WHITE WOMAN 〜〜〜THE MOST BEAUTIFUL HEROINE〜〜〜 第二話 決戦!首相官邸

 生ける屍との闘いで辛うじて勝利したホワイトウーマンこと奈々子は自宅のマンションで数時間に渡って 眠り続けた。そして数時間後、辺りがすっかり暗くなった時、奈々子は突然の爆発音で目を覚ました。マン ションの窓の外が真っ赤に染まっていた。何かが激しく燃えているようだ。  奈々子 「何、一体何なの?」  奈々子は寝ぼけているせいか状況を把握できていないようだ。しかし、マンションの窓から顔を出した時、 全てが理解できた。奈々子の住むマンションの周辺にある数軒の民家から激しく火の手が上がっていた。  奈々子 「あっ、火事だわ。それも一軒だけじゃないわ。でも消防自動車も何も来ない。一体何故なの。 いつもならこんな火事なら野次馬がいっぱいいるのに誰もいない。絶対おかしいわ。そうだ、私が119番 に電話してみよう。」  奈々子は携帯電話を手にすると119番に電話をした。数回のコールで電話がつながると、消防職員が電 話に出た。職員はゆっくりとした口調で話し始める。  職員 「はい、こちら119番、どうしました。」  奈々子 「もしもし、私の家の傍で火事なんです。早く来てください。すごく燃えてるんです。お願いし ます。早く来てください!」  職員 「まぁまぁ落ち着いて。ところであなたは今何処にいるんですか。」  奈々子 「杉並区の和田○ーラー□です」  職員 「あぁ、あそこですか。あそこはいいんですよ。もうだれもいませんから。フフフ・・・・・・」  奈々子 「何言ってるんですか。こんな時にふざけないでっ!」  職員 「ふざけてなんかいませんよ。あそこには私達の仲間しかいませんから、フフフフフフフフフフ」  奈々子 「あ、あなたは・・・」  職員 「余計なことに我々の邪魔をしおって、精霊どものいいなりになんかなりおって。我々に逆らった らどうなるか教えてやるわ。そのまま地獄へ落ちろ。ファファファファファファファファファファ!」  奈々子 「消防署までがあいつらに・・・そんな馬鹿な、信じられないわ。」  奈々子は電話を切った。消防署も既にあいつ等に占拠されてしまっているようだ。彼女が眠っている間に、 街の人々は殆ど悪霊の犠牲になってしまったようである。悪霊たちは奈々子をじわじわ苦しめて殺そうとし て、奈々子一人をマンションに残したのだ。窓から外を見ると、火の手は勢いを増す一方で、近くの民家が 次から次へと燃えて行った。このままでは奈々子のマンションに火の手が届くのも時間の問題である。窓の 外を見ても、辺りには人っ子一人いない。  奈々子 「ど、どうすればいいの、このままじゃ私死んじゃう、誰か助けて―っ!」  奈々子は必死に叫んだが誰も助けに来ない。その時、  コミュ 「ホワイトウーマンに変身して逃げて!」  奈々子 「えっ」  コミュ 「ホワイトウーマンに変身すれば、あなたは空を飛ぶことが出来る。さぁ、早く!」  奈々子 「えぇ、わかったわ。いくわよ。」  精霊のコミュが奈々子の呼びかけに応じたのだ。奈々子はペンダントを天にかざすと、奈々子の体はまば ゆい光に包まれる。そうして、光の中から正義の戦士、ホワイトウーマンが現れた。  ホワイトウーマン 「よぉし、いくわよ。とぉーっ!」    ホワイトウーマンは真っ赤なマントを翻すと、空高く舞い上がって行った。その暫く後、彼女のマンショ ンに火の手が伸びてきた。彼女はただひたすら空を飛び続ける。そして三十分も飛ぶと、埼玉県の浦和市周 辺に辿り着いた。JR浦和駅周辺は街燈がぼんやり燈されており、辺りに人影はない。彼女は地上に降りる とすぐに変身を解き、街中を歩き始めた。  奈々子 「おかしいわね。この辺も誰もいないわ。普通なら大勢の人で賑わっているのに。」  コミュ 「辺りには人の気配は全くありません。奈々子さんはこの辺りに詳しいんですか?」  奈々子 「えぇ、私の友達が住んでるから、よく遊びに来るのよ。」  コミュ 「まさかここもあいつらに・・・・」  奈々子 「そんな・・・あそこに交番があるわ、おまわりさんに聞いて見よう。」  奈々子は交番に近づいて行った。交番は電気がついており、なかには人影が見えた。  奈々子 「スイマセーン。おまわりさ―ん」  奈々子は交番の近くまで行くと、大声で警官を呼んだ。交番の中には一人の警察官がいた。奈々子は思わ ず交番に掛け込んだ。自分以外にも生きた人間に逢えて安心したからだろう。警官は50歳くらいで、禿げ かかった頭を隠すかのように帽子をふかぶかとかぶった。そして奈々子の顔をじっと見つめながら無愛想に 応対した。  警官 「はい、なんですか」  奈々子 「私、東京の杉並から逃げてきたんです。周りには誰もいなくなって、それで・・・」  警官 「そうですかぁ、それは大変でしたねェ。まぁどうぞ。」    警官は奥からパイプ椅子を出すと、奈々子を座らせた。奈々子は椅子に腰掛けると警官に話しかけた。    