平成12年10月17日・初版

流星人間ゾーンエンジェル・ゾボット、エンジェルへ侵入!/ペースケ・著

ここは地球の静止衛星軌道にあるガロガ中継ステーション。 ゴールドガロガが地球前線基地にいるガロガブラックスと交信を続けていた。ガロガブラッ クスとは、ガロガの中でもゲリラ戦の能力に秀でた者たちを集めた特殊部隊である。今回、 ゾーンファミリーの完全抹殺を願うゴールドガロガは、ついにガロガバラン星最強の戦士を その戦いに投入したのだった。 「ブラック1号、作戦の進行状況はどうだ」 「はっ。何も問題なく着々と進んでおります」 「で、攻撃開始はいつになるのだ」 「はい、3日後の地球時間で正午からです」 「ネオウルトラジキロは完成しているのか」 「すでにテストも終え、あとはファイターとの戦闘を待つばかりです」 「ネオウルトラジキロはガロガのハイテク力を結集した最高最強のガロガ獣だ。その戦いぶり を早く観て見たいものだ」 「まったくです。ファイターのミサイルマイトを軽く受け流す装甲を持ちながら、動きはジキロ の5倍以上のスピードで動きます。超磁力もスーパージキロの100倍を超えます。ファイター は身動き一つとれないでくたばることでしょう」 「ふむふむ」 「そしてもうひとつ、ゾーンファミリーを地獄に落とす能力がありますので」 「なんだそれは?聞いておらんぞ」 「それは見てのお楽しみということで」 「わかった。三日後が実に待ちどうしいわ、ハハハハハハ」 ゴールドとの交信を終えたブラック1号は、マイクを置くと今回の戦闘場面となる地上地図の ポイントを確認した。 (ここでネオウルトラジキロが現れる。我々はここで待機する。ファイターを倒したあと、 残りをどうやっていたぶってやろうか、フフフフフ) 「1号、ネオウルトラジキロのテストがすべて完了いたしました」 「よし、では再度地上交戦シミュレーションを1時間後に行う。皆に伝えておけ」 「ははっ」 それから三日がたった。 その日はちょうど日曜日だった。天気も快晴で、防人3兄弟はドライブを楽しんでいた。 昼をすぎた頃、光のゾボットが父からの交信を受けた。 「はい、光です」 「ガロガ獣が現れた。至急、向かってくれ」 「了解」 一瞬にして蛍と明はふて腐れた。 「何もこんな日にでてこなくてもいいのに」 「ガロガはこっちの都合なんか考えてくれないからな」 「そうよ。たまの休みくらいのんびりさせて欲しいわ」 「まあそういうな、蛍」 「すぐに倒してドライブを続けましょうよ、ねえ兄さん」 「よしそうするか」 3人はその場で変身した。ファイターは2段変身し、エンジェルとジュニアはスモーキーに 乗り込んだ。そして時空移動を行い、ガロガ獣のいる現場に到着した。 「あれはジキロだ、エンジェル」 「そうね。前に倒したやつなのに」 「あいつなんかミサイルマイトでこなごなさ」 「すぐ終わるわね」 ファイターは地上に降り立つと、まずパンチをぶつけようとした。しかし、拳が当る寸前、 ガロガ獣が体をかわし、ファイターはバランスをくずした。 「あっ、ファイター!」 「ジキロってあんなに敏捷だったかしら」 ファイターは体勢を直すと、両手を高く上げミサイルマイトポットを装着した。 「ミサイルマイトよ」 「やっちゃえファイター」 ガロガ獣はファイターの正面に立ち、まるで動こうとしなかった。ファイターはミサイル マイトを発射した。連続した爆発。煙であたり一面が包まれる。煙の中にうっすらとファイター の影がみえた。そして....... 「エンジェル、ジキロが生きてるよ!」 ガロガ獣はなにもなかったかのように立っていた。ファイターはそれを認めると猛然と走 りよった。ガロガ獣は両手を伸ばすと手先から放電を開始した。そしてファイターはガロガ 獣に吸いこまれるにして捕まってしまった。 「ファイターがジキロに捕まったよ」 「あれは超磁力なんだわ」 ファイターの体は放電に包まれ激しく痙攣していた。 