平成13年9月7日・初版

まぼろしパンティ外伝・罠に落ちたセクシー探偵・第4章/寿々美・著

命を救ってくれたまぼろしパンティに、弛緩剤を盛る卑劣な若者ピート! 彼の罠に落ち、肢体の自由を奪われたまぼろしパンティは、聞き込みに訪れた刑事の 手により救出された。 「体の具合はどうですか?まぼろしパンティ!」 「えぇ、もう大丈夫よ!でも私なんかを助けて大丈夫なの?」 優しく問い掛ける彼に、笑みを浮かべ答えるまぼろしパンティであったが、その美しい 肢体にはまだ脱力感が残り立っているのもやっとの状態である。 「正義の女探偵まぼろしパンティ」のプライドが辛うじて彼女を支えていた。 そう、寿々美の心に訪れるあの感触からも!! 「まぼろしパンティ!僕は、他の皆と違い、あなた達ヒロインを応援していますよ! 署内では警察の威信を傷つけると言って嫌っている人も確かにいます! でもこの混沌とした街クライムの治安を守るには、僕達、警察とあなた達、正義のヒロイン方、 そして金で雇われてはいるが私設警察の3者で手を合わすしかいないと、僕は考えています!」 自分の心情について熱く語った後、刑事は、ひと呼吸おき、まぼろしパンティを見つめ、 そして言った。  「それにまぼろしパンティ、僕はあなたの事、昔から応援してましたよ!」  「エッ?」 刑事の思いがけない言葉に、改めて彼の顔を見つめるまぼろしパンティ。 「あっ!もしかして柳生君?」 「そうだよ!お久ぶりまぼろしパンティ!」 「エ〜ッ!柳生君、刑事になったんだ!久しぶりだね。高校の時、以来だものね!」 懐かしさにベッドから立ち上った彼女の、腰から、スルスルとジャケットがすべり落ちる。 そこには、高校生の頃に見た時と違う、成熟した大人の下腹部が柳生の目に映る。 「キャー!!」 その場にしゃがみこむまぼろしパンティ。 (やだ!恥ずかしい。寿々美ったら柳生君の前でパンティ脱いだ姿見せるなんて) (あっ・・!ダメ、また濡れちゃう!) 頬を真っ赤に染めたまぼろしパンティの肩に、再びジャケットがかかる。 「あ、ありがとう」 彼に優しくされるほど寿々美の体に恥ずかしさがこみあげる。 「柳生君、本当にいつも私のピンチを救ってくれるのね!そう言えば 枢斬暗屯子男(すうざんあんとんこ)に、私がパンティ剥ぎ取られた時も学生服の貸してくれたわね!」 「そうそう!あいつは凄かったよね!まぼろしパンティのお色気攻撃も利かないし、 でも僕をかばってくれて、最後にはあんなに大胆なポーズまでとって戦ってくれたものね!」 学園長が対まぼろしパンティ用の秘密兵器として地下の収容所に隔離していた身長3m 近い、男でもない女でもない怪物、枢斬暗屯子男! 餌となる生徒の搬入をまぼろしパンティに阻止され、腹をすかせた怪物は、地上に 飛び出し生徒達を、手当たり次第に襲う! 怪物退治に登場したまぼろしパンティであったが、腕力では到底かなわない! 力で駄目なら色気で勝負と、髪をかきあげウィンクしながらパンティをずらすまぼろしパンティ。 「ウッフゥ〜ン!」と悩ましい声をあげる彼女だが、男でも女でもない怪物、 枢斬暗屯子男にはこれも無力! それどころか、ずり下げたパンティに怪物の手が、そして、恐るべき腕力でグルグルと まぼろしパンティを振り回す。 「キャアーー!」 悲鳴を上げるまぼろしパンティ! 「ブチッ!」パンティが引裂かれ、まぼろしパンティは、大きく弧を描き投げ出された。 白昼のグランドに大股を広げシリモチを付くまぼろしパンティに向かい怪物が襲いかかる。 その恐ろしさに大きく開いた足を閉じる事も忘れ、おののくまぼろしパンティを助けるべく、 その前にあらわれたのが、柳生君であった。しかし、呆気なく怪物につかまり、彼女に助けを 求める始末なのだが〜 そんな柳生の危機に 「お色気殺法最後の手段!見せてはいけない所だけど見てごらん!!」 