奈々子 「この辺には誰もいないんですか。」  警官 「まぁまぁ、落ち着きなさい。ここにいれば大丈夫だから。」  奈々子 「何でこんなことに・・・そうだ、この近くに私の友達が住んでいるんです。会いに行きたい んですが、一緒についてきてくれませんか。」  警官 「ほぉ、友達ですかぁ。その方の名前はは何とおっしゃるんです。」  奈々子 「この先の大通りをまっすぐ行ったところの一軒家に住んでいる風間っていううちなんですが。」  警官 「あぁ、風間さんね、でもあのうちにはあなたのお友達はいませんよ。」  奈々子 「そんなことないわ、絶対にいます。だからお願い、一緒に行ってください。」  警官 「あそこにいるのはあなたのお友達ではなくあなたの宿敵ですよ。フフフフフフ!」  コミュ 「奈々子さん!この人は悪霊にとりつかれています。」  奈々子 「あ、あなたも・・・あいつらに・・・・・・・・」  警官 「ほぉ、おまえかぁ、我々にたてつくって言う馬鹿な人間は。ちょうどいいや、お前もここで俺達 の仲間になるがいい。どうせ地球は俺達の手に渡っちまうんだからなぁ。」  奈々子 「冗談じゃないわ。」  奈々子は咄嗟にパイプ椅子を蹴飛ばすと、交番を駆け出して行った。無人の商店街をただひたすら走り続 ける奈々子、警官が奇声を発して追ってくる。その時、奈々子はペンダントを天にかざした。ペンダントか ら発する光に包まれ、奈々子はホワイトウーマンに変身する。彼女は足を止め、後ろを振り向くと警官に向 かって行った。  ホワイトウーマン 「いくわよ。とぉーっ!」    彼女の蹴りが警官の顔面に決まる。警官は数メートル吹っ飛ばされる。しかし警官は何事もなかったかの ように立ち上がる。しかし警官の顔は腫れ上がり、口からは大量の血が流れている。警官は拳銃を出すと、 彼女に銃口を向け、撃鉄を起こした。彼女は思わず飛び上がると、警官の背後に回り込む。警官は振り向く と、再び彼女にねらいを定める。そしてその瞬間・・・  「パン!・・・パン!」  ホワイトウーマン 「きゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」  警官は彼女に向かって発砲した。彼女は両手で顔面を覆うと悲鳴を上げ、その場に座りこんだ。しかし弾 丸は彼女の体に命中したものの、彼女の体に少し食い込むと地面に転がって行った。強化服が弾丸を跳ね返 したようだ。  ホワイトウーマン 「ピストルで撃たれたのに何でもないわ。そっか、精霊達の不思議な力が守ってくれ てるのね。」  コミュ 「そうです、精霊の力は貴方を守っています。」  ホワイトウーマン 「よぉーし、それなら怖くないわ。いくわよーっ」    ホワイトウーマンは警官に飛び掛ると、その顔を思いっきり殴りつけた。しかしいくら殴っても彼には効 いていない様だ。彼女は右手で彼を押さえつけると、あいている右手でベルトを外し、そして警官に巻きつ けた。  ホワイトウーマン 「今だわ!この悪霊を鎮めてーーっ!」  その瞬間、彼女の両目が輝くと、両目から青い光が放たれ、光が警官の体を包みこんだ。そして警官の体 が砂の様に崩れると、バックルの中に吸い込まれていった。  ホワイトウーマン 「やったわ。これで封印完了ね!」  コミュ 「やりましたね、でもこの人も元は普通の人間、悪霊にとりつかれてしまったばっかりに・・・」 ホワイトウーマン 「そうね、でもピストルを向けられた時は一時はどうなるかと思ったわ。」  コミュ 「服を着ていない部分、例えば顔や足に銃弾を受けても平気ですよ。精霊の力が守ってくれてま すから。ただ気をつけてください。ベルトを外している時は精霊の力は体から離れてしまい、ベルトに集中 してしまいますから・・・」  ホワイトウーマン 「だからこの前闘った時、この服を引き裂かれたのね。」  コミュ 「そうです、ベルトを外した時は充分気をつけること、いいですね!」  ホワイトウーマンの変身が解け、元の奈々子の姿に戻った。  奈々子 「さぁ、いかなくっちゃ!」  奈々子は友人の家に向かって歩き始めた。暗い大通りを暫く歩くと、彼女は立ち止まった。  奈々子 「やっと着いたわ。でも電気が消えている。やっぱり・・・・・・」    奈々子の目から何か光る物が頬を伝って落ちた。奈々子はゆっくりと家に近づくと、窓から中の様子を覗 き込んだ。家の中は真っ暗で、誰もいないようである。奈々子は入り口に立つと、ドアノブに手をやった。 ドアには鍵が掛かっておらず、何の抵抗もなく開いた。  奈々子 「鍵を開けっぱなしで、みんな一体何処へ・・・」  コミュ 「この家の中には誰もいません。まったく人の気配を感じませんから。」  奈々子 「入ってみるわ。」    奈々子は玄関で靴を脱ぐと、家の中に入っていった。照明のスイッチを触ると、リビングルームのシャン デリアが突然明るくなった。リビングルーム内には35インチはあろうかという大画面テレビが壁に掛かる ようにしてあった。