平成12年7月8日・初版

流星人間ゾーンエンジェル・壮絶!ゾーンエンジェル対ガイガン/ペースケ・著

ゾーンファミリーとガロガの戦いは、いまだ終わりの様相が見えな かった。 時は流れた。 防人蛍ことゾーンエンジェルは高校から短大に進学した。体力も ついて2段変身もできるようになり、兄の光ことゾーンファイター とともにガロガの恐獣と互角に戦っていた。 ***************************************************************** ここはガロガの宇宙基地。ゴールドガロガから呼び出しを受けた グレーガロガが帰還し出頭したところである。 「ゴールド、ただいま戻りました」 「ご苦労、といいたいところだが何たるざまだ」 「はっ」 「恐獣ミサイルを送っても、またたくまにやられおって」 「お怒りはごもっともです、ゴールド。しかし我々も全力で...」 「あれのどこが全力だ、このバカものが!」 「も、もうしわけありません」 「我々ガロガに能無しは必要ない。おまえには前線から戻ってもらうぞ」 「それだけはご勘弁ください、ゴールド」 「いやだめだ。おまえの言い訳も聞き飽きた。即刻、退任してもらう」 「最後のチャンスをお与えください、ゴールド」 「最後だと。ようしそれでは本当に最後にしてやろう。お前が恐獣と なるのだ」 「...はい、わかりました。刺し違えてもゾーンファミリーを倒します」 「その言葉、覚えておくぞ」 そしてグレーガロガは改造手術を受け、ガロガの恐獣に変体する能力 を身につけた。 ***************************************************************** ガロガが宇宙で暗躍している頃。防人蛍はファーストフードの店で アルバイトをしていた。短大の友人であるマキ子といっしょにカウ ンターに立って笑顔をふりまいていた。 「ふう。いつもスマイルというのも正直いって疲れるなあ」 「蛍、今日暇?」 「とくに予定ないけど。なあに」 「ほら、まえからいってたじゃん。合コンよ、合コン」 「そういえば、そんなこといってたわね」 「行くの、それともやめる?」 「どうしようかなぁ」 「乗り気じゃないならこなくてもいいわよ」 「そうねぇ」 「いい男がきてもしらないからね」 「わかったわかったいくわよ」 「そうこなくっちゃ」 ***************************************************************** 地球に戻ったグレーガロガは、地下基地の私室で作戦を練っていた。 「ゾーンファミリーを倒すためには、ファイターとエンジェルの二人を 倒さないといかん。それにはどうしたらよいか」 グレーガロガは腕を組み、壁の1点を見つめ深く考えた。 「2人を同時に倒すのは難しい。となると、一人ずつを狙うしかない」 グレーガロガは今まで集めたゾーンファミリに関する資料を再度読み 返した。 「エンジェルが恐獣と戦えるようになったのは、ここ3カ月くらいか。 もともとは2段変身ができないのが、その力を身につけるようになった のは、その歳になったということか」 そして、膨大な資料の中から1枚の写真を取り出した。 「これはエンジェルが1人でいるときか」 そしてじっと眺めているうち、あることに気がついた。 「よし、これはつかえるぞ。これでゾーンファミリもおしまいだ」 グレーガロガは写真を手にしながら低い声でほくそえんだ。 ***************************************************************** 「蛍さん、ちょっとこっちにきなさい」 「なあに、おかあさま」 「最近はずいぶん帰りが遅いようですね」 「それは...アルバイトのせいで」 「うそおっしゃい。あのお店は9時には終わっているでしょ」 「....すみません。