平成14年1月4日・初版 平成14年3月9日・改訂

まぼろしパンティ外伝・罠に落ちたセクシー探偵・第5章/寿々美・著

マスクパンティを剥ぎ取られた『まぼろしパンティ』藤寿々美は、クラスメイトが捕らわれている牢獄に投獄される。 まぼろしパンティの正体が、学園のアイドル藤寿々美である事を知り、唖然とする生徒達! そんな彼らの視線に身を震わせる寿々美! そんな寿々美の姿に、最初こそ驚いた生徒達であったが、まぼろしパンティとして戦う寿々美への勇気、あこがれから、 同情の声が集まる。 しかし、生徒達の中にまぼろしパンティを逆恨みする女生徒松田美佳子がいた。まぼろしパンティを淫乱ヒロインと罵り、 その証拠として示した写真には、股間を濡らし戦うまぼろしパンティの姿があった。 彼女の手により、まぼろしパンティに変身させられた寿々美に課せられた試練とは? 「みんな良く見なさい!これが淫乱ヒロインまぼろしパンティ!いつもは清楚なお嬢様をきどる藤寿々美の本性よ!」 「ああっ!」 思わず身を捩る、まぼろしパンティ。 美佳子の手が、まぼろしパンティのハイレグパンティを引上げる! まぼろしパンティの秘丘をわずかに覆っていたハイレグパンティは、クレパスに食い込みながら、更に細くなって 紐となり、クリトリスを刺激する。すると見るまに、秘泉からは濡ら濡らと欲望の液体が溢れ出し、 まぼろしパンティの太股を伝い生徒達に、淫乱である証拠を曝して行く。  「ヤァアァ!み見ないで!」 叫ぶまぼろしパンティだが、生徒達の目は彼女の太股を流れ落ちる液体に凝視したまま 動かない。その液体の先端は膝をすぎ、ブーツに達した! 「スゴイ溢れようね!まぼろしパンティ!ブーツにまで伝わるなんてすごい量ね?」 「あら?良く見るとこのイヤらしい真っ赤なブーツ、トップの部分が白色に切換えてるけど、これはエッチな お汁が垂れてもわからないようにするためなのねぇ〜!! さすが淫乱ちゃん〜!!よく考えてるわねぇ〜!!本当にゴマカシが上手ね! 人前で裸はさらす、パンティは濡らす露出狂の変態のくせに、上っ面ごまかすのは うまいわね〜!でもこれでどうかしら?」 美佳子はまぼろしパンティのクレパスの奥に秘められたクリトリスを、丁寧にそして優しく刺激した。 「いやぁ!あっうっんっんんっ、あああっ!あ、や、やめ、あうっはああっ!!」 それは先程までのシオキ教師、生徒達の刺激と明らかに違った。寿々美の秘めた心の扉を 激しくノックするように、美佳子の白い指がまぼろしパンティの陰部を責める。 クレパスから全てを掻き出す様に強く、時には春風のように優しく、美佳子の指はまぼろしパンティの クレパスを上下する。  「ダ、ダメ!ダメよ!クッ・・ウァァアアアッ!」 もはや立っている事さえ辛い! (い、いけない!す、寿々美…た、耐えるのよ。まぼろしパンティがこ、こんな醜態!さらす、クァッ!わけには…、 いけ…いけないのよ!) 目の前には、まぼろしパンティ、寿々美の豹変ぶりにおどろく生徒達の姿!何より女友達 の蔑むような視線が痛い! 「何をいい娘ぶってるの?まぼろしパンティ、あなた自慢の肢体を皆にご披露しているのよ? うれしいでしょ?感じてるんでしょ?違うの?ホラ、ホ〜ラ!!」 「お…お願い、やめて松田さん!こんな恥かしい事は、や…やめて、まぼろしパンティは ろ、露出狂なんかじゃ・・ない・の!わ…たし、恥ずかしいの、だからお願い、もうやめて!」 「フン!まだウソ言うの。恥ずかしいわけないじゃない、ブーツにグローブ、それに パンティ一枚なんてマニアの喜びそうな姿で白昼堂々と現れるあなたが恥ずかしい? 何かの間違いじゃない? それとも優等生の藤さんも、マスクパンティをかぶると、お馬鹿になって日本語忘れちゃうの? そうか、学園長達に堂々と立ち向かう正義のヒロイン『まぼろしパンティ』!