平成13年4月20日・初版

まぼろしパンティ外伝・罠に落ちたセクシー探偵・第1章/寿々美・著

2001年4月6日 08:22 陽射しが暖かさを取り戻した小春日和の朝、クライムシティBブロックにあるエンパイアタワーの エントランスホールにヒールの音が響く。 カツ、カツ、カツ 足音の主は、藤 寿々美。 どこか幼さが残る顔立ちの彼女だが、心の中にはしっかりとした正義感を持ち、その心が彼女の もう一つの顔を生み出したのである。秘たる彼女のもう一つの顔とは? 寿々美は、角を曲がり右手にある「モーガン法律事務所」と書かれたドアの前に、立止まり、 軽く身支度を確認。 「フウー」と一呼吸、ドアノブに手をかけた。 カチャ  広いとは言えないが綺麗に整頓された事務所。 一人の女性が寿々美の方を振り返り、軽く会釈をする。 「おはようございます。今日からお世話になる藤寿々美です。宜しくお願いします」 「あっ。新人さんね。」 「おはようございます。鈴木 瞳です。こちらこそ宜しくお願いします。」 「藤さんは、この机を使って下さい。それと仕事の内容だけど〜」 瞳は、寿々美を招き入れ、スラスラと業務の説明を始めた。 「ハイ、ハイ。」と寿々美は熱心にメモを取ってゆく。 そんな寿々美の姿に、瞳は妹に対する親しみのようなものを感じた。 (この娘なら〜・・)と少し考え込む瞳。 「どうかしましたか?」 声をかけられ、顔を上げると、キョトンとした寿々美の顔が目に入った。 「ウウン。ごめんなさい。エットそれからこの件は〜」 新人OL寿々美の一日が始まった。 忙しく立ちまわる寿々美、持ち前の明るい性格で、今日が初めてと思えない位、職場に馴染み、仕事を テキパキと片付けて行く、忙しかったオフィスに、西日が差し込む頃、寿々美の緊張の初日が終わった。 2001年4月6日 17:10 机の上を片付け始めた寿々美を、目ざとく見付けた神崎が声をかけて来た。 「藤さん、今日、食事でもどう?歓迎会を開きたいのだけど!」 すると横から真山が 「オイ、何言ってんだ、彼女は俺と食事に行くんだよ!」 「君達、彼女困っているじゃないか、実は僕ともう約束済みなんだよ」と河崎が あっと言う間に、寿々美は男性社員に囲まれてしまった。 「今日はちょっと」「ゴメンネ」と、どうにか断ろうとしていたが、男達はナカナカあきらめ ない。 可愛らしい顔とは対象的に成熟した体のラインが放つフェロモンに、男達は虜になっ た様である。 見かねた瞳が、中に割って入る。 「ちょっと君達。藤さん困っているじゃない。それ位にしないと嫌われるわよ」 瞳に諭され男達は、スゴスゴと席に戻る。 「ありがとうございます。鈴木さん。私、なかなか断れなくて」 「いいのよ。もう終わりでしょ、どうお茶でも」 「ハイ、喜んで」 「お疲れ」 瞳と寿々美が帰ると、男達は法律事務所の職員とは思えない位の会話を始めた。 「寿々美ちゃん、どう?」 「いいね〜。あの胸に顔を埋めたいな。あの体タマンナイネ」 「そうだよな、男好きするボディだもんなぁ〜。あのクリクリとした丸目で「やめて」なんて 言われると、ウ〜ン。2人で残業になると、襲っちゃいそうだよ!」 「ダメだぞ!寿々美ちゃんは俺がゲットする!あのチャーミングな瞳、肩まで伸びたス トレートの髪、俺の好みにピッタリだからな彼女は!」 「襲うと言えば、俺は、鈴木主任に襲ってほしいな! 今日さ、電話線直しに机の下に潜ったんだけどそうすると、彼女の脚が目の前にある のよ。あの綺麗な脚で俺の事責めてくれないかな?」 「鈴木さん、俺達を誘ってるんじゃないの? 今日のタイトスカートなんて膝上20cm位だぜ、そこから黒いストッキングに包まれた脚を堂々と 俺達にご披露してくれているんだから」 彼らの猥談は続いて行く、 2001年4月6日 18:35 Bブロックの交差点角のオープンカフェで談笑する彼女達、 「オーダーストップの時間ですが、ご注文は?」 ボーイがオーダーストップを告げに来た。 ここクライムシティは犯罪が多発する街。 すでに、警察だけでは手が足りなくなったこの街では、市民達は自らの手で安全を確 保しなくてはならない。 