終わったあと、友達と遊びにいってしまって」 「蛍さんも短大生なのですから、多少の遊びもあるでしょう。それを とがめる気はありません。ただしそれも程度というものがあります」 「ええ....」 「これからは気をつけるのですよ、いいですね」 「わかりました、おかあさま」 ***************************************************************** 「おかあさまもずいぶんきついわ」 蛍は母のいうことに一応納得はしていたが、本音のところでは釈然と していない。 「光兄さんだって、毎晩遅いじゃない。それなのになんで私ばっかり 責められなきゃいけないのよ」 蛍はマキ子を相手にして愚痴っていた。 「それが親の愛情ってものじゃないの。うちなんかぜんぜんそんなこと 言わないから、かえってどうでもいいと思っているんじゃないかと勘ぐ るわ」 「いいじゃない、なんでもできて」 「そうでもないよ。別にお小遣いをたくさんくれるでもないし」 「だからバイトしてんでしょ」 「まあね。それはそうと、光さんて、決まった人はいるの」 「光兄さんの彼女ってこと?マキ子って、もしかして光兄さんがタイプなの」 「えへっ、だってかっこいいじゃない」 「そうねえ、とりあえず外見はいいかな」 「おーー、贅沢なその言い方」 「なによ、文句あるなら紹介しないわよ」 「まっそういわずに、この1杯は私のおごりということで」 「ずいぶん安い買収ね」 蛍は目のまえに置かれた大ジョッキをつかむと、一気に飲み空けた。 「よっ、いつもながら蛍はいい飲みっぷりだわ」 「それは言わないの」 蛍とマキ子が居酒屋を出たのは閉店まじかの11時だった。二人は 繁華街を駅に向かって歩いた。蛍は千鳥足状態になっている。 「ほら、蛍、しっかり歩け、こら」 「ほえ?おかあさまがなんだ」 「もう、すっかり酔っちゃって」 「うるさい、酔ってなんかいませんよーーだ」 「その言い方が酔っ払いだっちゅうの」 その二人のあとを黒い影が追っていた。駅の階段をあがるのを見届けると その影はあとかたもなく消えた。 「ついたよ、蛍」 「ふぁぁ、ここはどこ?」 「駅だよ、駅」 「はれ?なんでマキ子がいるの」 「なんでじゃないでしょ。あんたが酔っ払っているからここまで送って きたんじゃない」 「あれま、それはそれは」 「それしっかり立って。どう、階段だよ。転ばないで降りられる?」 「まあそれくらいは」 蛍は階段のてすりに体重をかけながら、ずるずると降りて行った。 「どうする蛍。家まで送ろうか」 「...」 「寝るな、こら」 「はぁ、だいじょうぶ。ここからなら寝てても帰れるは」 「本当かねえ」 駅は静まりかえっていた。2人のほかに出口に立っているものはいない。 その駅のロータリーに一台のキャデラックが入ってきた。ドアをあけ、 黒装束の男が降りてくる。 「お前は防人蛍、いや、ゾーンエンジェルだな」 蛍の背筋に悪寒が走った。うなだれていた顔をあげ、目の前の相手を 見つめ返す。 「誰?」 「会うのは初めてか。しかしお前のことはよく調べてあるぞ」 「なによ、正体を見せなさい」 「俺はグレーガロガ。きさまらゾーンを心から憎むものだ」 男の周囲に煙が取り巻き、そして煙が風に流されるとガロガ星人の 醜い姿が現れた。 「きゃぁーー」 マキ子はガロガ星人を見ると気を失い、地面に倒れた。 「マキ子!」 「ふふふ、おまえの友達を驚かしたようだな」 「何よ。ガロガごときになんか私は驚かないわ」 「フフ、いままで散々我々の邪魔をしてくれたな。ここはお前1人だ。 ファイターがいないところでまずお前から血祭りにしてやる」 「ガロガ、この私が倒してあげるわ」 「エンジェルよ、その言葉はそのままお前に返してやる。おまえの 行動パターンを調べ、わざわざここで待っていたのだからかな。ここ はおまえの墓場だ」 「パワーアップしたエンジェルを舐めないでよ。ゾーンファイト・パワー!」 蛍はゾーンエンジェルに変身した。