自分の 姿に酔っちゃってるのね!このナ・ル・シ・ス・ト!」 「あぁ・・!?!」 美佳子が浴びせる言葉は、寿々美の心に突き刺さる!私は変態なの?露出狂なの? まぼろしパンティとして戦う姿に酔ってるの?どうしてまぼろしパンティに変身している時に濡れてしまうの? どうし……あっ!! 美佳子の指が、クリトリスに触れたのだ、寿々美いや、まぼろしパンティの腰が激しくよじれた。 そして、美佳子の指は、まぼろしパンティのマスクパンティにのびてゆく。 マスクパンティに触れられたその瞬間、まぼろしパンティの動きが止まった。  「ウフフ!可愛いわね、まぼろしパンティ。マスクパンティに触れた瞬間にビクビクし ちゃうなんて。あなた、まだ自分の素顔隠したいの?」  「もう皆、あなたの正体知ってるのよ!淫乱ヒロインの正体は藤寿々美だって…。だのに マスクパンティを気にするなんてね!あなた自分の弱点知ってる? それはね、このマスクパンティよ!あなたの本音を隠すこのマスクパンティがあなたの弱点! あなたの本音はこれ!」 まぼろしパンティの目の前に、差し出した美佳子はマジシャンのごとく華麗な手つきで 例の写真を取り出した! 仕置教師にハイキックを繰り出すまぼろしパンティ。ローアングルからの写真は股間に 食込んだパンティとそのパンティに染み出す液体を生々しく写し出している。  「こ・れ・が・あ・な・た・の・ホ・ン・ネ!いやらしい女の心をこんなマスクパンティと正義の為なんて 詭弁で飾ってるの!」 美佳子がマスクパンティを引張る度に、まぼろしパンティは『ヤメテェー』 『お願いマスクパンティに触れないで』と叫び、身を震わしている。 その姿に生徒達は我を忘れた。 男子生徒は、颯爽と活躍する正義のヒロイン、まぼろしパンティが一人の女生徒になすすべもなく、体をいじられ、 あろう事か象徴でもあるマスクパンティを奪われそうになり、泣き叫んでいる。 既にマスクパンティの下に、クラスのアイドル藤寿々美の顔がある事はわかっている。 彼らの関心は、マスクの下で、苦悶の表情を浮かべる寿々美ではなく、あのまぼろしパンティが自分達の目の前で、 頬を赤らめ秘泉から愛液を溢れ出し悶える姿にあった。 普段のまぼろしパンティの華麗な姿と、目の前で醜態をさらすまぼろしパンティの無様な姿が入り混じり、 彼らの下半身の欲望を膨らます。 女生徒達は、逆にマスクパンティの下の素顔、藤寿々美の姿に思いをはせた。 学園での立振舞いは、まさにお嬢様優等生。おしとやかで、彼女達が話すエッチな話に頬を赤らめ 席を外す寿々美が、ほとんど全裸で戦う美少女ヒロインだったなんて! そして今まさに、まぼろしパンティ、いや藤寿々美が、美佳子の手により、女のサガの全てを曝らけ出している。 寿々美の素晴らしいボディライン、あんな体だったら、私も皆に見てほしい。 あんなセクシーなパンティをつけたら、男の子たちは食入るように見つめるんだろうな。 目の前で繰り広げられる寿々美のあられもない姿、あんなに肌をさらす事を嫌がっていた寿々美が、 私たちの前で、美しい張りのある胸を突き出し、秘泉からはあふれる感情を放ち狂い悶えている。 寿々美も本当はいやらしい女の子、そして私もエッチな女の子かも 彼女達の秘丘の先が、敏感に反応をはじめた。 学園長、シオキ教師達も、自分達を手玉にとっていたまぼろしパンティが、一人の女生徒により、 なすすべもなくマスクパンティにすら手をかけられ、正体なく乱れている。 松田美佳子の巧みな話術、手つきは、まさに調教。 巧みな調教師によりまぼろしパンティは正義のヒロインの凛とした美しさを奪われ、淫乱な一人の女生徒に 仕立てあげられていた。 (スゴイぞ!あの女、あのまぼろしをここまで落としいれるとは、こいつは使える。) 