平成12年7月7日・初版

キューティハニーF外伝・衝撃事実!敵が暴くハニーの秘密・第一話/寿々美・著

のどかな週末の午後、ハニーが自宅に戻り、メールをチェックすると 「親愛なるハニー様」とのメールが届いていました。 差出人は「N」。 「一体誰かしら?きゃラブレターかな!」 メールをクリックした瞬間、ハニーの指は止まり、 CRTに写るこわばったハニーの顔。 その瞳は、短いコメントを凝視していた。 「ハニー、お前の秘密を知っている。この淫乱女め」 「誰、誰なの?いたずら? でもこのアドレスと私の名前を知っている人は限られているわ!誰なの?」 「いったい私の何を知っていると言うの? それにしてもこの私を淫乱ですって、ひどい人ね!」 いったい誰、どうして私を、そして「私の何を知っているの?」 疑問だけがハニーの心に広がって行きました。 でも、ハニーにはそんな疑問に気をとられる間も有りません。 事件が続発しているのです。 今日も、深夜に女の子達を襲い、 心をぬきとる怪人が横行しているとの事件が発生、 早速ハニーが捜査に乗出した。 独自に捜査を進めるハニー、 被害者の一人にあう事が出来たが、 彼女に何を言っても「N様の言いつけにより何も申せません」 との返答を繰り返すばかりで、手掛かりとなるものは得られません。 「Nって誰?パンサクローの怪人? こうなったら私がおとりになるしかないわ!」 その一言に、とめる清二、(ハニーの助手兼恋人) 「やめろハニー、ここ最近君の身辺をかぎまわるやつも多いし、 加えて数日前の怪しいメール。 あのメールも宛先はN。なにかの罠かも知れないぞ」 「清二さん大丈夫よ。私は愛の戦士キューティーハニーよ。 女の子を襲う卑怯な奴らには負けないわ、 それにいたずらメールが今回の犯人ならちょうどいいわ、 ハニーへの挑戦受けてたつわ」 そう言い放つハニーの後姿を、なめる様にカメラのレンズが追う。 カシャー、カシャー。 乾いたシャッター音がハニーの姿態をフィルムに納めていった。 「フン。如月ハニーいやキュティーハニー。 正義の味方ぶっているのも、もう少しだ。 その長い脚を俺の目の前で膝まづかせ、 お前の本当の姿をさらけだしてやる。 それまでセイゼイ、清楚な正義の味方を気取ってやがれ」 そんなセリフと共に消え去る影がある事を ハニー、清二は気付かなかった。 3月というのにまだ寒い日の夜、 コツコツと響くハイヒールの音、 そのヒールから伸びる黒いストッキングにつつまれた美脚を 股下数センチのミニスカートがより長く妖しげな魅力に演出していた。 まるで男を誘う様なこの女。 この界隈で続く拉致事件を知らないのであろうか? その女の背後から「お嬢さん」との鋭い声が、 びくっとして、振りかえる女 「きゃ。びっくりした。なんだお巡りさんじゃないですか?」 「なんだじゃないでしょ?知らないんですか、このあたりで続く事件を?」 「知ってるけど私なら大丈夫。 そんな女の敵、現れたらこの私が蹴り倒してやる」 「まぁ、いさましいお嬢さんだ事。 まああなたの綺麗な脚に蹴られるのなら犯人も本望かな。 では本官がその先の表通りまでお送りしますよ!」 「ううん。大丈夫いいわよ!」 断わる女の腕をつかみ、なかば強引に引張る警察官。 「痛い。そんなに引張らないで」 「おやこれは、失礼しました。では押してみましょうか?」 そう言うやいなや警察官の右手は、女の豊かな胸をわしづかみに、 そしてそのまま女を押し倒し、左手は細い足首をつかみあげた。 すでに、マイクロミニはスカートではなく、ウエスト付近まで押し上げられ、 警察官の目は、黒いストッキングに包まれた美脚の奥の 白いパンティを見つめていた。 