奈々子はリビングルームの中を暫くうろうろすると、テーブルの上にあったメモ書きに 目をやった。メモ書きには、「明日午後から、本社にて営業会議」と書かれていた。恐らく父親がかいたも のだろう。そして何気なくテレビのリモコンをいじると、テレビの電源が入った。暫く砂嵐が続いた後、画 面には、一人の男が現れた。その男は内閣総理大臣で、彼は荒立たせた声で話し始めた。まるでテレビを見 ているものを威嚇するように・・・  総理大臣 「諸君っ。我々は遂にこの国を支配した。この国の殆どはいまや我々の物、そして諸君達も私 の僕となったのだ。しかし残念なことに一部の人間どもがまだ我々に逆らい、我々のようになっていない者 がいる。今ならまだ間に合う。無駄な抵抗を止めて大人しく投降するんだ。」  奈々子 「あんなやつらに降参なんかするもんですか。でもこの国の大部分の人があいつらみたいになっ てるなんて、一体どうやって闘えばいいの。」  コミュ 「恐らくさっきの総理大臣が悪霊の本体です。さっき戦った奴らは単なる分身に過ぎません。あ いつを封印すれば人々は助かるはずです。これ以上無駄な戦いをする必要もなくなります。」  奈々子 「わかったわ、それじゃぁこれから総理大臣を探し出して、大臣にとりついている悪霊を封印す ればいいのね、でもそうしたら、さっきのおまわりさんみたいにこなごなに・・・」  コミュ 「いや、安心してください。もし大臣が生きているときにとりつかれているのなら彼は死にませ ん。確かあいつらは生きている人間にもとりつけますから。」  奈々子 「でも総理大臣って何処にいるのかしら?あ、そうか首相官邸って総理大臣の家だから恐らくそ こにいるはずだわ。」  コミュ 「さっそく行きましょう!」    奈々子はペンダントを天にかざす。ペンダントがまばゆく光ると、奈々子の体が光に包まれる。その瞬間、 奈々子の体はホワイトウーマンとなっていた。  ホワイトウーマン 「さぁ、行くわよ。えいっ!」  彼女は宙高く舞い上がると、再び東京に向かって飛び始めた。彼女はかなりのスピードを出しているよう で、あっという間に東京都に入った。遠くには国会議事堂がそびえ、右のほうに目をやると、都庁の建物が 天高くそびえたっていた。しかし、都庁も、国会議事堂も、そして東京全てが暗黒の闇に包まれていた。い つもなら多くの車でごった返している首都高速も、そして主要道路にも車は一台も走っていない。  ホワイトウーマン 「何処もかしこも真っ暗だわ、一体首相官邸って何処にあるの?」  コミュ 「あっ、あそこにぼんやりと光が・・・」  ホワイトウーマン 「本当だわ。あそこに誰かいるみたいね!もしかしてあそこが・・・」  コミュ 「行ってみましょう。」  ホワイトウーマンはその光のもとへと近づいて行った。彼女の推測通り、光のもとは首相官邸だった。官 邸の中からは今まで聴いた事もないような音楽が奏でられ、大広間には数人の人物が椅子に腰掛け談笑して いた。勿論、その中には総理大臣の姿もあった。彼らは試験管のような細長い瓶のようなグラスに何とも言 えない毒々しい色をした液体を注いで、それをさぞ旨そうに飲んでいた。かれらはホワイトウーマンに気づ いていないようだ。  ホワイトウーマン 「見つけたわ。ここであいつらを倒せば・・・・・・」  コミュ 「でもかなり危険です。彼らは悪霊の中でもかなりトップクラスに属するタイプ・・・」  ホワイトウーマン 「何故貴方にそんな事が判るの。さっきなんかはおまわりさんが悪霊にとりつかれて いたことすら見破れなかったじゃない。」  コミュ 「あいつらからはものすごい霊気が伝わってきます。でもさっきの悪霊なんかだとあまり霊気が 伝わってこないんです。恐らくさっきの悪霊は格があまり高くないと思われます。」  ホワイトウーマン 「そうなの、でもここで倒さなくっちゃみんなを助けることが出来ない。」  コミュ 「えぇ、あいつ等は日本人全員にとりつくなんてできっこないから、きっとどこか別の空間に閉 じ込められてるに違いありません。だからあいつらを倒して、みんなを助け出しましょう。」  ホワイトウーマン 「えぇ、でもそんなに強いやつらだなんて・・・まともに戦ったら絶対勝てないわね。 何か作戦をたてなくっちゃ。」  コミュ 「恐らく総理大臣にとりついてる悪霊が彼らのリーダー格にある奴です。だからあいつが一人に なったところで、いっきに勝負をつけるしかありません。おそらくあいつさえ倒せば、他の悪霊も消えてし まうでしょう。他の奴らと戦う必要なんかありませんから。」  ホワイトウーマン 「それじゃぁ、暫くここで見張っていましょう。」  ホワイトウーマンは一人首相官邸を覗きつづけた。彼らはその毒々しい液体を口にし、歌い、そして騒い だ。そして数十分後、大臣を残して他の者たちは大広間から出て行った。大広間には大臣一人が椅子に座っ ていた。  コミュ 「行くなら今ですよ、さぁ!」  ホワイトウーマン 「さぁ、いくわよ!