WHITE WOMAN 〜〜〜THE MOST BEAUTIFUL HEROINE〜〜〜 第三話 バイオ研究所へ急行せよ!

 悪霊との戦いが終わって一ヶ月、ホワイトウーマンこと奈々子は再びいつもの生活に戻っていた。街には 平和が戻り、かつて地獄と化したお台場も再び若者達が溢れる街となり、若いカップルや学生、そしてビジ ネスマン達で溢れており、事件前のお台場に戻ったように見えた。しかし、ある一角だけは違っていた。お 台場のホテル日航東京の裏手にある緑地帯の真中に大きな石碑が建てられていた。その石碑には、「この石 碑を忌まわしき悲劇の犠牲となった全ての人々に捧げる。我々は二度と再びあのような事件を起こさぬよう 励みます。故に安心してここに永眠する事を願います。内閣総理大臣 風見竜矢 20ララ年○月△日」と 書いてあった。だが誰もその石碑を気に止める者はいない。まるで人々はあの事件の事を忘れてしまったか のように見えた。そして奈々子は悪霊達との闘いで住む所を失い、湾岸地区に新たにアパートを借りていた。 20世紀末ならば若い女性が都心にアパートを借りるなんて考えもつかないことだが、2000年の東京湾 直下型地震で甚大な被害を被った事が原因で東京都心は20世紀末に比べ地価がだいぶ下がった。それに加 え、震災の恐怖からか東京から離れる人々が後を絶たず、東京の人口は20世紀末に比べ約30パーセント 減になっていた。その為、奈々子のような若い女性でも結構楽に部屋を借りたり出来るようになっていた。    PM 1:00 東京都江東区東雲のとあるアパートの一室  奈々子 「あーあぁっ!あの部屋結構気に入ってた部屋だったのになぁ・・・でもまぁいいかっ、ここも 結構住みやすそうだし・・・」  奈々子は一人で部屋を片付けていた。部屋は八畳のワンルームで、結構小奇麗な様子である。しかし、部 屋の中にはこれといった家具はなかった。部屋には今では古臭いともいえるブラウン管のカラーテレビ、小 さなテーブル、そして数冊の雑誌とコンビニエンスストアの弁当の空容器くらいしかなかった。暫く部屋を 掃除しているとドアチャイムが鳴り響いた。  「トゥルルルルルルルルルル!、トゥルルルルルルルルル!」  奈々子 「はぁーい、どなたですかぁ・・・」  管理人 「管理人の大西ですが・・・・・・」  奈々子 「はぁい、今開けまーす!!!」  奈々子はドアを開けると、ドアの外には一人の老人が立っていた。歳は、60歳位と言った所だろうか、 管理人はにっこり笑いながら奈々子に何かを手渡した。  管理人 「はい、回覧版ですよ。どうですか、引越しははかどってますか・・・」  奈々子 「えぇ、おかげさまで・・・なんとか・・・」  管理人 「そうですか、困った事があったら何でも言って下さいね。困った時はお互い様なんだから。」  奈々子 「はぁ、どうも・・・」  管理人は奈々子に回覧版を手渡すと、軽くお辞儀をして帰って行った。奈々子は管理人の背中をじっと見 つめ続けていた。奈々子は回覧版を手に部屋に戻ると、何も読まずに隣の部屋の新聞受けに入れた。  奈々子 「どうせたいしたことも書いてなさそうだし・・・まぁいいか!!」  コミュ 「奈々子さん!奈々子さん!」  奈々子 「コミュ!ずいぶん久しぶりね!元気してた?」  コミュ 「えぇ、奈々子さんも大変でしたねェ、住むところは無くなっちゃうし・・・」  奈々子 「でも正義の味方ってこんなに大変だなんて思わなかったわ。」  コミュ 「まぁまぁ、でも最近また悪霊が動き出したっていうんですが・・・」  奈々子 「えっ、まじーっ!!またあいつらと闘うの〜」  コミュ 「えぇ、東京湾上にある人工島に建てられたバイオ工学研究所がなんか変なんです?」  奈々子 「変って?どんな風に?」  