そしてグレーガロガに走りよった。 「たぁぁぁ」 エンジェルはグレーガロガの手前で大きくジャンプし、そのままキックの体勢をとった。 グレーガロガはエンジェルのキックを直前でかわした。エンジェルは膝を折って 着地した。が、足をからんで着地に失敗した。その光景を見て、グレーガロガが 大きく笑った。 「はははは、足がふらついているぞ。まだ酔っ払っているのか」 「う、うるさい。酔ってなんかいない」 しかし本当のところエンジェルの体はいまだ酔いが抜けてはいなかった。頭は ふらふらし、胃の中からものがこみ上げてくる感覚。体がまるで他人のものの ように、自分の意志とは別の物体に化していた。 「ではこちらからいくぞ」 グレーガロガは片膝を立てているエンジェルに近寄り、首筋をつかんでそのまま 大きく放り投げた。 「うああ」 エンジェルの躰は宙を舞い、歩道の街路樹に頭からぶつかった。そして地面に そのまま落ちた。エンジェルは体を震わせながら、両手をついて立ちあがろう とする。グレーガロガは目を光らせ、悠然としてエンジェルに近づいてくる。 (はやく立たなければ) しかし、体がバラバラになったようにまるでいうことがきかない。 「ほら、早く立て」 グレーガロガはエンジェルを真下に見下したまま、命令口調で言い放った。 エンジェルはふらふらになりながらも、なんとか樹木を背にして立ちあがった。 「こ、こい、ガロガ」 「フフフ、もう立つのも辛そうだな、エンジェル」 「まだ、まだよ」 「ようし、その根性に免じて戦いを続けてやろう」 グレーガロガはエンジェルの真正面に立ち、左右から交互に拳をエンジェルの腹 に打ち込んだ。 「うっ、うぐ、ぐはぁ」 エンジェルはグレーガロガのパンチを防御できなかった。そして膝を落とし、 左手を地面についた。さらに右手で口を覆っているプロテクトをはずすと、胃の中の 吐瀉物を思いっきり吐き出した。 「どうだ、気分がいいか」 「く、く.......まだ....よ」 胃の物をすべて吐き終えたエンジェルは、グレーガロガを睨みつけた。 「言葉だけは達者だな、エンジェル」 「いうな。お前一匹くらい私だけで十分よ」 「いってくれるじゃないか。ではこうきたらどうする」 グレーガロガは左腕を胸に当て、変態の呪文を唱えた。そしてその体は エンジェルの目の前で巨大サイボーグ恐獣ガイガンに変わった。 「あっ、ガイガン。私も変身しなければ。ゾーン・ダブルファイト!」 エンジェルもその場で二段変身し巨大化した。 「いくわよ、ガイガン」 ガイガンは、口から放射能光線を吐いた。エンジェルはジャンプし、ガイガン の後ろに回る。そして着地と同時にガイガンの背中に蹴りをくわえた。 ガイガンは前へつんのめる。しかし、倒れざまに自らのシッポを廻し、 エンジェルの首に巻きつけた。 「ぐっ!」 ガイガンはシッポを大きく振った。エンジェルの体が左に右に煽られる。 そしてガイガンは首から尾を外すと、エンジェルは勢いがついたまま 住宅地の中に倒れこんだ。 ガイガンは体の向きを変え、エンジェルの背中を舐めるように凝視した。 エンジェルは体を起こそうと両手を地面についていた。その背中に向かって ガイガンが再び放射能光線を吐く。 「うっぅぅぅ」 エンジェルを支える両手が外れ、頭が地面にぶつかった。エンジェルは 体が痙攣していくのをおぼえた。 「く、苦しい.....あ、熱い......」 エンジェルの体はプロテクタに守られてはいるが、それすら完全に防護で きないほどガイガンの攻撃は威力があった。 やがてガイガンの光線が当っている部分が黒くしみができてきた。 「ああ、プロテクタが焦げている.......」 突然、ガイガンの攻撃がやんだ。エンジェルは地面にうずくまったまま 動かなくなった。 「どうだ、やはりお前はガロガには勝てんのだ」 静かなる間が空間を占めた。 エンジェルの右手がかすかに動いた。そして左手が動き出し、弱弱しく エンジェルの体が持ちあがった。