「フン。こんなナリにしてはずいぶん可愛いパンティはいてやがるな!」 「キャーなにするの!!やめて!」 慌ててパンティを隠そうとする女、 そんな女の手は警官に跳ね除けられる。 「フン。こんな姿で歩いているお前が悪いのだ。 俺はそんな女どもを許せないだ!」 「そんな、私が何をしたって言うの!あなたなの!レイプ魔は!!」 「レイプ魔とは心外だな。 俺はあいつらの本当の自分を解放させてやっている。 感謝されてもいいくらいだぞ! そしてお前もそのスレンダーのボディーの下にある淫らな自分を知るが良い!!」 「勝手な言草ね。じゃあなたにも、本当の自分に気付かせてあげるわ!」 「何を!さては、きさま〜。ただの女じゃないな!デカか!!」 「教えてやろう!ある時は女の敵を探る探偵ハニー、 またある時は夜の街に妖しく光る夜遊びハニー。 しかしてその実態は!」 「ハニーフラッシュー」 まばゆい光の中から、スレンダーな美女が飛び出した 「愛の光をもつ乙女。キューティーハニー!!あなたの人生かわるわよ!」 「ふん、やはりお前かキュティーハニー!待っていたぞ!」 「人生変わるのはお前の方だ!!ヤレ!」 まわりから飛び出す手下共、囲われるキュティーハニー。 「どうやら待ってたのは私だけじゃないようね! でもそんな人数でこのキュティーハニーが倒せると思っているの?」 「あまいわね!」 飛び交うピストルの音、 その中をキュティーハニーの剣が手下共をなぎ倒す。 「お前たちなにをやっている。そんな小娘一人捕まえられないのか?」 「よく見てみろ!あいつの動きの基本はフェンシングだ! つまり直線的な動きしか出来ない!廻りこんで攻めろ!!」 「クッ、どうやら私の事を良く研究している様ね! でもキュティーハニーを倒せるかしら!」 「そう、よーく研究しているよ!戦いの後、お前がベッドでしている事もね!!」 「エッ」 一瞬、キュティーハニーの動きが止まった。 そこに、手下共がおそいかかる。 背後からのタックルに体制を崩したハニー。 廻りから伸びる手は、白いブーツの足首、細い首をくわえ込む。 路上に大の字に押し倒されるキュティーハニー。 「しまった」 「フフ、いいざまだなキュティーハニー! どーら、お前の自慢の胸を切り裂いてやろうか!!」 怪人の手はキュティーハニーの胸に、 「あぁ」 「身動きもとれないのか? さっきまでの威勢の良さはどうした!エッ、ハニー! それにしてもこのコスチューム、 こんなに胸の谷間を強調させて本当はこうされたかったのだろう!」 怪人の手が、ハニーのレオタードをむしりとる。 キュティーハニーの豊かな胸があわらになる。 「イャー」 そんなハニーの姿に、手下共の目が釘付けになったその時、 「今だ」 その一瞬を利用してキュティーハニーが飛び出した。 半裸で戦うキュティーハニー。 手下共はそのハニーの姿に目をうばわれ次々に倒れて行く。 ついに怪人と一騎打ちに、 「ハニーフラッシュ」 そこには元の姿の凛々しいキュティーハニーが 「よくも恥ずかしい姿にしてくれたわね!くらえ!」 必殺技ライトニングフレアが炸裂。 倒れこむ怪人。 「さあ、女の子達をどうしたの?いいなさい!」 つめよるキュティーハニーの足に手が伸びる。 足元を取られ崩れ去るハニー。 二人は取っ組み会いながらも戦う。 怪人の手がハニーの胸、脚に伸びる。 「本当にいやらしいやつね!さっきからどこさわっているのよ!この変態!」 怪人はハニーの手首になにかを付け様とするが ハニーの抵抗にあいうまく行かない。 離れた所にハニーがもう一撃みまおうとした所、怪人が手を差し出す。 