やぁ!」  「ガシャァン!!!」    ホワイトウーマンはその拳で窓ガラスを破ると、首相官邸に飛び込んでいった。大広間にはガラスの破片 が飛び散った。しかし大臣は驚いた様子もなく、こっちに顔を向けようともしない。  ホワイトウーマン 「貴方が悪霊のボスね。覚悟しなさいっ!」  総理大臣 「誰だね、君は・・・・・」  ホワイトウーマン 「人呼んで精霊の戦士・ホワイトウーマン!」  総理大臣 「ほぅ、君かね、間抜けな精霊にそそのかされて私の邪魔をするのは・・・」  大臣はゆっくりと顔をこちらに向けた。大臣はにこにこ笑っている。彼女の出現に全く動じていないよう だ。    総理大臣 「ふーん、それで何しにここに来たわけだね。ホワイトウーマンのお嬢さん!」  ホワイトウーマン 「貴方を封印しに来たのよ。さぁ、貴方もここまでよ、大人しくしなさい!」  総理大臣 「全く最近の若い者ときたら、目上の人間に対する言葉遣いを知らんようだなぁ・・・それじ ゃぁ、私がちょっと教育してやるかなぁ・・・」  ホワイトウーマン 「何を訳の判らないこといってるの。悪霊!覚悟っ!」  総理大臣 「フフフフフフフフ」  大臣は動こうともしない。それどころかにこにこ笑いながら、その様子はまるで彼女を招き寄せるかのよ うな笑顔である。  ホワイトウーマン 「悪霊退散!」    彼女は腰のベルトを外した。そしてその瞬間・・・  「キェーーーーーーーーーッ! グギャーーーーーーーーッ!」  突然何者かのうめき声とも言えるような叫び声が部屋中に木霊すると突然電気が消え、部屋中が真っ暗 になった。彼女の両腕が何者かに捕まれる。彼女は思わずベルトを放ってしまった。  ホワイトウーマン 「なに、ど、どう言うことなの。」  総理大臣 「なぁに、簡単なことですよ。貴方は罠に掛かったんです。貴方がここに来た時点で、我々 には貴方の行動が筒抜けでした。勿論貴方達の会話もね・・・」  彼女は大臣の姿を見ることは出来なかった。彼の姿は暗闇に包まれ、何処にいるのか判らなかった。彼の 声が部屋中に響く。彼女の両腕をつかんでいるもの達は、おそらくさっきまで大臣と一緒にいた者達だろう。  ホワイトウーマン 「ふん、貴方達なんかぶん投げてやるわ。とぉっ!・・・あれ、力が・・・出ない。」  ベルトを外した時点で、精霊の力の大半はベルトに移ってしまっていたのだった。  総理大臣 「駄目ですよ。大事なベルトなんでしょう。」  その瞬間、部屋の照明が点いた。ホワイトウーマンは大柄な男二人に両腕を抱えられている。その男達は、 彼女を大広間の角に連れて行くと、彼女を壁に叩きつけたのであった。    総理大臣 「駄目じゃぁないですかぁ、大事な物は肌身放さず持っていないと・・・」  大臣は、彼女のベルトを手にしながら、ニヤニヤ笑いながらゆっくりと近づいてきた。  ホワイトウーマン 「ベルトを返しなさい!返さないと酷い目にあうわよ!」  総理大臣 「おやおや、負け犬の遠吠えとはこのことですねぇ・・・ベルトのない貴方は何も出来ないく せに、ホワイトウーマンのお嬢さん。」  ホワイトウーマン 「そんなことないわ。いくわよ!とぉーっ!」    彼女は二人の男に飛び掛って行った。しかし彼らはいともたやすく彼女を押さえつけた。  ホワイトウーマン 「な、何故なの・・・何故ベルトのことを、貴方達が・・・」  総理大臣 「そんなことはお見通しです。何故って、それは貴方の顔に書いてあるからねぇ・・・」  ホワイトウーマン 「ひ、卑怯よっ!正々堂々と勝負しなさい。貴方男でしょっ!」  総理大臣 「勝負っていうのは勝てばいいんですよ。例えどんな手段を使ってもね!第一貴方だって、私 が一人になったことを見計らってここに飛びこんできたじゃぁありませんか。それも十分卑怯だと思います がねェ。フフフフ」  ホワイトウーマン 「そ、それは・・・・・・」  総理大臣 「戦っても無駄です。貴方は我々には勝てっこない。どうです、あんな間抜けな精霊なんかと 組まないで私達と組んでみては、そのほうが貴方のためだと思いますがねェ。・・・」  ホワイトウーマン 「だ、誰が貴方なんかと、冗談じゃぁないわ。そんなことするくらいなら死んだほう がましよ。」  総理大臣 「おやおや、我々も嫌われてしまいましたねェ。それじゃぁ、お望み通り死んでもらいましょ うか。そうすれば精霊はとりついていられなくなって嫌でも我々の味方となるから。あ、そうそう、お前達 は下がっていなさい。ここは私一人で十分事足りるでしょう。」  大臣にそう言われると、二人の男達は部屋から出て行った。  ホワイトウーマン 「コミュ!一体どうしたらいいの、ねぇ」  彼女は心の中に宿るコミュに向かって話し掛けた。  コミュ 「私もあの悪霊に力を封じられて思うように動けません。ただわかっていることは、どうにかし てベルトを取り返さなければ完全に私達の負けです。」  ホワイトウーマン 「そうだ、あのピストルを出せないかしら。」  