と、頬を真っ赤に恥じらわせ、大きく足を蹴り上げ、秘所を露にしたまぼろしパンティ。  「キャー。あの話は言わないで!でも、あの時はあなたを助けようと必死だったのよ!   私の武器は体しかないもの、でもパンティも履かずにあのポーズはとっても 恥かしいんだからね、柳生君!」  「ゴメンゴメン!でもそのお色気殺法も僕の協力じゃない!純情な僕の前でパンティ脱いで 誘惑したくせに」  「エ〜!だってあの時は、男の人に対しての対処がわからなかったんだモン! けっこう仮面のお姉さまみたいにはどうしても出来なかったし〜、皆に痴女と言われて 恥かしかったんだからね!」 彼女は今までの敵と違い、凶悪な学園長には力不足を感じ「ラブリーナイト」と名乗り お色気技の特訓に励んで時期があった。 ランジェリーで素顔を隠し、おわん型の見事な胸、スラリとした長い脚を見せつけるその姿は、 痴女として学園中の噂になった程である。 自慢のボディに注がれる周囲の視線、大きく開いた太股の奥に突き刺さるような無遠慮な視線、 この視線のシャワーと合せ痴女と蔑まれる声に寿々美は違うものを感じた! 正義の為と心に言い聞かせるのだが、一方で違う声が寿々美に語りかける。 そして寿々美の秘泉からは官能の証拠が湧き出してゆく。露出する喜びを、「ラブリーナイト」として 仮の姿で感じた彼女であった。 昔話で盛り上がるまぼろしパンティと柳生刑事達。そのリラックスした空気に押され柳生刑事は、 長年胸に秘めていた疑問を彼女に打ち明けた。 「まぼろしパンティ!僕は君の悪人と戦う姿に憧れて刑事になったんだ。 しかし、この街の警察は、金でどちらでも転ぶ腐った組織!僕は、本当に平和を愛するあなたと共に、 私設刑事として戦いたいんだ!!」 「エッ、私と共に?」 「そう、あなたと共に戦いたい!それに・・・知ってるんだろう?僕のあなたに対する気持ち」 彼は深呼吸して静かに言った。 「まぼろしパンティ!君は、君は、 藤、藤 寿々美さんだろ?」 柳生刑事の真摯な気持ちに、どう応えるべきか?彼女は迷ったが、ヒロインとしての心を 支えているのは寿々美でなく、まぼろしパンティである。まぼろしパンティとして戦う以上、 絶対に正体は明かす訳にはいかない!  「柳生君、いえ柳生刑事。私は女探偵まぼろしパンティです。藤なんて言う女性ではありません」  「そんなまぼろしパンティ!いや寿々美ちゃん!だってあの日の朝礼に君は居なかったじゃないか! あの場に居なかった女生徒は5人だけ。僕はあの朝、君がまぼろしパンティだって確証したんだぜ! だから君といっしょに〜!」 「やめて〜!!あの日の事は言わないで」 耳をふさぎ震えるまぼろしパンティ。 柳生は狼狽するあまり決して触れてはいけない「まぼろしパンティ」のあの日の惨劇を口にしてしまった。 二人がタブーにしたあの日の惨劇とは? 青白い月明りが差し込むコンクリートで固められた牢獄。この中には2年3組、有吉伸子以下13名の 生徒が収容されていた。 「あぁ、私耐えられない!いつまでこの拷問は続くの?」「もう助からないよ!私たち見捨てられたのよ!」 「そんな事はないわ!きっとまぼろしパンティが助けてくれる」 「無理だよ、いくらまぼろしパンティだって、あんなに多くのシオキ教師は相手に出来ないさ!」 「何言ってるの!まぼろしパンティはいつだって私たちを守ってくれたわ」 「でもね〜」 「しっ、誰かくる」 カッン、カッン、コンクリートに固められた牢獄に足音が響く。 「イャー!それだけは止めて!」 叫ぶ女性の声、どうやら、又、女生徒が連行されてきたようである。何が起こるのか? 捕らわれた生徒達に不安の色が走る!足音が彼らの前に止まった! 「ガ、学園長!」 「キャー!」 そこに現れたのはなんと学園長! 「エエィ、静まれ!劣等生ども!!