「キュティーハニーこれが見えるか!」 差し出された小さなビンのなかには浚われたであろう女の子の姿が、 「それは!なんてひどい事を彼女をどうするつもり!」 「どうするかはお前の出方しだい。そうだな先ずその剣を捨ててもらおうか!」 「この卑怯者」 「フン、何とでも言え」 剣を投げ出すキュティーハニー、 その剣を奪おうと怪人は近寄ろうとするが、 「おっと危ない。うかつに近づくとまたお前の蹴りをもらうな!」 「そうそう。このブレスレッドをしてもらおうか!」 足元に投げられたブレスレッドを受け取りながら 「仕方がないわね! でもこのブレスレッドを付けたら彼女を解放すると約束しなさい!!」 「そんな口が聞ける立場か!キュティーハニー!」 ビンを握りしめようとする様に 「わかっわ。」 悔しげにブレスをつけるキュティーハニー 「さあつけたわよ!」 「ふははははは!そうらクラエー」 「キャー」 その場に倒れこむキュティーハニー 「体が、体が動かない!!」 そうあのブレスはキュティーハニーのエネルギーを封じる為の道具だったのだ。 身動きのとれないキュティーハニー、 怪人の攻撃がつづく、 蹴られ殴られボロボロにされるキュティーハニー。 「これで最後だなキュティーハニー」 蹴りを受け失神するキュティーハニー 「でもこれからが、お前の人生が変わるときだぞ、つれていけ」 惨めに倒されたキュティーハニーを怪人達は拉致していくのだった。 キュティーハニーは助かるのか? 「ううん。ここはどこ」 「気がついたかキュティーハニー」 「ここは、どこなの!」 「まあまあ。あせらずに」 「そうだ、君が会いたがっていた女の子達に会わせてあげるよ」 床がせり上がり、捕まえられた女の子達が現れた。 「あっ、キュティーハニーだ。私達を助けに来てくれたの!」 女の子達が、キュティーハニーに群がる。 「もう大丈夫よ。私がきたからにはあんな奴すぐやっつけてあげる」 「そうかなキュティーハニー。 さきほど俺にズタズタにされたのを忘れたか! こんどはそのレオタードを一片のこらず剥ぎ取ってやるぞ!!」 女の子達が口々に、 なに言っているの!ハニーお姉さまがあなたなんかすぐやつけるは!と罵る 「ホウ。随分な人気だなキュティーハニー。 でも本当のお前の姿を知ってもこの人気は変わらないかな?」 「君達は知らないようだね。その女キュティーハニーが淫乱な露出狂だって事」 「何を言うの。私は露出狂なんかじゃないわ」 「そうかな?ではそのコスチュームは何だ。」 「そんなに体の線を強調して、胸の谷間、おしりの線、 おまんこの割れ目までくっきりさせて、バックリあいた背中は お前の性感帯をさらしている証拠じゃないのか?」 「何を言うのこれはあんた達、怪人と戦う為のコスチュームよ。 変な言いがかりはやめて頂戴!!」 「いいがかりかな!」 怪人の手がキュティーハニーのあそこに触れる 「ほら、クチュクチュいってるぞ、それに背中はお前の性感帯だ」 背中を愛撫されのけぞるキュティーハニー その様に、廻りの女の子達は 「やめてハニーお姉様も女の子ですもの、 そんな事されると感じるのは当たり前よ」 「ホウ、私のせいにするか! こんなに恥ずかしく悶えるキュティーハニーでも支援するのか?お前らは!」 「ではそのハニー信仰者の目を覚まさせてやろう。 この姿を見てもまだ言うかな!」 ばら撒かれる写真。 そこに写されたものは????? 「いやー、やめて」 さけぶキュティーハニー 「忠告したはずだぞ、お前の秘密を知っていると」 罵る怪人 冷ややかな目でキュティーハニーを見つめる女の子達、 さてこの続きは?  ***つづく***