平成20年2月8日・初版 MonkeyBanana3.Com Free Counter

忍者キャプター外伝「SOS花忍キャプター3」序章/覆面作家・著

<序章・ターゲットは花忍キャプター3>  悪の組織である「風魔忍群」は日本の征服を目指し、日々、悪に心を売った忍者を集め、正義を貫く天堂家の忍者へ戦いを挑んでいた。 しかし、天堂家の主人である天堂無人が訓練した6人と風魔の抜け忍である火忍キャプター7の計7人で組織された精鋭部隊 「忍者キャプター」によってことごとくその企みは阻止されていたのである。 「風魔忍群」の策士である風魔恥辱は、今まで倒された忍者たちの戦いを徹底的に分析し、「忍者キャプター」の中で誰をターゲット(=餌食)に すべきかの研究を行った。 その結論は「戦いの前に忍者キャプターの身体機能を疲弊させ、武器を無力化させる」というものである。 そして、餌食に選ばれた忍者キャプターは7人の中で唯一の女性である「花忍キャプター3」であった。 忍者キャプターの武器の無力化の困難さは、7人のいずれの「忍者キャプター」でも同じであるが、不幸にも彼女が選ばれた理由は「所詮は女性」という 男性に比べて絶対的に劣る女性の身体機能の低さであるとともに、女性に負け続けているコンプレックスをこの機会に発散させ、 徹底的に花忍に屈辱を味あわせてやる、という理由からである。 「花忍キャプター3」は、花吹雪・花手裏剣・花ヌンチャクそして武術という4つの武器を駆使し、特に花吹雪と花手裏剣には「植物の毒薬」が塗られ、 それを受けた忍者達はその毒で命を落としていた。しかし、「風魔忍群」は花忍の武器の弱点に気づいたのである。 それは、まず、毒が無ければそれらの武器だけでは花忍は敵を倒すことができない脆弱なものであり、かつ、毒に対して抵抗力がある人間には、 武器の殺傷能力は通用しない、というものあった。 そこで風魔恥辱は、次のような作戦を立てた。 それは、花忍の戦闘能力を徹底的に無力化(=毒がきかない・手裏剣が跳ね返される・ヌンチャクや武術が通用しない敵の準備)させ、 「戦闘スーツを着用しているだけのコスプレ状態」にする企みであった。 その具体策とは、 @下忍たちに毒薬の免疫のため解毒剤を摂取させるとともに、手裏剣の攻撃を体にうけてもダメージをうけない身体へと訓練し、 強化を行い(その精鋭たちは10名であり、花忍にとっては、普通の下忍であっても大変な苦戦をしいられる人数であった。) そして、 A戦闘前に花忍の体力を消耗させるため、アジトへおびき寄せると共にそこへ至る途中に足場がぬかるんだ岩穴へと誘導し、 さらにとどめとして、 B花忍の全ての武器が全く通用しない強力な肉体を持った「怪人」を西洋から招くことであった。 その「怪人」とは、かつて彼女自身だけでなく「忍者キャプター」たちも戦ったことのない、強力な「怪人」、、、いや「西洋怪物」である。 だが、風魔恥辱の真の狙いは別にあった。 C風魔恥辱が残った6人の忍者キャプターと戦う時、BGM代わりに生中継で花忍が恥辱を受けている音声を大音量で流し、 彼らが動揺した隙をついて倒す作戦であった。 ここに、いまだかつて花忍が経験したことの無い、闘いが始まろうとしていた。 戦闘能力を徹底的に分析され、弱点があぶりだされた彼女はいったいどうやって、この戦いに挑むのだろうか?危うし!花忍!! ***つづく