コミュ 「ここ数日研究所内から一切の通信がとれなくなっています。政府当局が調査員を送り込んだの ですが、彼らとも連絡が取れなくなっているということです・・・研究所内で絶対何かが起きています。」  奈々子 「そうね、それじゃぁ早速行きましょう。でも、何故ニュースとかでやらないのかしら?そんな 事件ならテレビでやってもいいはずなのに・・・」  コミュ 「どうやらあの研究所は表向きでは食糧問題を解決するための穀物などの品種改良が目的とされ ていますが・・・でも実際は・・・言いにくいんですが、化学兵器や遺伝子の改良で生体兵器なんかを作っ てるんですよ。だから政府は世間に公表できないんです。」  奈々子 「うっそーっ!だって日本は戦争をしちゃいけないって・・・」  コミュ 「えぇ、でも確かにあそこで生体兵器が作られています。それがこの間の第二次南北朝鮮戦争で 使用されたと・・・」    今を遡ること三年前、朝鮮半島で大きな戦争があった。北朝鮮軍が突如としてパンムンジョムを突破して 韓国領域に侵入した事が事の発端となった第二次南北朝鮮戦争である。その戦争は悲惨さを極め、多くの一 般人達が犠牲になった。ソウル、プサンには北朝鮮のミサイルが降り、ウォンサン、ピョンヤンはアメリカ を中心とする連合軍の進撃によって占領され、戦争はかろうじて大韓民国側の勝利に終わったのだが、その 戦争に参加していた連合軍兵士が普通の人間ではないのではないか?という噂が流れた。彼らは物を食べる、 寝る、休むといった事を一切しなかったというのだ。この証言は北朝鮮軍捕虜の証言によって明らかにされ ている。しかし、アメリカ政府はこの事に関して一切コメントせず、いつの日かこの事を口にするものもい なくなり世間から忘れられていた。  奈々子 「それじゃぁ、すぐに行きましょう・・・」  コミュ 「いいや、出発は夜になってからにしましょう。そのほうが行動もとりやすいし。奈々子さんは まず部屋をかたさなくっちゃ。」  奈々子 「もう、言われなくてもわかってるって・・・」  コミュ 「さぁ、掃除掃除・・・」  その後、奈々子は夜までかかって部屋を掃除した。そして部屋の掃除を終えると、何気なく壁に掛かって いる時計に目を向けた。時刻は午後八時、そろそろ出動してもいい時刻である。」  奈々子 「コミュ!コミュ!」  コミュ 「ハイ!奈々子さん、そろそろ行きましょう。あ、それと忘れないでください!ベルトを外した ときは絶対に油断しない事、そして胸を揉まれない事、それと銃は最後の手段!いいですね。」  奈々子 「わかってるって、でもなんで胸を揉まれると、あんなになっちゃうの?こないだなんかまとも に口も聞けないくらいに動けなくなっちゃったわ。」  コミュ 「私もわかりません。私も実体を持ってないので、あんな感覚は生まれて初めて・・・でも私も あの時自由が利かなくなって・・・」  奈々子 「でも他になんか武器ってないの?あんなのちっとも使えないよ〜」  コミュ 「わかってますって・・・今回はまかせてくださいよ!」  奈々子 「それじゃぁ、いこっか・・」  奈々子は胸のペンダントを静かに外すと、それを左手の掌に乗せて静かに目を閉じた。その時、ペンダン トからまばゆい光が放出されて奈々子の体を包みこんだ。その瞬間、奈々子の衣服は塵のようになって消え 去り、美しい裸体があらわにされたかと思ったそのとき、光の粒子が結合し、粒子はホワイトウーマンのコ スチュームに変わり、変身は終了した。真っ白なレオタード、赤い模様のあしらわれたブーツ、赤いマント、 そして彼女の体を引き締めるかのような腰の黒いベルト、そう、これが精霊の戦士、ホワイトウーマンであ る。彼女はまた今日も、この世に迷い出た悪霊を退治するため飛び立って行くのだ。  