厳重に戸締りした自宅に閉じこもる事で、どうにか治安が守られていた。 おかげで、20時をまわる頃には、街に人影はほとんどなくなるのである。 でも、そんな彼らにも、希望の光はあった。 謎のヒロインが街の治安維持に登場、徐々にではあるが、平穏さが取り戻されつつあるからである。 「ねぇ。藤さんは、どうしてうちの会社を選んだの」 「私は、困っている人をほっとけないタチなんです。だから法律事務所を選びました」 「そうなんだ。私と同じね。」 「えっ、そうなんですか?」 瞳が口を開こうとした時、街角の大スクリーンにアナウンサーが現れ、街に事件を知らせた。 「臨時ニュースです。本日16時頃、キアヌ裁判長の娘、ローズさんが誘拐されました。 彼女の特徴は〜」 「また、事件!。怖いわね藤さん」と振り返ると、寿々美は焦った様に 「鈴木主任。申し訳ございません。私、ちょっと急用を思い出して、また誘って下さい」 そう言い残し、寿々美は足早に帰って行った。 「藤さん、どうしたのかしら?いけない、私も急がなくては」 2001年4月6日 20:47 寿々美のマンション。机の前で考え込む彼女の姿があった。 「ウ〜ン。この犯行の裏には、、、そうか解ったわ、犯人は彼だわ」 「すると、彼も危ない!!いけない急がなくては!!」 彼女は急ぎ足で寝室に向かい、クローゼットの奥からボストンバックを引出し、中から、ブーツ、 スカーフ等を取り出した。 寿々美は、ニットのセーターを脱ぎ、デニムのミニスカートのジッパーを下ろし、下着 姿になった。 お揃いのボルドー色のハーフカップブラ、ハイレグパンティ姿の寿々美からは香りた つ様なフェロモンを感じる。 ジッー。寿々美の脚が、赤いレザーのロングブーツに包まれる。そのブーツの内側に ロッドを忍ばせる。 クローゼットの扉に張付られた大きな鏡の前でそんな自分の姿を確認しながら 「ああ恥ずかしい。でもこれもみんなのためよ。」 そう決意し、寿々美はブラのホックを外した。 ハーフカップのブラから弾かれた様に、綺麗な胸と可愛らしい乳首があらわれた。 バックから取り出したパンティマスクを被る。 ちょうど、パンティを頭から被った形だが、目の周りがくり抜いてあり、脚が通る部分か らストレートの髪を出すと、寿々美の素顔を隠すマスクになるのである。 その姿は、女探偵「まぼろしパンティ」であった。 寿々美は「まぼろしパンティ」と名乗りクライムシティの犯罪者達と戦っているのです。 スカーフとロンググローブを身付け、鏡の前で、入念にマスクをチェックする寿々美。 「良し。これで、私だとわからないわ。これでもう恥ずかしくないわ!」 「待ってて、ローズこれから救出に行くわ」 ガウンをはおり、マンションのドアを開ける寿々美、いや、まぼろしパンティ。 ホールに人がいないのを確認、足早に駐車場に止めた愛車に乗り込む。 眠りから覚めたMR2のミッドシップエンジンが、彼女を闇の中に送り出した。 2001年4月6日 22:15 頭を抱え電話の前でうずくまるピート。 「ああ、ローズ。僕があんな事件を目撃したばかりに、誘拐されるなんて」 「どうしたらいいんだ、警察は彼女の父親がらみの犯行として、俺の話なんか聞いてく れない!」 「俺の力では、彼女を救えない。クソ、ローズ。」 「そんな事はない。お前は彼女の力になれる。」 ゾッとする様な男の声が、誰もいないはずの彼の部屋に響く。 「だ誰だ」 「お決まりのセリフですが、私が誰かを知っても無駄でしょう?あなたの人生はここまで ですから!」 闇に光る男の目を前に、ピートは腰を抜かさぬばかりに驚き 「おおお願いだ、た、た、た助けて下さい」と懇願する。 「フン、恋人の為にもう少し立ち向かうかと思えば腰抜け野郎が!私が手を出す価値もない男だな! オイ、お前達にまかすぞ!」 男が立ち去った後には、手下と見られる男達がピートを取囲む、羽交い絞めにされ、 首にナイフを押し当てられるピート。 「グッバイ。腰抜け野郎」 その時だった、胸を露わにした女性が飛び込み、ナイフを持つ男に、ボディアタックをくらわす。 