頭は垂れたまま、片膝をつき、息も 絶え絶えの姿だった。 「まだ、私は負けてない.......」 「なに!これでもまだ戦おうというのか。まだとどめがいるらしいな」 ガイガンはエンジェルの正面に立った。右足を大きく振り、エンジェル の腹から蹴りあげた。エンジェルは尻から落ち、地面に大の字になった。 さらにガイガンは地面に倒れているエンジェルの真上から飛びかかった。 ガイガンの体がエンジェルと重なった。ガイガンはエンジェルの背に手 を廻して、抱きつくかっこうになった。 「ううう、重い.......離れなさい.......」 ガイガンの赤い一つ目の光が増した。ガイガンの腹のノコギリの刃が エンジェルの体に突き刺さって行く。エンジェルはたまらず悲鳴を あげる。エンジェルのベルトのエナジマーカーが青から黄色に変わる。 「ああ、エナジーがあと110秒しか.......」 それに構わずガイガンは刃を振動させ、エンジェルのプロテクトスーツに 食い込ませていく。 「ハハハ、どうだガイガンのノコギリ刃の味は」 「ああぁぁーーーーーいたい、いたいーーー、やめてーーーーー」 「フフフ、後生だから刃を回転するのだけは勘弁してやろう」 (このままじゃやられる!) エンジェルは死を予感した。力ではとてもかなわない。どうすればいいのか。 (そうだ。危険だけど、これしかない) エンジェルは自由になっている両手を高く上げた。 「流星ミサイルマイト!」 異次元空間からミサイルマイトポッドが転送され、腕に装着された。 「この近さなら外さないわ」 ガイガンはエンジェルに抱きついたまま、拷問を楽しんでいる。 「くらえ!」 エンジェルはガイガンの腹の両脇をつかみ、ミサイルマイトを発射した。 ガイガンの脇腹をミサイルが食い込む。 「ギャァッァァーーー」 断末魔の叫びとともに、ガイガンがエンジェルの体を突き飛ばす。 そして、ミサイルが爆発する。 「やったわ」 ミサイルの爆風で一面に煙が舞う。エンジェルは地面に横たわりながら 煙が収まるのを見守った。そして静寂がおとずれた。 「そ、そんなバカな.......」 煙の中にガイガンが立っていた。左右の脇腹がえぐりとられているが、 シンボルの一つ目には赤い光の輝きは変わりがない。 「俺にはミサイルマイトは通用しない。遊びは終わりだ」 エンジェルはフラフラにながらも立ちあがった。 「それなら、これはどう。プロトンビーム!」 エンジェルは胸のまえで腕をクロスし、エナジースポットからプロトン ビームを発射した。 「バカが。自滅するようなものだ」 ガイガンは腹にビームを受けた。しかし、光線は腹の刃にあたり空中に 散乱していった。 「これもだめなの!」 「お前は自分のエナジーを無駄に使っただけだ」 エンジェルは立ちすくんだ。そこへガイガンが猛然と向かってくる。 エンジェルはガイガンに背を向けた。両手をあげ、空へ飛び逃げよ うとした。その飛び立つところで両足をガイガンの爪につかまれ、 地上に叩きつけられる。 「ああぁ!」 ガイガンはうつ伏せに倒れているエンジェルの背中に、鍵状の両手を 打ち込んだ。 「ううっ、ううっ」 打ち込まれるたびにエンジェルは呻いた。そしていったん攻撃が収まった かと思うと、つぎに体を廻され、腹の上にガイガンの足がのり、体重が かけられた。エンジェルのベルトのエナジーマーカーが黄色から赤になった。 「エナジーが、あ、赤に.......」 「どうだ、やられる心境は」 「くっ.......これくらい.......」 「まだなまいきな口がきけるとはな。たいしたものだ」 「そ、その足を、どけなさい」 「いやだね。そのかわりにおまえのエナジーをもらおうか」 「なんですって。や、やめて」 「お前らのエナジーは簡単に奪えるからな」 「い、いやーーーやめてーーーーー」 ガイガンは両手でエンジェルの頭に動かないように固定した。その手を 解こうとエンジェルも力を込めるが、びくともしない。 