「ファイターがやられちゃうよ、なんとかしまきゃ、エンジェル」 「そうね、あの放電をだしているところを破壊しましょう」 「わかった」 ジュニアはスモーキーを正面に向けた。 「プロトンビーム!」 スモーキーからビームが飛び、ファイターを捕まえているガロガ獣の手に命中した。 閃光を伴う爆発。ファイターはガロガ獣の呪縛から解かれた。しかし、ベルトのマーカー はすでに赤く点滅していた。 「エンジェル、ゾーンマーカーチェンジだ」 「いいわよ」 ファイターは片膝をつきながらもスモーキーに向かって顔をあげた。 「ゾーンマーカーチェンジ!」 スモーキーからエネルギーが光線となってファイターに充填されいくところだった。 エネルギーがまさにファイターのマーカーポイントと結合する瞬間、ガロガがファイターの 後ろからタックルをかけ、なんとエネルギーを口に受け吸収していった。 「あっ」 「なんてこと!」 プロトンエネルギーを受けたガロガ獣は全身に光を放出すると、スモーキーめがけてビーム を放った。 「エンジェル、あのジキロがプロトンエネルギーを自分のものにしているよ」 「信じられないけど、そうね」 「でもファイターにはやくマーカーチェンジしないといけないのに、もうスモーキーに交換 用エネルギーがないよ」 「しかたがないわ。私達のエネルギーをファイターにおくるしかないわ」 「ええ!?そんなことしたら僕達だって戦えなくなるよ」 「いいの。ファイターさえ戦えれば」 「そうだね、わかった」 スモーキーは襲いかかってくるガロガ獣の攻撃をかわし、地面に横たわっているファイター に方向転換した。スモーキーの速さにガロガ獣はさすがについてこれず、遠くひきはなした。 「ゾーンマーカーチェンジ!」 プロトンエネルギーが放出された。まっすぐに伸びる線。しかしそれが途中から180度曲がり またもやガロガ獣に吸い取られてしまった。 「そ、そんな.......このままじゃファイターが」 ファイターのメーターはすでに赤の光が消え、目からも光が消えた。やがてファイターの 体が光に包まれ、その場に等身大のファイターが倒れていた。そこにガロガが集まりだした。 「エンジェル、ガロガがフィイターを連れていく」 「そうはさせないわ、ジュニア。私が降りるわ」 「えっ!エネルギーがもうないよ、だいじょうぶ?」 「このままファイターを見捨てられないわ。ここは私だけで戦うからジュニアはエネルギー を補給してきて」 「そんな無茶だよ。エンジェル、死ぬようなもんだよ」 「これしかないの。わかってジュニア」 「がんばって、エンジェル」 エンジェルは地上に降り、ファイターを抱えたガロガ達の前に立ちはだかった。 「ガロガ、お待ちなさい」 「うん?ゾーンエンジェルか」 「ファイターを置いてここから立ち去りなさい」 「威勢がいいな、ゾーンエンジェル」 「死にたくなかったら、おとなしくいうことをきくのよ」 「ハハハ、状況がまるでみえていないようだな」 「なによ。いつもやられているへっぽこガロガのくせに」 「我々をただのガロガ星人と思ってもらっては困るな」 「どこがどう違うというの」 「我々は誇り高きブラックガロガ。戦士の中の戦士だ」 「ブラックガロガ?ただいばりちらしているだけじゃない」 「フフフ、何もわかっていないようだから教えてやろう。まず、ファイターをこうして 捕まえるために、我々はプロトンエネルギー変換装置を開発した」 「それって...あのジギロに」 「あのジギロはファイター抹殺用に改造したネオウルトラジキロだ」 「ファイター抹殺用....」 「そうだ。スピード、パワー、防御力、これらがすべてファイターを勝っている。 そしてトドメはプロトンエネルギー変換装置だ。お前ら兄弟のマーカーチェンジを無力に してという訳だ」 「うっ.......」 「お前達は最初から勝ち目などなかったのだ」 「なによ。まだ負けてなんかいないわ」 その時、ゾーンファイターが朦朧とした目を開けた。 