コミュ 「出すことは出来ると思いますが、ただエネルギーが・・・」  ホワイトウーマン 「いちかばちかやってみるのよ。いくわよ!」  ホワイトウーマンはペンダントを外すと、天にかざした。ペンダントは光に包まれ、その瞬間ホワイトウ ーマンの手には銃が握られていた。ホワイトウーマンは大臣に銃口を向け、狙いを定める。  ホワイトウーマン 「悪霊!覚悟っ!」  「バシューーーーン!!!」    確かに光の弾丸は大臣の胸に命中した。しかし、エネルギーの半減した彼女には、悪霊を倒すだけの弾丸 を撃つことは出来なかったのである。彼女のブーツがつい今まで赤かったのが、一瞬で真っ黒になる。  総理大臣 「何かが胸にあたったようですが、気のせいですかねェ・・・」  ホワイトウーマン 「な、何ですって、銃が効かないわ・・・」  総理大臣 「そんな玩具で私は倒せませんよ、フフフ」  ホワイトウーマン 「勝負はこれからよ・・・な、何なの、足が、歩けない・・・・・・」  総理大臣 「おやおや、どうしたんですか。こんなところで、腰でも抜かしちゃったんですかねぇ!」  彼女は銃を一発撃ったために、体力を奪われてしまったのだ。彼女は這って大臣に近づいて行く。  総理大臣 「ふん、まだ性懲りもなく、全く愚かな・・・」  「パシッ、パシッ、パシッ、パシッ、パシッ」  大臣は彼女の髪の毛を引っ張り上げると、その頬を数回叩いた。そして、彼女の顔を覆っているマスクを 外しに掛かる。マスクは簡単に外れた。彼女は反抗的な眼で総理大臣を睨みつけた。  総理大臣 「なんだ、結構かわいい顔をしてるじゃないか。こんなことをする女だから不細工な顔をして るのかと思ったが、そうか、それなら殺す前に少しかわいがってやろうかねぇ。」  ホワイトウーマン 「な、何をする気なの・・・」  総理大臣 「男と女が二人きりってぇことは決まってるでしょう!」  大臣は彼女を押し倒すと、その純白のレオタードをいじくりまわしはじめた。彼女は必死に逃げようとす るのだが、体力を失ってしまっているせいで、体が思うように動かない。  ホワイトウーマン 「い、いやぁーーーー!やめてっ、やめなさいっ!」  総理大臣 「おや、何か声が聞こえてくるが、気のせいかな・・・」  ホワイトウーマン 「こ、こんなことをして何が楽しいの・・・」  総理大臣 「楽しいさ。お前さんも楽しいだろっ!」  ホワイトウーマン 「いゃ、いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  総理大臣 「ふん、なかなかこうるさいお嬢さんですねェ・・・」  大臣は彼女の胸の部分に手を当てると、その豊満な乳房を揉み始めた。彼女はただ悶えるだけだ。しかし 暫くすると、彼女の様子が変わり始めた。今までは何とか手足をばたばたさせることが出来た彼女が、遂に 手足を動かせない状態になってしまった。彼女は芋虫のように体を微かにくねくねと動かすだけだ。挙句の 果てには、今度はグローブまでもが真っ黒くなってしまった。  総理大臣 「おや、少し疲れてしまったようですねェ・・・それではここからは休憩時間として、私が少 し遊んで差し上げましょう・・・」  ホワイトウーマン 「うあ、ぁぁ、うあめ・・・あめてぇ」  総理大臣 「何ですか?何を言ってるんです?全くしょうがありませんねェ!」    彼女は言葉すらまともに話せなくなってしまっていた。ベルトを外した状態で銃を使用したため、体内の エネルギー、そして精霊の力が失われてしまったからである。でも何故急に言葉も話せなくなってしまった のであろうか?それは先程、大臣に乳房を揉まれてしまったからである。コミュの精霊の力は、痛みや苦し みを弾き返す力はあるものの、快感という物を弾き返す力はない。乳房を揉まれたことにより得た快感 をエネルギー生命体で実体を持たないコミュには識別できないのだ。 コミュ 「な、何なんでしょうか・・・この・・・感覚は・・・意識・・・が・・・ぁ・・・・・・」  ホワイトウーマン 「あ、あうぅ、ぅぅぅぅ、うぁうあぁぁぁ・・・・・・」  総理大臣 「さては、体から力が抜けきってしまったなぁ。なるほど、そりゃいいや!」  ホワイトウーマンの心から、コミュの意識は消えた。総理大臣はホワイトウーマンのマントを思いきり引 っ張ると、それを丸めて遠くに投げた。そして彼女を仰向けに寝かせると、その豊満な乳房を揉み始めた。 彼女は言葉も発せないくらいになっていた。だが彼女の両目からは涙が頬を伝う。大臣はそれも構わず揉み つづけると、乳房の中央の小さな突起を舌で舐めまわし始めた。その突起は舐め回すほど、どんどん大きく そして硬くなって行った。やがては、その白いレオタードの乳房の部分は、大臣の唾液で濡れてしまってい た。レオタードの布地が乳房にぴったり吸い付き、乳房だけでなく、乳輪や乳首の形もあらわにさせるので あった。通常なら彼女のレオタードは精霊の力の影響で透けないようになっているのだが、精霊の力を失っ てしまったことにより、単なる白い布のレオタードになっていた。