男と彼女は、そのまま倒れこみ。倒れた男の上に彼女は素早く、のしかかり、豊かな胸で男の口を ふさぐのであった。 「ウググッ」男は、彼女の胸元で鼻の下をのばしたまま、窒息、気絶した。 「貴様、何者だ!」手下達が叫ぶ! 彼女は、立ち上がり、男達を見据え 「犯罪渦巻くクライムに正しき光をともす、女探偵まぼろしパンティ!!」 身構える、まぼろしパンティ。 「お前が、最近、噂のまぼろしパンティか!随分色っぽい格好しているじゃねえか? そのパンティマスクの下の可愛い素顔、暴いて正義の味方ゴッコ出来ない様にしてや るぜ!」 「生意気を言うんじゃないわ。お前達の目的はお見通しよ! 2日前、17号線であった轢逃げ事件、その犯人を目撃したのがローズさんと彼。そして轢いたのは、 おそらく街の有力者ね。 目撃者を消すべく誘拐したあなた達は、ローズさんが検事の娘と知ると、脅迫に目的 を変更、そして、もう一人の目撃者の彼を、口封じの為に命を奪おうとした。 どう、私の捜査で証拠も上がっているわ!!」 「キ、貴様!!どうしてそれを!」 「フン!まぼろしパンティは全てお見通しよ」 「そうか、まぼろしパンティと言っても、所詮は女。女の細腕で俺達に勝てるとでも?」 そう言うや否や、男達はまぼろしパンティに飛びかかった。 素早く後ろにジャンプし身をかわすまぼろしパンティ。そして、大きく右足を蹴り上げ 踵落としの構えに入る。 「馬鹿め、そんな大技くらうものか、それ軸足を取り押さえろ」 男達はまぼろしパンティの左足を取りに行くが、彼女のスラリと伸びた脚の付根にある ハイレグパンティ、股間に食込んだ布の谷間に目が奪われる。 動きの止まった男の後頭部に、まぼろしパンティのヒールが命中。「ウグッ」床に無様に横たわる男。 「フフッ。たわいないわね!」 「クソ」もう一人の男が、まぼろしの背後から襲いかかる背中越しに男の手が、まぼろしパンティの 豊かな胸を鷲掴みにする。 「キャ。いやらしい事はおよしなさい」おもわず声を上げるまぼろし 「いい体してるじゃないか!モミごこちも最高だぜ」 男の指がいやらしくまぼろしの白い胸をまさぐる。 「どうした?まぼろしパンティ!さっきまでの威勢の良さは…おや乳首が立ってるぞ、感じているのか?」 「いい加減にしなさい。このスケベ!!」 まぼろしの肘鉄が男のミゾオチに決まる。 膝を折りうずくまる。男の首筋をまぼろしの太股が挟み込む。 まぼろしの太股に挟まれ、目の前には彼女のパンティが、この男もまぼろしパンティのセクシー攻撃の 前に、失神していった。 「ありがとう。まぼろしパンティ」駆寄るピート 「お礼より、さあ早く警察に通報しなさい。これだけ状況証拠があれば警察だって動く わ。いいわね!」 立ち去ろうとするまぼろしパンティに、ピートは情けない声で 「待って下さい。俺一人じゃどうしたら言いか?まぼろしパンティさん、相談にのって下さい」 「ウ〜ン。仕方ないわね」 2001年4月6日 22:56 警察が到着。 犯人を連行し、まぼろしパンティからも事情を聞いて行く。 「わかりました。まぼろしパンティさん。いや捜査にご協力感謝します。」 そう言いながらも刑事は、チラチラとパンティの体をイヤラシク見つめてくる。 そんな目線の前に、寿々美は恥ずかしさを覚える。 まぼろしパンティとして、振舞っていても、パンティ一枚で、男達に囲まれると寿々美としての 恥じらいが、徐々にこみ上げてくる。 そんな彼女の肩にジャケットがかかる。 彼女の恥じらいに気が付いたピートが、ジャケットをかけてくれたのである。 「ありがとう」にっこり微笑むまぼろしパンティ。 余計な事しやがってとばかりに、捜査陣は早々に現場から引き上げて行った。 「まぼろしパンティ。お茶でも如何ですか?」 「ありがとう」 「それにしても、まぼろしパンティは強いんですね!」 「そんな事ないわ」 「でもそんな姿で恥ずかしくないんですか?でもその格好だから、こそのセクシー攻撃 ですものね!まぼろしパンティ!!」 「正義の味方に恥じらいはないの。それにやめてそんな言い方はやめて!」 