「エ、エンジェル...逃げろ...お前の力で倒せるやつじゃない...逃げるんだ...」 「ファイター、気がついたのね」 「ほう、まだ意識があったか」 「今助けるわ」 「だめだ....捕まるだけだ....逃げろ」 「兄さんを見捨てて逃げることなんてできないわ」 「美しい兄弟愛だな。おとなしくお前もガロガに降伏しろ、ゾーンエンジェル」 「いくわよ」 「エンジェル.......」 エンジェルはファイターを捕まえている二匹のガロガに向かった。それをさえぎるように ブラックガロガがエンジェルの前に立った。 「ファイターを助けたければ、まず俺を倒せ」 「いいわ。何匹でも倒してやる」 エンジェルは腰からメーザーショットを抜き、ブラックガロガの胸に発射した。 「くらえ!」 しかし、ブラックガロガは臆することもなくそのまま胸で受けた。弾がはじかれた。 「無駄だ。お前達の武器では俺は倒すことはできない」 「くっ....では、力でいくわ」 エンジェルはまずパンチからはじまり、キック、チョップと華麗な技をくりだした。しか し、そのすべてがブラックガロガの前で空を切っていた。 「どうした。かすりもしないぞ」 「はぁはぁはぁ...まだまだこれからよ」 「息が切れているぞ。もう終わりか」 「いいえ、これはほんの肩ならしよ」 「そうか。ではそろそろこちらからいこうか」 ブラックガロガは一歩後に下がると、おもむろに形をとった。 「こい」 「いくわよ」 エンジェルは何も考えずつっこんでいった。まず、パンチをだした。その右手を取られ、 そのまま地面にたたきつけられた。間髪入れず、ガロガの肘が腹に食い込んだ。エンジェル は胃の中が逆流するかと思った。頭をつかまれ無理やり立たせられた。体がふらふらしている ところへ腹に一発、重い拳がきた。あまりの痛みに腹を両手でおさえ両肘をついた。顎につま 先が飛んできた。その蹴りで数メートル弾き飛ばされた。地面に背中から当り数回バウンド した。 (だめ.......とてもかなわない) エンジェルは肩で息をしながら、まったく体が動かない状態だった。ブラックガロガがゆっくり エンジェルのそばへ歩み寄ってきた。 「まるで手応えのないやつだ」 エンジェルをしばらく見下していたが、やがてエンジェルの両足を掴んだ。体が宙に浮き、 回転し始めた。エンジェルの意識が薄れかけた。何回まわったか覚えがないくらい廻されたあげ く、手が離された。地面に激突すると、今度は首を掴まれ、体が起こされた。 「く、苦しい...息ができない....」 「苦しいか、苦しむその顔もなかなかいいぞ、ゾーンエンジェル」 「この、外道....」 「フフフ誉めてくれてありがとう」 ブラックガロガは首を掴んだまま、エンジェルの足を宙に浮かした。エンジェルは足をばた つかせた。 「どうだ、だんだん気持ち良くなっていくだろう」 「うう、ううう.......」 エンジェルのベルトのメーターは黄色であったのが、やがて赤く点滅を始めた。 「おまえのエネルギーももうなくなるな。その前に俺がもらってやろう」 「えっ、エネルギーをとるなんて.....」 「ここにネオウルトラジキロが持っていたのと同じエネルギー変換装置があるのだ」 「い、いや...エネルギーだけは」 「お前のエネルギーはどんな味がするかな」 「いやいやいやーーーだめーーーー」 「そらこうしてやる」 「ああああぁぁぁぁーーーーだめーーーー」 ブラックガロガはエンジェルのヘルメットのエネルギースポットにかじりついた。そして エンジェルのプロトンエネルギーを吸い取っていった。 「ああ、エネルギーがなくなる.....」 「うまいぞ、ゾーンエンジェル」 エンジェルのベルトのメーターは赤が激しく点滅していたが、急激に光を失っていった。 エンジェルの体全体から力が抜け、首ががっくりと倒れた。エンジェルの意識はすでにな かった。 