今日はキサマらにスペシャルゲストをつれてきてやったぞ! ほら、おまえらが大好きな、まぼろしパンティだ!!」 「エッ、まぼろしパンティ」 学園長が指さす先には、両腕を屈強なシオキ教師に捕まれた裸の女が立っていた。 長い髪が顔を覆って素顔は見えないが、スラリとした白い脚と真っ赤なロングブーツの コントラストがまぼろしパンティを連想させる! しかし、その見事な脚線美を覆うブーツのヒールは「カタ、カタ」と床に響き、 そのおびえた様子は、とても、あの颯爽とした学園のヒロインまぼろしパンティとは思えない。 「ウソおっしゃい!彼女はまぼろしパンティなんかじゃないわ!怯える女の子を裸にするなんて、 卑劣な学園長!」 「伸子やめて!学園長にさからわないで!」 「大丈夫よ!まぼろしパンティが直ぐにあんな奴やつけてくれるわ!」 「ガハハハ!まぼろしがか?オイ、みんな聞いたか?まぼろしパンティが助けてくれるんだとさ?」 「ワハハハ」 教師達の高笑いに裸の女は「あぁ・・」と溜息をもらす。 「フン!それにしても学園長様に口答えするなんで生意気な女だな!しかし、伸子、有吉伸子か、 お前がこいつの部屋に助けを求めた女か?そうか、そうか。まぁ、いい!そら、まぼろしパンティ、 お前のクラスメイトの部屋に放り込んでやる!」 「イ、イャ!」 抵抗する女の背中をシオキ教師が突き飛ばす。 「くっ・・」 床に転がる女。 「ヒドイ!大丈夫!」 駆け寄る伸子を払うようにして裸の女が叫ぶ。 「コ、来ないで!」 「エッ、その声は、寿々美?寿々美じゃない」 「エッ、寿々美ちゃんなの?」 彼女の廻りに3人の女生徒が集まった。 「私よ!寿々美!有吉伸子よ!」 うな垂れた女の顔をのぞきこむ伸子。 「やっぱり、寿々美!どうしたの」 「大丈夫?」 抱きかかえられた女はまさしく藤寿々美! 「あぁ・・」 寿々美は真っ赤な顔で、唇を固く結び、目をふせる。その肩は怯えるように震えている。 「こんなに震えて、可哀想な寿々美!でも大丈夫よ!私たちが守ってあげる。 それに、まぼろしパンティが助けに来てくれるわ!」 傍らで見ていた男子生徒たちが騒ぎ出した。 「おい藤だってよ!」 「ホントカ!クラスのヒロイン、藤さんがどうしてこんな所に?」 「それよりすげぇな、アイツの格好!たまんないな!」 「ク〜ッ!裸に赤のロングブーツなんてたまんないな。」 「オッ!オイ、オイ、あいつパンティ履いてないぜ!」 男達の無遠慮な会話に伸子が叫んだ! 「あんた達、何言っているの?寿々美が可哀相じゃない!」 「こんな姿にされて、震えている寿々美にひどい事言うわね!」 「ゴ、ゴメン。だってその格好にビックリしちゃって!有吉?本当に藤さん、脱がされたのかな?」 「何に言ってるのよ、そうに決まっているわ!」 「だってその格好だぜ!」 彼らに言われ、改めて寿々美の姿を見つめ直す女生徒達! ようやく夏が終わりをつげる時期に、不似合いな真っ赤なロングブーツ姿の寿々美。 しかし、長い脚に、フィットしたタイトなブーツは、寿々美の美脚をより妖しく映し出している。 セクシーな脚の先には、秘丘をわずかに隠す程度に処理されたアンダーヘアーがのぞいている。 (いやだ寿々美ったら、あんなに整理するなんて、よっぽどセクシーなパンティはいてるのね!) お椀型の形の良い胸はがツンと上を向き、そのシルエットが、寿々美の白い肌と共に同じ女性でさえ ドキッとする程の色っぽさを見せている。 両手は深紅のスェードのロンググローブで飾られ、首元にはスカイブルーのスカーフ。 ロングストレートの黒髪が肩にかかり、大きな瞳が力なく閉じられている。 寿々美の姿は、艶やかな真紅のロングブーツとグローブ、スカイブルーのスカーフをたなびかせ、 見事な肢体を披露し素顔を隠し戦うヒロイン、まぼろしパンティの衣装である。 マスクパンティこそないもの、彼女そのものである。 「マ、まさか!