気分を害し立ち上がろうとした、まぼろしパンティだが膝に力が入らない。 そして、意識が朦朧として、全身の感覚がなくなって来るのを感じる。 「ああ。どうしたのかしら?ピートもしかして」 椅子に持たれかかるように、倒れるまぼろしパンティ。 うすれる記憶の中で、彼が笑っていた。 「どうして?」 「どうですか?薬の効き目は、まぼろしパンティ!こんなボディを前にして何もしない 男はいませんよ!」 そういい。まぼろしパンティの唇を奪って行く。 「ああっ」 もうほとんど体の自由が利かないまぼろしパンティは、力なく「こ の 卑怯 者」とつぶ やくのが精一杯だった。 男の舌は、まぼろしパンティの唇から首筋へ、乳首と走る。 丹念にまぼろしパンティの乳首を愛撫する 「ウッ」とまぼろしパンティの首がかすかに動く、 「しょせんは女だね!ほら感じるのでしょ」 ピートの問いを無視するまぼろしパンティだが、心の中では (ダメ、こんな奴に感じちゃダメよ寿々美、でも) 最近、彼と別れた寿々美の体は、男の愛撫を受け女としての喜びを呼び戻しつつあるのである。 必死に堪える寿々美、いや、まぼろしパンティ。 ピートの舌が、脇腹からクリトリスに届こうとしていた時、「ビクン」と大きくまぼろしパンティの 体が反り返る。 「フーン。敏感な体だね」そう言うとピートは、右足首を掴みあげた。 「サイズは23.5cm、小さな脚だね。さ〜て、まぼろしパンティの味はどんなかな?」 ロングブーツのジッパーを下げるピート。 (ああっ、ブーツを脱がして寿々美に何をしようというの?) ブーツを脱がされた右足にはニーソックスのみが残る 「デオドラント効果のソックス。さすがまぼろしパンティ、女の子のたしなみだね?でも こんなものでお前の香りが消えるのかな?」 爪先にピートの鼻の感触を感じた時、まぼろしパンティは真赤になった (イヤー!この人寿々美の脚の匂いを嗅いでる。やめて、は・恥ずかしい) 胸を露わにしパンティのみを身に付けた姿で、脚の匂いを嗅がれている自分の姿に 寿々美は、とてつもない恥ずかしさを感じた。 しかし、次の行為に、彼女は一瞬息が止まったのである。 ピートが、寿々美の、足の指の間に、舌を絡ませてきたのである。 未知の感覚に寿々美の体が反応する。花弁から、密が溢れてくるのを感じる。 (ダ・ダメ!寿々美はまぼろしパンティなのよ!ダメ感じちゃ) 「オヤ?ずいぶん息使いが荒いじゃないですか?まぼろしパンティ」 「そうか?見てほしいのか?お前は露出狂だものな?」 ピートは、パンティをハギッとって行く。 薄いアンダーヘアーがピートの目の前にあらわれた。 薄れる意識の中で、まぼろしパンティいや寿々美は恥ずかしさで身が震えるおもいでいた。 「ダ・・メ。み、み・・ないで」 大きく開かれた脚は、閉じる事を許されず男の前で、寿々美の大事な所を晒している。男の指が クリトリスを弄る。 「なんだ、まぼろしパンティ感じているのか?」 「や・やめなさい。だ・・れがお・おま・え・に・・か・かんじるものか」 「じゃこれはなんだ?」 寿々美の目の前に突き出された指には、糸を引く粘液が 「これは誰のかな」そう言いながら寿々美の唇に擦りつけてゆく。 (イヤ――)寿々美は心の中で叫び、男の前でだらしなく股を広げる自分の姿に慄いた。 「まぼろしパンティの秘部は?」 ピートは、丹念に寿々美の秘部を観察して行く。 「イヤ。イヤ!!」 「そんなに嫌がるなよ、まぼろしパンティ!そうだお前の素顔も拝見しよう」 「えっ。ダメ!!それだけは許して!」 もはや、まぼろしパンティとしての自信は消し去り、寿々美の姿を隠すだけが、彼女の 自我を守っていた。 「イヤ、イヤ」 いやがるまぼろしパンティの、マスクパンティにピートの手がかかる。 「どんなお顔かな、まぼろしパンティ」 マスクパンティから覗く丸い目が大きく見開き必死に抵抗するが、体の自由が利かな い、まぼろしパンティにはなすすべがない。 ジワジワと甚振る様にマスクを剥ぎ取るピート、既に目の下辺りまで、マスクパンティが 捲れあがる。 (ああ、もうダメ。) まぼろしパンティ、藤寿々美の運命は? 続く