「エンジェルーーー」 ファイターの叫びも虚しく響くだけだった。 ファイターとエンジェルは、そのままガロガ基地に連れていかれた。 ファイターはエンジェルとは別の部屋へ行ってしまった。残されたエンジェルはゴールド ガロガの前に放り出された。両脇をガロガ兵が組みおさえた。エンジェルの頭から水がかけ られ、エンジェルは意識を戻した。。 「ゾーンエンジェル」 「は、離しなさい」 「私は地球攻撃総司令官ゴールドだ。今までよくもガロガの邪魔をしてくれたな」 「ゾーンファミリーがいる限り、あなた達の自由になんかさせないわ」 「そんな戯言をいってられるのもあとわずかだ。ゾーンエンジェル、きさまを餌にゾーン ファミリーをおびき出し、壊滅する」 「そんなことできるもんですか」 「そうかな。まずファイターはさっき倒した。おまえもこうして我々の手の中だ」 「うるさい。まだ負けてないわ」 「残るはチビとじじい、ばばあだけだ。なんの造作もない」 「くっ」 「さて、さっそく晒し者とするんだ。ブラック、やれ」 「はっ」 「なにをするの、触らないで」 「これから、おまえを恥ずかしい姿にしてやる。そして、ライブ映像をテレビ局の電波に のせてやるのさ」 「なんてこと....やめて」 「ゾーンエンジェルのストリップショーの始まりだ」 「ああ、いやーーーーーーーーー」 エンジェルは牢の檻に手と足を鎖で大の字に体が開かれ縛られた。その正面にはテレビカメラ が据えつけられていた。 はじめにヘルメットが捕られ、素顔が晒された。黒髪がプロテクタの肩まで垂れた。次にいき なり、股間に振動がきた。ガロガが腕のエッジをこすりつけているのだった。 「やめてーー、プロテクタがこわれちゃう」 「ばかめ、こんなものすぐに破壊してやる」 プロトンエネルギーがない状態ではプロテクタもほんの飾りでしかなかった。あっけなくヒビ がはいり、股間部分に裂け目ができた。そこから荒々しくこじ開ける手。薄いショーツも破られ 黒い毛が薄く纏われたエンジェルの秘唇が見えた。 「ああ、見ないでーーーー触らないでーーーー」 カメラがぐっと近寄った。 「お前のものでそこは攻めてやろう」 「な、なに、なんなの」 エンジェルのベルトにさされたゾボットが抜かれた。 「ま、まさか」 「ほう、そんなにこれが欲しいか」 「いや、そんな、やめて、入るわけない」 「そうかな。試してみようじゃないか」 「ああぁぁぁーーそんなぁ、いやーー」 ゾボットが茂みをかき分け、エンジェルの入り口についた。 「やめて、お願い、まだ.......したことがないのよぉ」 「そうか、男をくわえるいい練習になったな」揺れながら天を睨む巨根。 エンジェルは目を丸くして、しばらくは声が出なかった。 「きゃぁぁぁぁぁーーーー」 無理やりにゾボットがエンジェルの体にねじ込まれた。グリグリと廻すブラックガロガ。 「いたい、いたいーーー、やめて、抜いてーーー」 「もうすぐ気持ち良くなるぞ」 「ああぁ、ああぁ、はあぁ、はぁ、ヒぃぃぃーーー」 エンジェルの両目にはすでに大きく開かれ、涙が流れ落ちていた。 (だれか、だれか助けて、にいさん、助けて) そしてベルトが外され、胸を守るプロテクタもあっさりと2つに割られた。形よい胸のふく らみにガロガが噛みついてきた。 「あっーーーー」 エンジェルの乳首が遊ばれた。 「さて、これからおもしろいショーをするぞ」 「なに.......今度はなんなの」 突然、牢屋の前方のドアが開いた。そこには全裸の防人光が立っていた。 「に、兄さん」 「そうだ、お前の兄だ。さきほど洗脳オペレーションが完了した」 「えっ?兄さんになにをした」 「防人光はもはや、ガロガの命令で動くロボットになった。さあ、エンジェルをお前の もので犯してやるのだ」 「やめて、兄さん。私よ、蛍よ。兄さん、やめて」 光の下半身にはエンジェルの手に余る太さで血管が浮かび上がっている肉棒がそそりたって いた。 ****************完