ス 寿々美がまぼろしパンティなの?」 「・・あ あぁ・・」 (お願い見ないで!パンティマスクを奪われたまぼろしパンティの素顔をクラスメイトの前に さらされるなんて・・寿々美 耐えられない!) 「オイ!あの藤が、まぼろしパンティだって!信じられないぜ!」 「ウソー!寿々美がまぼろしパンティ?」 「へェー!あの優等生の藤さんがね?」 「みんな!なに言ってるのよ!これは学園長の罠よ!寿々美が、まぼろしパンティなんて、 ある訳ないじゃない!ミニスカートさえ恥かしがる寿々美があんな大胆な格好出来るはずないわ!」 「そりゃ俺達だってそうおもうぜ!でもこの格好にこのスタイル!まぼろしパンティ、そのものじゃない?」  「フハハハ!劣等生どもお前らの疑問に答えてやろう!ここにまぼろしパンティから剥ぎとった パンティとマスクパンティがある!そこにいる女に着せてみるがよい!」 学園長が、男子生徒に、マスクパンティとパンティを投げつける! 「オイ、これ本当にまぼろしパンティのマスクだぜ!」 「スゲーぜ!このパンティ、前なんかほとんど生地がないし、後ろはTバックだぜ!こんなパンティ よく履けるぜ」 「これをクラスのアイドル藤さんが、着てたのか?」 言いながらもそんなはずはないよな?と顔を見合わせる男達。 「ちょっとあなた達!まさか学園長の口車にのって寿々美にそれを着せようなんて思ってないでしょうね?」 有吉はじめ女生徒のあまりの剣幕に男子生徒達は怯んだが 「違うよ!これは学園長の命令だよ!俺達だって藤さんを虐めたくないよ!だけど仕方がないんだよ!」 そう叫ぶと、一人の男子生徒が、膝を抱えうずくまる寿々美に飛びつく!  「キャー!やめて!」  「御願いだよ藤さん、これを付けてくれよ!」  「イ、イヤよ!やめて!」  「俺だってほんとはやりたくないんだぜ!」 もみ合う二人を躊躇して見ていた男達も、学園長の一喝に一斉に寿々美に飛びかかる! 複数の男達の手が、寿々美の肌に触れてゆく。「男達に囲われる」寿々美の脳裏には、 数時間前のシオキ教師達に捕らわれた時の記憶が蘇る。 マスクパンティを奪われ、パンティを剥ぎ取られ、自らの最も恥かしい部分を大勢の男達にさらした時、 寿々美は、正義のヒロイン「まぼろしパンティ」でなく、ただの女子高生として、なすすべもなく、 身体中を蹂躙された。 シオキ教師達の手が、誰にも許していなかった丘陵を揉みしだき、白く長い脚の奥に秘められた敏感な 泉に侵入してくる。 「ダメ!どうして!イヤ!」 頭の中では、まぼろしパンティとしてのプライドがかすかに残るが、体はそんなプライドが弾け飛ぶ程の 快楽にとろけるようであった。 それを今度は、普段、机を並べるクラスメイトから受けるとは! 「お願い!ヤメテ!」 叫ぶ寿々美の秘泉に異変がおこった。 「・・クチュ・」 (アッ) 「オイ!藤さん、濡れてるぞ!」 「見てみろよ!シットリ濡れてるぜ!」 男達は一斉に寿々美の秘泉をのぞきこむ! あまりの恥かしさに股を閉じようとした寿々美だが、男達が許さない。恥かしさに桜色に染まる太股に、 男達の手がしっかりとかかり、欲望をむき出しにし、彼女の脚を押し開く。 「くっ・・むっ・・」 必死に抵抗する寿々美。 左右の脚に群がる男達が、脚首,ブーツのヒールをつかみ、おもいっきり引っ張る。 寿々美の美脚に4名の男達が連なっている。 「んふっ・・ぐぐぅっ・・ふぁっ・・あぁぁっ!ダダメ!みられちゃう!」 耐えかねた両足が左右に大きく開き、男達の目の前に、寿々美の全てが! 「クラスのアイドル、藤寿々美のオマンコだ!」 「へへェ、ヌラヌラしてるぞ、汗じゃないぜ、寿々美ちゃん本当に感じてるぜ!」 「いいかげんにしなさい!感じてなんかいないわ!放しなさい、このケダモノ!」 凛とした寿々美の声に男達の手が止まる。