学園長の頭に、あるアイディアが浮かんだ! (フシュルルル!あの憎いまぼろしを、地獄の底に陥れるアイディアが浮かんだぞ!) 「どうしたのまぼろしパンティ!やめてなんて、あなた正義のヒロインなんでしょ?  そんなセリフ、似合わないわよ、でも、露出好きなヒロインごっこ大好きな誰かさんだから 関係ないなかな?じゃ次のメニューはね!」  「ちょっと待て!松田君!」 学園長が叫んだ。  「なんですの、学園長!これからが良いとこなのに!」  「いいからこっちに来なさい。ワシに良いアイディアがあるのじゃ!」 フン!と松田美佳子が、男子生徒の中に、まぼろしパンティを突飛ばす。 彼らに、理性は既になく、本能を剥き出しにした、飢えた狼の様に、ヨロヨロとおぼつかいない足どりで、 自分達の中に差し出された獲物、まぼろしパンティに襲いかかった。 意識朦朧のまぼろしパンティは彼らのなすがままに、その肢体を預けている。 「ワシは、美佳子君に、まぼろしを辱める秘策を教えてもらった。我々は単にまぼろしを 倒し、その正体をあばく事に躍起になっていたが、間違いだとわかったよ! そこでじゃ、先ず学園医師ブサイクジャックの催眠術であいつの記憶を操作してじゃなそして〜」 「学園長、素晴らしい作戦ですわ!それに私にA級生徒の称号を頂けるなんて…。 松田美佳子、しっかりその役目を果たします。」 密談を終え、振り返ると、まぼろしパンティは大きく股を開かされ、突き上げられた右脚からはブーツが奪われ、 一人の男が懸命に脚の指を愛撫している。パンティも布ではなく紐となり、下半身は二人の男により玩具と化していた。 マスクパンティも摺りあげられ、力ない虚ろな寿々美の顔が除いている。 美佳子は床に転がるまぼろしのブーツを拾上げると、男達に向い投げ付けた。 調教師の前では、狼でなく、野良犬が石に追われるかのごとく、まぼろしパンティの体から男達が離れて行った。 「フフッ、まぼろしパンティ、これから本当のオシオキがはじまるのよ!」 朦朧としているまぼろしパンティを見下ろしながら、美佳子は怪しい笑みを浮かべた。                ・                ・                ・                ・                ・  「ドスッ!」 肩にコンクリートの床の冷たい感触が走る。無意識に受身を取ったが、したたかに肩を打った様である。 肩の痛みで意識を取り戻した、まぼろしパンティ。 「ウッ!ここは?」 振り返ると学生服を着たシオキ教師達が、私、まぼろしパンティめがけて襲ってくる。 躊躇してる暇はない。先ず目の前のシオキ教師から身を守らねば! まぼろしパンティは、先頭の男の手をブーツのヒールで叩き落し、素早く立ち上がった。 次々に襲ってくるシオキ教師達と戦うまぼろしパンティ。もはや戸惑うヒマもない。 とにかく、このシオキ教師達をなんとかしなくては、 「ジャンピングボインアタッ〜ク!!」 まぼろしパンティの必殺技が炸裂、二人のシオキ教師を倒し、彼女を囲む、包囲の輪の中から抜け出した。 (そうだ!ここは落ちこぼれ収容所!私は生徒達を助けに来たのよ!でもここにいるのは 全てシオキ教師、罠にはまったのよ! あぶない、あぶない、先程、床に落ちた時に一瞬気を失ったようね!しっかりするのよ、 寿々美、いえまぼろしパンティ!) 走りながら自分を励ますまぼろしパンティ! その行く手に、シオキ教師達がズラリと立ち並ぶ。 「ムダじゃ、ムダじゃ、まぼろし!ここにいるのは全てシオキ教師!  この閉鎖された収容所で、18人のシオキ教師に相手に勝てるとでも思っているのか?甘いわ、まぼろし!!」 背後から学園長が罵声を浴びせる! 「おだまりなさい!私はクライム学園の平和を守る美少女探偵まぼろしパンティよ!  あなた達の卑劣な罠にも負けないわよ!」 