「もらうぞ」 「ああ、だめだめだめーーーー」 ガイガンはエンジェルのへッドのエネルギーポットを口にくわえた。 そして引き離そうと頭を振った。 「いやーーいやーー、離れてーーーー、だめーーー」 ベルトのエナジマーカーが危険を示す赤色の点滅を始めた。 「ああ、エナジーが、エナジーが.......」 泣き叫ぶエンジェル。ガイガンはついにエンジェルのエナジーポットを 奪った。ガイガンは両手を離し、エンジェルの体から退く。 エナジーマーカーは赤い点滅が少しづつ弱まっていく。エンジェルは ガイガンに向かって震えながら手を差し出した。 「私のエナジーマーカーを返して.......お願い.......」 「だれが返すか」 そして最後にベルトから光が消えた。エンジェルの体が彫刻のように固まった。 「ああ.....もう.......だ..め.......」 エンジェルは固まったまま地面に倒れた。やがてその体を光が包みこみ、 巨大変身が解かれ、等身大のエンジェルとなった。ガイガンも煙に包まれ 元のグレーガロガが地上に現れた。 エンジェルは力なく肩で息をして地面に横たわっていた。そこへグレーガ ロガがエンジェルを見下すように立った。 グレーガロガは倒れているエンジェルの首を掴んで起こす。エンジェル は意識が朦朧とし抵抗もできない。 「うう.......く、苦しい.......」 「よし、次といくか」 「ま.......まだ、なにかするの。私はもう負けたのに.......」 「お前をこれから辱める。しかもお前の友達の目の前でだ」 「そ、そんな、ひどい.......」 「それくらいでも我らの恨みは消えないがね」 「や、やめ.......て.......」 グレーガロガの部下がマキ子を連れてきた。 「ゾーンエンジェル!」 「マキ子.......」 「あなたたち、エンジェルになにをしたの。とっととはなしなさいよ」 「うるさいぞ。これからおもしろいショーをみせてやる。黙って見ているんだ」 「ああ、やめて.......」 グレーガロガはエンジェルのヘルメットに手をかけると、力を込めて引き剥がした。 「それだけは、それだけは、やめてーーー」 「ほらほら、じっくりと見るんだ」 「やめなさいよ、ガロガ」 「いやーーーきゃぁぁぁーー」 エンジェルのヘルメットがとられ、素顔がマキ子の前に晒された。 「ゾーンエンジェルが、ほ、蛍なの!」 「はっはっはっは、そういうことだ」 グレーガロガは続いて、エンジェルの体を守るプロテクタも破壊した。ベルトを 取られ、ブーツとグローブも脱がされた。 「ああ、やめてーーーー」 「まだだ」 ピンクのストッキングも破られ、ショーツも剥ぎ取られた。そしてグレーガロガ は蛍の背後から抱え、生身の姿をマキ子の真正面に立たせた。 「いや、いやーーやめ、てーーー」 「だめよ、負けちゃだめ、蛍。がんばるのよ」 「ここまできてなにをどうがんばるんだ、バカめ」 そして泣き叫ぶ蛍の胸がゆっくりと揉まれていく。 「ああ、いや.......は、はぁ.......」 グレーガロガは頭の角をぬき、その先端を蛍の黒い秘部にあてた。 蛍は消えそうになる意識の中で下半身にかかる異様な感触をおぼえた。 「そ、そんな.......」 グレーガロガは無言のまま、角を蛍の中に押し込んで行く。 「あぁあぁあぁ.......だめ、だめ、ぬいて.......」 角が蛍の中で熱く動きまわる。やがて蛍の愛液がふとももをつたって たれていく。 「感じてきたな、ゾーンの淫売女め」 「うぅぅ、感じてなんか.......」 「体は正直だぞ」 「抜いて.......」 「やめていいのか、本当はもっと欲しいだろ」 「そ、そんなことない.......」 「ほらほらほら、どうだ」 「やめて.......ああ、奥まできてる」 「いっていいんだぞ」 「はぁはぁ、そんなに強く.......こわれちゃう.......」 蛍は終わることのない快楽の海にのまれていった。 ****完