半身を モモコの顔の側に移動させた。 「くらえ、ピンクマスク」 モモコの顔に粘着物を浴びせかけた。顔一面がベットリと覆われた。 「いい顔だ、ピンクマスク。ははっは」 モモコはもはや言葉もなく、これからの黒い運命を想っていた。 完