カッ、カッ、カッ、ヒールの足音を響かせ、助走をつけたまぼろしパンティが飛ぶ!  「太ももラリアート!」 見事な脚線美の脚を伸ばし、シオキ教師達の中に飛び込んだ。 「バキッ!!」 背の高い教師の首元に太ももが命中。鼻の下を伸ばしながら倒れる男の肩を踏み台にして、再び、宙を舞う! 「フライングボインアタック!!!」 大の字になり、男達の頭上から攻撃する。名前の通り見事なおっぱいが飛んでくる様に男達は、目を奪われ、 彼女の下敷きとなり数人の男が床に転がる。 「調子にのるなよ!!」 男達と共に床に落ちたまぼろしパンティの左足首を、屈強なシオキ教師が掴み、引き寄せる。 まぼろしパンティと名乗っていても、普段は華奢な女子高校生、うつ伏せのまま、ズルズルと床をひきずれる。 「あああっ!」 乳首が床にこすられる度に、快感とも苦痛ともとれる刺激が、まぼろしパンティに伝わる。 「いまだ!それッ、カカレ!」 学園長の号令の元、シオキ教師達が飛びかかろうとした瞬間、まぼろしパンティがクルリと反転! 引張られた左足により、白く長い脚がより一層ながく映る。そして、床に寝転ぶ美しい 肢体は仰向けになりながらも、張りのある胸と、妖艶な姿をシオキ教師達に見せつけた。 そして、彼女の左手は胸に、右手をパンティをずり下げた 「イヤァ〜ン!!」 悩殺ポーズをとるまぼろしパンティ! この姿に、だらしなく手を止める教師達! 「いまだ!」 まぼろしパンティの右脚が、左脚を掴むシオキ教師の顔面に炸裂した。 「グワッ」 いくら屈強な男でも、ヒール底のブーツを顔面に食らっては、ひとたまりもない。 彼を蹴倒し、素早く立上る、まぼろしパンティ!今度は接近戦で教師達を倒して行く。 「オッパイベアバック!!」 「ボインチョップ!」 彼女のセクシー攻撃に次々に倒される教師達!! 「何をやってるんだ!相手は小娘一人、お前達だらしないぞ!しっかりしろ!」 学園長の叱咤は、空しく響くだけで、又、一人まぼろしパンティの必殺技の餌食となる。 「太ももシザース!!」 まぼろしパンティのクロスした太ももの間で伸びるシオキ教師。しかし、ここにスキがあった。 動きが止まった、まぼろしパンティの背後から二人の男が飛びかかる。 「アッ!」 まぼろしパンティの短い悲鳴! 両手をガッチリと後ろから掴まれたまぼろしパンティ!流石の彼女も身動きが取れない。 「は、離しなさい!!」 「馬鹿め!誰が離すか!!」 振りほどこうと、懸命に暴れるが、自慢の美乳が空しく胸で踊り、シオキ教師達の喜ばすだけの結果である。 「よくやった!お前達、そのままこっちに向けろ!」 (クッ!しまった!でも正面を向けられた時にハイキックをお見舞いしてあげるわ! まぼろしパンティを甘く見ないでね!勝負はこれからよ!) その時、太ももシザースで倒されたシオキ教師が正気を取り戻した。まぼろしパンティの股の下で伸びていた 彼の目に飛び込んできたのは、2本の美脚と申し訳程度にTバックに包まれたまぼろしパンティの秘部であった。 彼は、本能的に目の前のTバックに手を伸ばした。  「キャッ!」 思わぬ下からの攻撃に目を移すと、鼻の下を伸ばしたシオキ教師が彼女のパンティに手をかけている。 (ヤッ〜!こ、こいつ、何てところから覗いてるの!!!) パンティ姿で戦う寿々美だが、露骨に股下からのぞかれる視線には、恥ずかしさがこみ上げる。  『ヤ〜ン!』と脚をX字にしながら、頬をそめるまぼろしパンティ!  「まぼろしパンティ!それ位で恥ずかしがってどうする!」  「学園長、先ず、まぼろしの動きを封じましょう!そら!」 そう叫ぶなり、左脇のシオキ教師の手が、まぼろしパンティのマスクパンティを掴んだと思うと、素早くむしりとった。 まぼろしパンティのロングの黒髪が宙に舞う!  「キャッ〜!!!!