普段、教室で生徒達を仕切る彼女の声に男達は怯んだが、 学園長の「功労者は開放してやる」との声を受け、再び、彼女に襲いかかる。 「ゴメンネ藤さん、学園長の命令なんだ!」 口とは反対に、目は寿々美の体を露骨に襲う男の欲望の目であった。 「夢みたいだぜ!あの藤 寿々美が俺達の手でよがってるなんて!」 「俺なんか寿々美ちゃんの中に指いれちゃってるぜ!この前うっかり手がお尻にあたったら 『ヘンタイ!』って、平手打ちにあっちゃったのに、いまじゃ俺の指で感じちゃってるぜ!」 「乳首もこんなにとんがって、こんな綺麗な胸はこうしてやる!」 「あああああつ!」 両胸を鷲掴みにされ、後ろに仰け反る寿々美の視界に、怯えるようにかたまる女生徒のグループが入る。 驚愕するように震える有吉と目を合せた瞬間、寿々美のブーツに包まれた指先から頭の先に電撃が 突き抜けた! 「アッ・・・・クゥッ・・ンンンッ!アアアアアアッ!」 ガックリと肩を落とす寿々美。 体からは汗が噴きだす。ブーツの中で脚の指がヌルヌルと触れる。 「藤のやつ、イッちゃったぞ」 「優等生の寿々美ちゃんも感じちゃうんだ!」 「・チ・・チガウ!ダ・ダレガ・ア、アナタ・・タチに」 「お前がだよ!!!」 「アアッ!」 寿々美の反抗的な態度に、男の一人が寿々美の中に指を入れ掻き乱す。 「アッ!!ヤッヤメテエエエエエエエッ!!!!!」 もはや彼女は、学園のヒロインまぼろしパンティでもなく、クラスメイト憧れの優等生、 藤 寿々美でもなく、男達の欲望の対象としてもてあそばれる哀れな女でしかなかった。 そんな寿々美を見つめていた女の子達の中から、一人近づいてくるものがいた。 「やめなさい!」 「なんだよ松田!俺たちは、学園長の命令通りにしてるだけだぞ!」 「だから言っているのよ!学園長はまぼろしパンティの正体を確かめろといったのよ!  寿々美がまぼろしパンティかどうか確かめもしないで、この女の体の虜になるなんて馬鹿な男達ね!」 どちらかと言えば目立たない生徒である松田美佳子の豹変ぶりにビックリする男達、美佳子は、寿々美を 憎むように睨みつける。  「かしなさい!」 男達からマスクパンティをうばい、寿々美の前に立つ松田。  「羽交い絞めにしなさい!」 松田の命令に男達が寿々美の体に群がる。  「足を開かせなさい!まずはパンティよ!ほら右足を上げなさい」  「フン!いやらしいブーツね!戦う為ならこんなブーツよりスニーカーの方がいいんじゃない? まぁ自慢の美脚を披露したいんだろうけどね!」 美佳子に罵られながらでも、寿々美はこれ以上男達の前で、太股を開き秘所をさらす事には耐えられない。 わずかな布切れのパンティでも彼らの視線をさえぎるには、これしかない。 寿々美は彼女に口ごたえする事無く、腰を上げパンティを履かしてもらった。 「さぁ、出来たわ!寿々美ちゃん、いやらしいパンティね!ほんとに大事なところしか隠してないわね、 あなた普段いつもこんなパンティ履いているのね、毛もきれいに手入れしてるものねぇ〜!」 同じ女性に言われ恥かしさがこみ上げてくる寿々美。 「さぁ、パンティは確認したわ!確かに、清楚なお嬢様よぉ!見たいな顔している藤寿々美は、 まぼろしパンティが付けるようなHなパンティを日頃付けているようね! じゃ、いよいよマスクパンティね!頭をおさえなさい!」 男達が寿々美の頭を左右からおさえた。 「あああっ!違う!私はまぼろしパンティなんかじゃないわ!やめて!やめて!」 「オダマリ!お前がまぼろしパンティじゃないと言うなら、おとなしくしてれば良いのよ! あら、こんなに真っ赤な顔してどうしたの?いつも私達に見せている優等生面はどうしたの?」 美佳子は寿々美の瞳をじっと見つめ、ゆっくりと甚振るように言葉を続ける。 「藤さん、あなたまぼろしパンティじゃないんでしょ?