大臣は数分の間乳首を舌で舐めまわし、 そして前歯で軽く噛んだり、息を吹きかけたりした。そして大臣は何気なく彼女の股間の部分に眼をやると、 彼女の股間がぐっしょりと濡れていることがわかった。  総理大臣 「あれぇ、お嬢さんの大事な部分が濡れちゃってますねェ・・・気を失っていても感じるとこ ろは感じちゃうんですかねェ・・・あれ?」  一見、股間の湿り気は彼女の愛液と思われた。しかし、その股間の湿り気はどんどん広がって行き、やが ては床に大きな水溜りを作った。彼女は全身の力が抜けてしまったため、今まで溜まっていた小便が放出し てしまったのだ。仰向けに寝ていたため、小便は彼女の背中、後頭部まで達した。辺りには小便特有のクサ イ匂いが立ち込めると、彼女は意識を取り戻した。  ホワイトウーマン 「な、何これ・・・いやぁーーーーーーーっ!」  総理大臣 「意識を取り戻しましたね、でもおねしょはいけませんねェ・・・」  ホワイトウーマン 「や、やめて、お願い・・・」  総理大臣 「いいや、首相官邸をこんなに汚してしまったんだから、それなりの事はしてもらいますよ。 でもお嬢さんのオシッコって結構臭いますねェ・・・」  ホワイトウーマン 「ば、馬鹿なこと言わないで・・・」  彼女は言葉を話せるくらいパワーを取り戻した。しかし、まだ彼らと互角に戦えるだけの力はない。  総理大臣 「そうだ、ここいらでこのレオタードを脱いでもらいましょうかねェ。」  ホワイトウーマン 「な、何ですって、何する気なの・・・」  総理大臣 「さっきも言ったでしょう。男と女が二人きりでする事といったら・・・」  ホワイトウーマン 「いやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」    大臣はホワイトウーマンの肩に手をやると、その白いレオタードをずり下ろした。レオタードが膝の下ま で一気に下ろされると、彼女の裸体があらわにされた。Dカップはあろうかという豊満な乳房には薄いピン ク色の乳首、腹の中央にある小さな臍、そして彼女の最も大事な部分である股間には逆三角形の茂み、その 中に見え隠れするピンク色の花弁。  総理大臣 「ほぉ、ずいぶんいい色をしているオマンコだこと・・・早速私が遊んであげましょうかねぇ、 ほっほっほっほっ!でも折角だから、全部脱がしてからにしましょう!」  大臣はホワイトウーマンのブーツ、グローブを脱がせると、遂にはそのレオタードに手を伸ばした。レオ タードが彼女の体から脱がされて、彼女は1糸まとわぬ状態になる。彼女は両手で陰部を隠して、その場に 座りこんでいた。  総理大臣 「何をこんなところで恥ずかしがってるんです?さぁ、その手をどけて・・・」  ホワイトウーマン 「いゃ、いゃいゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  総理大臣 「甘ったれるのもいい加減にしなさいよ!」  大臣はそういうと彼女の顔を思いっきり数発叩いた。彼女は涙をぼろぼろ流しながらその場に倒れこむ。  総理大臣 「さぁ、始めようかねェ・・・お嬢さん」  ホワイトウーマン 「いや、いやよ。何で貴方なんかと、ふざけるんじゃないわよ!コミュ!返事しなさ いよっ!コミュ!コミュ!」  彼女が何度コミュに向かって心の中で呼び掛けても、コミュは返事をしなかった。  総理大臣 「何ですって、まだ貴方は自分の立場が判ってないようですねェ・・・わかりました。それじ ゃぁ貴方はもういいです。ここで死んでもらいましょう。おいっ、お前達!」  大臣はさっきの二人の男達を呼び出した。二人の男は日本刀と思われる刀を手に再び彼女の前に現れた。  総理大臣 「あ、そうそう、彼らの紹介がまだでしたね。彼らは私の忠実な秘書、どうぞ、お顔を覚えて やってくださいな。あ、そうか、もう覚える必要もないか・・・何せ貴方はこれからあの世へ行ってしまう んですもんねぇ・・・」  二人の秘書達は彼女の顔を見てにやりと笑うと、その刃を彼女に向けた。彼女は闘いたかった。出来るも のなら二人の秘書達に飛び掛ってやりたいと思ったが、体がいうことをきかなかった。彼女はただ大声を上 げて彼らを威嚇するくらいの事しか出来なかった。  ホワイトウーマン 「な、何する気!や、やめなさいっ・・・変態!獣っ!」  総理大臣 「ほう、獣とは光栄だこと・・・あ、そうそう、お嬢さん。この刀は江戸時代の有名な刀鍛治 が作った由緒ある刀なんですよ。こんなすばらしい刀で斬られるなんて貴方も運のいいお嬢さんだ・・・」  二人の秘書は無言で彼女に近づいてくる。そしてその一人が刀を思いきり振り上げる。  ホワイトウーマン 「やめてぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!何でもします、 何でもしますからお願い!助けて――ーーーっ!」  