な、なんて事を!」 絶対に見せてはいけないまぼろしパンティの正体、寿々美の素顔がマスクパンティの下から表れた。 寿々美の頭の中は混乱していた。後ろから羽交い絞めにされたまぼろしパンティ! 股下からTバックを凝視され恥ずかしさに身を染めるまぼろしパンティ! ピンチにあえぐ美少女探偵の顔から、マスクパンティの感触が消えた。 学園長、シオキ教師達からは、後姿しか見えないが、寿々美の頭の中には、半裸で羽交い絞めにされ、 股間を凝視される自らの姿が、浮かんでいる。  「ああああッ!」 心臓はドクドクと大きな鼓動を打ち、ブーツの中ではじっとりと汗ばんだ指が靴底に触れ ている。頬は真っ赤にそまっている。ダメ、まぼろしパンティの素顔を晒す事は絶対に出来ない! そうよ、寿々美頑張るのよ!その決意と共に、彼女の肢体に力が蘇る。  「ホラどうした、まぼろしパンティ!観念して正面を向け、そして素顔を学園長殿に見せないか!!」 うな垂れる寿々美の顔を、両脇のシオキ教師が覗き込んだ瞬間、彼女の肘がそれぞれの男のミゾオチに叩き込まれた。  「グフッ!」 (さぁ、これで上半身は自由になったわ!残るはこのスケベオヤジね!恥ずかしいけど、仕方ないわ!) 彼女は、ためらいつつも、その場にしゃがみこんだ。 「あっ!」 彼女が小さく、声を上げた。彼女の秘部が男の鼻にあてがわれたのだ。 「フガッ、フガガガッ!」 男が息苦しくもがいている。 (ああっ恥ずかしい。私、あそこを男の人の鼻先に突きつけているなんて!) 花弁から伝わる男の鼻息に、恥ずかしさがこみあげ、耳が熱くなってくる。 しかし、今はそんな事にかまっている訳には行かない。背後には大勢のシオキ教師達がおり、寿々美は、 マスクパンティを奪われた絶対絶命のピンチなのである。 寿々美は、男の顔にしゃがみながら、後ろ手で、マスクパンティを探すが指先には冷たい コンクリートの感触しかない。 一連の様子を呆気にとられて見つめていた学園長達も、我に返った。  「オオッ!まぼろしのマスクまで剥ぎ取ったか!それお前達、下のパンティも奪ってやれ!」  「クッ!」 両手で素顔を隠したまぼろしパンティが逃げ出す。 両手で素顔を隠しては、セクシー技も使えない。それどころか、捕まえられる事は、まぼろしパンティの正体が 藤寿々美である事を、シオキ教師達に晒す事になる。まぼろしパンティの素顔は、もはや両手で隠すだけの 危ういものになっているのである。 「それッ!捕まえろ!」 顔を隠して逃げるまぼろしパンティ、追いかけるシオキ教師達 「フハハッ!ムダ、ムダ、ムダ!まぼろし、ここはお前を捕まえる為の収容所、キサマが逃げのべる術はない!!」 自信にあふれる学園長の叫けびがまぼろしパンティに届く。 (このままではダメ、捕まってしまう。ああっ、どうすればいいの!!)  「ホラ、ホラ!もう少しだ!」 シオキ教師達の手が、逃げるまぼろしのスカーフに伸びる。  「ホラッ!」 ついに、シオキ教師が、彼女のスカーフを捕まえた。  「キャ〜!!」 引張られたスカーフが、首に巻きつき、息が苦しい。しかし、立ち止まる事は出来ない。 ビリ、ビリィと赤いスカーフが破られて行く。 (ついに、私も終わりかしら!) その時、まぼろしパンティの目に高窓が映った。 (あの窓からなら、外に出れる!!高さは2メーター位、何とか届きそうだわ!) もはや、この高窓にかけるしか選択肢はない!まぼろしパンティは素顔を覆っていた手を下ろし、大きく腕を振り、 勢いをつけて高窓に走りよった。 ”カッ、カッ、カッ!” 彼女のヒールの音が収容所に響く。 「エェィ!!」 大きくジャンプしたまぼろしパンティの右腕が窓枠を掴んだ。そして素早く体を持ち上げて行く! 「何!い、いかん!はやくまぼろしを取押さえろ!!」 