そうよねぇ〜私が制服のスカートを ちょっと短くしただけで『女の子としてはしたない』なんて意見したあなたが、まさか裸で みんなの前で暴れまわる露出狂ヒロインのはずないものねぇ?そうでしょう〜?」 美佳子の手が寿々美の頭にかかり、ゆっくりとマスクパンティを被せてゆく。  「ゴメンナサイね!パンティなんて被せて、でもまぼろしパンティのマスクパンティだから、 下には使った事ないわよ、エッ〜ト!確かお鼻が少し見える位の位置で止めていたわね? あら、あららら、寿々美ちゃんの大きな目が、くり抜けた部分から綺麗にのぞいているわよ! どうしてピッタリなのかな?そうそうゴメンネ!まぼろしパンティの髪は上から出さないとね!」 寿々美のロングの黒髪を左右に分け、マスクパンティのほんらいなら脚が通る部分から髪 を引き出した。その間、じっと目を閉じ、体を震えさせ耐える寿々美。  「あら、寿々美ちゃん!あなたあのまぼろしパンティにそっくりだわ!目を明けてごらん、ホラ!ホラッ!」 下を向き震える寿々美の頬に美佳子の右手がとぶ。 「ピシッ!」 その平手打ちに観念したかのように目を開く寿々美の視界に、クラスメイト達の驚く顔が飛び込んできた。 その顔からは、 『あの寿々美がまぼろしパンティ!!』 『あんなに清楚な子があんな大胆な格好で暴れまわるなんて!』 『普段の澄ました顔はなに!この露出狂!』 と、皆がそう罵るように寿々美には見えた。更に、美佳子の責めが続く。  「そう!あ・な・た・が・ま・ぼ・ろ・し・パ・ン・テ・ィ!だったのね! やっぱりそうだったのね!だったら許せない!あなたは、私がシオキ教師に教室で吊されていた時、 助けてくれなかったじゃない!休み時間中もずっと吊るされていたのに、あなたは何もしなかった。 柳生君が、先生に言ってくれて、反対に殴られる様もあなたは、見ていた! あなたが、まぼろしパンティだったら助けられたはずよ!」 「このいやらしい体は、その為の武器じゃないの!こんなにおっぱい見せて歩いて恥かしくないの? このヘンタイ、露出狂!!」 美佳子は寿々美、いやまぼろしパンティの乳房をつかむ!「アッ」と仰け反るまぼろしの背後に 素早くまわり、体をピッタリと合せるように座り込み。まぼろしパンティの耳元で囁く! 「ホラ言いなさい!私、藤寿々美は、このいやらし〜い体を皆に見てもらいたくて、まぼろしパンティに 変身しました!皆に見られると感じちゃう!って」 「ち、ちが・・う!わ…わ、わたしは、ま、まぼろし・・パ・パン・・ティじゃ・ない!」 「何言ってるのよ!この姿は、淫乱ヒロインまぼろしパンティそのものじゃない! ねぇみんな!どうなの河崎君!」 「ウ、ウン!信じられないけどまぼろしパンティだ。藤さんがまぼろしパンティだったなんて!」 「寿々美がまぼろしパンティだったのね!チョットビックリしたけど素敵。あんな活躍出来るなんて! すごいわ!寿々美、いえ、まぼろしパンティ!」 拍子抜けするみんなの反応に、美佳子は怒ったように言い放つ! 「なに、言ってるのみんな!正義のヒロインなんてとんだ茶番よ!私を助けなかったのが その証拠よ!みんな騙されちゃダメ!こんな顔を隠して裸で暴れまわる変態女の味方していいの!」 美佳子は、藤寿々美が似非偽善者だと並べ立てたが、周囲の目は、まぼろしパンティに変身して戦う 寿々美の勇気に好意的である。その空気に呼応するように、じっと黙っていた 寿々美が決意した様に口を開いた。 「みんな、ありがとう!黙っててゴメン、そうなの私が、まぼろしパンティよ! 最初は、パパのお手伝いではじめたんだけど、あの学園長が赴任してからは皆の為に 私はまぼろしパンティとして戦ったの!女の子の私が悪人達と戦うには、この体を武器に するしかなかったの!とっても恥かしかったけど頑張ったのよ!マスクパンティで顔を隠したのも、 その恥かしさを少しでもなんとかしたかったからなの!」 「寿々美!