総理大臣 「ほぉ、やっと考え直してくれましたね。さすがお嬢さんだ。よし、早速だが私の愚息を咥え てもらいましょうかねェ・・・」  大臣はそういうと、衣服を全て脱ぎ捨てた。彼はホワイトウーマンの目の前に全裸で立ちはだかっている。 その股間の肉棒は怒張し、まるで彼女を威嚇しているかのようだ。それを見ると、二人の男達は大臣に軽く お辞儀をして部屋から出て行った。  総理大臣 「さぁ、この愚息を口に入れてもらいましょう。さぁ」  大臣は彼女の頭を掴むと、股間の肉棒にそれを近づけるのであった。そうすると、彼女はその肉棒を口に 咥え、激しく舐め回した。彼女の口の中で黒々とした肉棒がどんどん膨れ上がる。  ホワイトウーマン 「んっ、んっ、んっんっ、んっ、んっ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・んっ、んっ・・・」  総理大臣 「なんだ、なかなか旨いじゃないですか。さてはお嬢さん初めてじゃないですね。こらこら、 そんなに歯を立てるんじゃありませんよ。」 彼女は大臣の愚息を咥え続ける。彼女の頬からは涙が流れ落ちる。彼女は出来る事ならばその肉棒を噛み きってやりたいと思っていた。しかし、彼女には出来なかった。何故ならば、例え今は彼女を汚している者 であっても、それは悪霊に憑依されているからこそ、もとは普通の人間だからである。  総理大臣 「うう、おおぉ、おおぅ、おおおおおおお!」  ホワイトウーマン 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」  大臣の目つきが突然変わった。今までは穏やかな言葉の裏に見え隠れしていた獣のような冷たく、そして 鋭い眼が次第に快楽におぼれる者の眼へと変わって行った。大臣は彼女の頭部を優しく撫でまわす。  総理大臣 「うぅーーーーーー、いいですよぉ、いいですよぉ、お嬢さんのお口の中で・・・」  ホワイトウーマン 「あ、あぅ、あぁーーーーーっ!」  総理大臣 「さぁ、飲んで御覧なさい。私のエキスを・・・・・」  その瞬間、大臣は彼女の頭部から手を放した。大臣は彼女の口の中に白濁した液体を放出したのである。 彼女は右手で口を押さえ、その場にうずくまると、激しく嘔吐したのであった。  ホワイトウーマン 「うぇっ、うぇーーーーーーーーーっ、ゲホッ、ゲホッ・・・」  総理大臣 「何ですか、折角出してあげたのに、勿体無い事をするお嬢さんだ・・・それなら二度と出せ ないようにしてあげましょう・・・」  大臣はそういうと彼女の両足を掴むと、その股間に顔を近づけるのであった。彼女は両手で大臣の頭を叩 いたが、大臣は痛がる事もせずに、ただじっと彼女の股間の秘貝を見つめつづけた。  総理大臣 「ふーん、何度見ても綺麗な色をしている・・・お嬢さん、今まで何人くらいの男と・・・」  ホワイトウーマン 「そ、そんな事、言える訳ないじゃない・・・・もう止めて、お願い・・・」  総理大臣 「そうはいきませんよ、折角貴方とお会いできたんだから・・・ここで貴方をお返ししたらそ れは貴方に対して失礼ってもんですよ。私は女性に恥をかかせるのが嫌いでして・・・」  大臣は彼女の秘貝に鼻を近づけると、その臭いを嗅ぎ始めた。秘貝からは汗の臭い、小便の臭いに混じっ てなんともいえない臭いが大臣の鼻の穴に吸い込まれていった。そして秘貝に口をつけると、それにまとわ りついている愛液を吸い始めた。愛液は止めど無く秘貝から溢れだし、チュウチュウという下品な音と共に 大臣の口の中に入っていった。  総理大臣 「うむ、臭いもなかなかのモノですなぁ。この臭いがたまりません。さっきもらしたオシッコ がまだオマンコに残っているようで・・・」  ホワイトウーマン 「やめてっ・・・そこは・・・・・だ・・・・め・・・・あぁぁぁぁん・・・」  総理大臣 「ダメだと言っても体が感じちゃってるじゃぁないですか。駄目ですよ、嘘ついちゃぁ・・・」  ホワイトウーマン 「あ、あぁ、あぁぁぁん、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」  総理大臣 「さーて、そろそろ本題へといきますか、いきますよ、お嬢さん!!!」  大臣は彼女の秘貝を舐め終えると、自らの肉棒を左手で掴み、彼女の秘貝に突き刺した。彼女の眼が一瞬 白目をむく、そして大臣は激しく腰を振り始めた。  大臣 「おぉーっ、なかなか締りのいいオマンコじゃぁないですか・・・おっ、いいぞーっ!」  ホワイトウーマン 「あぁん、あぁん、だめぇ、あぁ・・・」    大臣はひたすら腰を振りつづけた。つい先程まで涙を流していた彼女の口元が緩み、彼女の泣き叫ぶ声は 喘ぎ声と変わって行った。    ホワイトウーマン 「あぁ、あぁん、あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、いい、いいわぁ、いいーっ!」  