窓下に近寄ったシオキ教師達は、窓から脱出しようとするまぼろしパンティの下半身に群がった。 彼らの頭上でまぼろしパンティの形の良い美尻が踊っている。その美尻に紐の様にかかる Tバックのパンティにシオキ教師達の手がかかり、またたく間にパンティが剥ぎ取られる。  「キャーーッ!!イヤァン!」 パンティを剥ぎ取られ、桜色の秘貝がシオキ教師達の眼前に現れた。小さな高窓である。なんとか頭は出たが、 豊な胸が邪魔をして、中々通れない。 ナリフリかまわず逃げるまぼろしパンティ、彼らの頭上で秘部を晒しながらも、大きく脚を広げ窓によじ登る。 今度は左脚に教師達が群がる。しかし、彼女にとっての幸運は、すっぽりとブーツが脱げた事だ。 やっとの思いで、窓を抜けた。 数時間ぶりに味合う外の空気、窓下は真っ暗だが、躊躇するわけには行かない。 「エィ」 飛び降り、林の中を駆け抜けて行く。  「待て〜!まぼろしパンティ、お前が逃げると、生徒達は公開オシオキとするぞ!出て来〜い!!まぼろしパンティ!!」  「みんな、ゴメン!許して、必ず助けるから!!」 自室に戻った寿々美。彼女は鏡に写る自分の姿に愕然とした。 そこには、学園のヒロインとして戦うまぼろしパンティの姿はもはやなかった。 ブーツを奪われた左足は、薄汚れ血が滲んでいる。スカーフはボロボロに破れ、体のいた る所に擦り傷がある。身を覆うのは、右足のブーツと両手のロンググローブだけである。 パンティも奪われ、恥丘を覆うヘアーを露わにして、逃げ帰ってきた。 しかし、彼女を最も悲しませたのは、下腹部にある無数の爪あとである。彼女のパンティを奪おうとしたシオキ教師達の 欲望が、彼女の白い肌にくっきりと残っていた。そんな彼らの前で、秘部を晒し戦っていたのである。 まぼろしパンティの象徴でもあるマスクパンティすら奪われた。 寿々美の大きな瞳に涙があふれてきた。しかし、泣いている訳にはゆかないのである。 まぼろしパンティの助けを待つ生徒達を裏切る訳には行かない。でも、寿々美の体に野獣の様に襲いかかる シオキ教師達の前に、再び、まぼろしパンティとして肌を晒す勇気は、今のまぼろしパンティ、藤寿々美にはなかった。 目を閉じ、あの収容所で繰り広げた光景を思い出すだけで、彼女の体が震えてくる。 「どうすればいいの?私は    。」 鏡の前で、肩を震わせ泣きじゃくる寿々美。彼女は、再び、美少女探偵まぼろしパンティとして活躍出来るのか? 学園長室で、月を見上げる学園長。 「フシュルルル!全ては作戦通り、あの正義のヒロインを気取るまぼろしパンティの命運も あの月が落ちる明日の朝までじゃ! しかし、ブサイクジャック。見事な催眠術じゃな!あの様子では、藤寿々美は、我々につかまり、 素顔を見られた事も、クラスメイトの前で醜態をさらした事も、すっかり忘れてしまっているようだな! 捕らわれた、怯えたまぼろしパンティの姿を公開するより、あの高慢ちきな颯爽としたまぼろしパンティが 落ちてゆく様子を、全校生徒にライブで見せつけてやってこそ、積年のまぼろしパンティに対するワシの恨みが 晴らされるわ! そして、生徒達にも、このサタンの足の爪の恐ろしさが伝わるであろう! それに、思わぬ獲物も手に入った。 まぼろしパンティのマスクにパンティ、ブーツ! この3点がピッタリあう人物こそがまぼろしパンティじゃ、この小道具で、より一層ショーを盛り上げる事も考えねばの! どうじゃ、松田君。よいアイディアがあるか?」 学園長室のソファーには、生徒達の前で、藤寿々美、まぼろしパンティを甚振ったあの 松田美佳子が座っていた。 「ハイ、学園長。あの藤寿々美の化けの皮をむく、良い案があります」 「おぉ、さすがじゃ!聞かせてくれ!」 彼らの密談が続く。そして東の空が白み、運命の夜明けが来た。 果たして、まぼろしパンティ、藤寿々美の命運は? ***つづく