いえ、まぼろしパンティ!あなたはみんなの希望の星よ!私だったらそんな勇気、無いもの、 正義の為に裸を武器に戦うなんてすごいわ!寿々美」 「そうよ!まぼろしパンティ!だれもあなたの事は責められないわ!寿々美がまぼろしパンティだって事は、 みんな、秘密にするわよ!いいわね!」  「ちょっと待ってよ!みんな!何か勘違いしていない?やっと、この女、藤寿々美の本性がわかったのよ? また、騙されるつもり?」 「美佳子さん、勘違いしているのはあなたよ!いくら寿々美が、まぼろしパンティだって白昼の教室で 変身できないでしょ?」と有吉 伸子が弁護する。 「あら、どうして?白昼、堂々と自慢の体を見せつける事が出来るのよ!露出狂のまぼろしパンティには 絶好のチャンスじゃない?」 「あなた、まだそんな事を!」 「いい有吉さん、いえ、みんな!さっき、まぼろしパンティは『恥かしかったけどみんなの為に、 マスクパンティで顔を隠して恥かしさに耐えた』と言ったわよね? 私は、そこがウソだと言ってるの?あなた達、まぼろしパンティの戦う姿を思い出してご覧なさい! 乳首がピンと立っていなかった? 女の子だったらわかるでしょう?緊張感ではあんなに、乳首は立たないわ!どうしてか、男の子にも 教えてあげる。あの理由は一つ、この女は、皆に見られて感じていたのよ!」 「違う!私は感じてなんかいないわ!見せて喜ぶような女の子じゃない!私はみんなの為に〜」 「おだまり、まぼろしパンティ!ここにその証拠が2つあるわ!それを見て、なにか言えるようだったら 言ってごらん!」 「エッ!」 「フフッ、ほんとは学園長にご覧頂く為に持って来たんだけどね!学園長!いいですか? 私がこの変態まぼろしパンティの正体あばいたら、私を釈放して頂けますか?」 ニタリと笑い、首をたてにふる学園長! 「まず一つ目。ここにあなたの写真があるわ!さぁ、みんな見てちょうだい!」 彼女が差し出した数枚の写真には、まぼろしパンティの戦う姿が写されていた。皆が普段目にする、 まぼろしパンティの活躍シーンである。 「なに、この写真?まぼろしパンティの活躍シーンじゃない!カッコいいわよ、寿々美。  シオキ教師達を蹴り倒すあなたの姿!」 有吉の声に、生徒達がそうだと呼応する。 「ホントに上面しかみない人達ね!よく見なさい。まぼろしパンティの股間を!」 「ああっ!濡れてる!」 「あっ!こっちの写真も」 「これもだ!」 「そうよ!この女が露出狂の何よりの証拠よ!パンティの上にこれだけはっきり溢れるほど濡らすなんて、 体が快楽を求めている以外の何ものでもないわ!それをみんなの為なんて詭弁を平気で言う女が、 この『まばろしパンティ』よ!」 「違うわ!」 顔を真っ赤にそめて反論するまぼろしパンティの横に美佳子が立つ。 「馬鹿の一つ覚えみたいに『違う』しかいえないの?この露出狂、変態まぼろしパンティ!」 そう言うなり美佳子がまぼろしパンティのパンティを引上げた。 「クチュ」 みんなに聞こえる位の大きなイヤらしい音がまぼろしの股間から出た。 「アウッ!ヤッ!」 思わず腰を引くまぼろしパンティ! 「これが二つ目の証拠よ!ずいぶん濡らしているじゃない?まぼろしパンティ! みんなにタップリ見てもらって感じちゃったのね!」 目の前に広げられた「股間を濡らし戦うまぼろしパンティの写真」そして、今、まさに松田にパンティを 引上げられ、悶えるまぼろしパンティ! その姿に、ヒロインの象徴として美しく輝いていた、まぼろしパンティの真っ赤なロングブーツでさえ、 淫乱な女が放つ隠微な道具として思えてくる。 生徒達の彼女を見る目が変わってゆく!  「みんな良く見なさい!これが淫乱ヒロインまぼろしパンティ!いつもは清楚なお嬢様をきどる 藤寿々美の本性よ!」 クラスメイトの前であばかれる、まぼろしパンティの本性とは? ***つづく