総理大臣 「ほう、そうかね、そんなに私のものはいいかね。でもなんて締りがいいんだ。・・・」  ホワイトウーマン 「あぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  総理大臣 「いいぞ、いいぞ、いいぞ、もっと締れ、もっと、もっとぉぉぉぉっ!」    彼女はもはや自分の使命を忘れているかのようだった。今、彼女はただの大臣、いや、悪霊に憑依された 一人の老人の玩具と化していた。」  ホワイトウーマン 「いい、いいわーっ、いいーっ!」  総理大臣 「いいぞ、いいぞ、いいぞーっ!」  ホワイトウーマン 「だめ、私、私、わ、た、し・・・・」  総理大臣 「だ、、だめ、だ、あぁ・・・・・・・・・いくぞーっ!あぁぁあぁぁ」  ホワイトウーマン 「な、中、は・・・・・・・・だ・め・・・」  大臣の腰の動きが止まった。大臣は、彼女の中で果てた。大臣はおもむろに肉棒を引き抜くと、その場に 仰向けで倒れこんでしまった。肉棒には彼女の愛液と、自ら放出した粘液でテカテカと輝いていた。  コミュ 「今です。早くあのベルトを使って悪霊を・・・」  突然コミュの声がホワイトウーマンの心に響いた。  ホワイトウーマン 「今だわ!!!」  彼女はゆっくりベルトに近づいて行った。ベルトはほんの数メートル先に転がっていた。大臣は彼女の行 動に気付いていないようだ。そして、彼女はベルトを手にすると、それを背中に隠して大臣に近づいて行っ た。    ホワイトウーマン 「ねぇ、もう一回しよーよぉー!ねぇー、」  彼女は大臣の目の前で、股間を開いていた。  総理大臣 「そうか、もう一回か、よし!たっぷりかわいがってやるぞ!」  ホワイトウーマン 「早くぅ―っ!」  大臣はホワイトウーマンに抱きついた。その時、彼女は背中に隠していたベルトを大臣の腰に巻きつけた のであった。  ホワイトウーマン 「悪霊!覚悟しなさいっ!悪霊封印!!!」    その瞬間、彼女の両目から青い光が放たれると、その光は大臣の体を包みこんだ。悪霊は大臣の体から離 れると、ものすごい叫び声を上げた。  悪霊 「お、おのれーーーーっ!小娘だと思って油断してたら・・・・・・」  ホワイトウーマン 「貴方の負けよっ!さぁ、覚悟なさい!」  悪霊 「畜生ッ!うゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  ホワイトウーマン 「何故貴方は大臣にとりついたの。それだけ教えて頂戴!」  悪霊 「ふんっ、この国の指導者にとりついて、この国を滅茶苦茶にしてやろうと思ったのさ。」  ホワイトウーマン 「それじゃぁ、最近頻繁に起こっている凶悪な事件や政治家がらみの事件も・・・」  悪霊 「そうとも、全部俺達さ、でも忘れるなよ。悪い心を持った人間が一人でもいる限り、我々のよう な悪霊が生まれてくるんだ!だから今ここで俺が封印されてもまた別の場所で・・・うゎぁぁぁぁぁぁぁ」  悪霊はベルトのバックルに吸い込まれていった。ホワイトウーマンは勝った。精霊の力を借りずに、自ら の、女の武器を用いて・・・  そしてその時、いなくなっていた多くの人々がもとの場所に現れた。人々にとりついていた悪霊達も消え てしまった。そう、悪霊のボスが封印されて、悪霊の力が彼らに及ばなくなったためである。しかし、殆ど の人々は、この世界から姿を消した後のことを何一つ覚えていなかったのだ。事件は解決した。しかし、今 回の事件では多くの人々が犠牲になった。生ける屍に食い殺された人々、そしてその仲間となった人々、そ して死体を公共の電波に晒されたアナウンサーの女性・・・  ホワイトウーマン 「やったわ。かったのね!私達!」  コミュ 「えぇ、でも今回の敵は手ごわい奴でした。」  ホワイトウーマン 「そうね、でもあんた何してたのよ!人が酷い目にあってる時に!!!」  コミュ 「す、すいません!私もあの悪霊に力を封じられて・・・でもわかった事があります。これから 闘う時は決してその胸を揉まれないでください。その胸を揉まれると、体力がそこから抜けてしまいます。 だからさっき貴方はしゃべれなくなってしまった。」  ホワイトウーマン 「そうだったのね、だからさっき・・・」  彼女は大臣に服を着せてやり、ソファーに寝かせると、落ちていたレオタードを拾い上げ、ゆっくりと着 るのであった。そして、グローブやブーツ、マスク、そしてマントを着けると、最後にベルトを腰に着けた。 レオタードは胸の部分が切り裂かれてとても戦闘服とは呼べないものだった。そして彼女の体がきらきらと 光り出すと、レオタードはもとのように綺麗になった。先程まで透けて見えていた乳首や陰毛も見えなくな った。  ホワイトウーマン 「これでOKね。もういかなくっちゃ、さようなら、大臣閣下!」  ホワイトウーマンは空へと飛び立って行った。市内にはパトカーや救急車のサイレンが響き渡る・・・                         つづく