ホワイトウーマン 「さぁ、いくわよ、とぉーっ!」  ネオンサインや街燈、ビルの明かりに照らされた東京の夜の空に彼女が飛び込んでいった。東京の空は真 っ暗ではあるものの、何処か物寂しい雰囲気で都民を見守るかのような雰囲気だった。奈々子の自宅から例 の研究所まではそう距離が離れていないために、ものの数分で到着した。真っ暗な空を引き裂くかのように 高層ビルのような大きな建物がそびえたち、照明は煌煌とし、周辺の海上にはサーチライトで規則的に照ら され、出入り口のゲートでは武装した警備員達によって厳重な警備が行われている。  PM 8:00 東京湾上の人工島に建造されたバイオ工学研究所  ホワイトウーマン 「すごい警戒態勢だわ。なるほど、確かにただの工場ではなさそうね!」  コミュ 「警戒が厳重ですから、気をつけてください。」  ホワイトウーマン 「何処から入ろうかしら?ねぇ、何処がいいと思う?」  コミュ 「そうですねぇ、入り口からだと駄目だし、そうだ、屋上から潜入しましょう。それならなんと かあいつらの目もごまかせます!」  ホワイトウーマン 「そうね、屋上から入るしかなさそうね!」  そういうと彼女は屋上に降り立ち、非常階段のドアに手をかけた。しかしドアには鍵が掛かっているらし く開かなかった。    ホワイトウーマン 「何これ?鍵が掛かっているじゃない。これじゃぁ中には入れないわ。」  コミュ 「ドアノブを思いっきりひねってみてください。さぁ!」  ホワイトウーマン 「ノブって、こうでいいの?」  「バチィン・・・」    そういうと彼女は思いっきりドアノブをひねった。その瞬間、ドアノブが大きな音を立ててドアから外れ てしまった。そしてドアを軽く押したところ、あっけなく開いてしまった。  ホワイトウーマン 「あれ、さっきは開かなかったのに、何故なの?」  コミュ 「それはあなたがそのコスチュームを着てるからですよ。コスチュームを着てると精霊の力によ って通常時の三倍の力が出せるんです。」  ホワイトウーマン 「そっか、今はベルトも外してないし・・・なるほどねぇ・・・」  コミュ 「さぁ、急ぎましょう!!!」  彼女は建物の中に入ると、薄暗い階段を駆け下りていった。何処に人がいるかわからないから、出来るだ け足音を立てずに慎重に階段を降りる。やがて十階まで降りたとき、人の話し声が聞こえてきた。彼女は思 わずおどりばに置いてある自動販売機に体を隠す。相手は二人いるようで、話し声はどんどん近づいてきた  ホワイトウーマン 「うわぁ、やっばーっ、このままじゃ見つかっちゃうよ!」  コミュ 「とにかく落ち着いて、声を潜めて!」  彼女は自動販売機の陰から二人の様子を伺った、一人は三十代後半、そしてもう一人は三十一〜二といっ たところだろうか、警棒を右手でぶらぶらと回しながら話し込んでいた。  警備員A 「ああぁーっ、なんか暇だなぁ、まぁだいたい、こんな立ち入り禁止のところに侵入者なんか あるのかねェ?まぁ、いるのは鼠やゴキブリくらいだろーなぁ・・・」  警備員B 「そうだよなぁ、でも俺達って結構美味しいよなぁ、バイト料も高いし、三食めしつき、おま けに寝るところまであるんだからよォ。こんなバイト今どきないぜ!」  警備員A 「そうだよなぁ、震災の前までは結構いいバイトあったんだけど・・・あの地震のおかげでお れなんか親には死なれるし・・・付き合ってた彼女だって・・・」  警備員B 「そうか・・・もう止めようぜ、こんな話、さぁ仕事仕事・・・」  警備員A 「あ、そうだ、お前知ってっか?九階の研究室で毎晩変な声がするんだ、きっと何かいるよ!」  警備員B 「いるって、お化けかなんか?」  警備員A 「何でも噂だと、化け物みたいになった人間がいるらしいぜ!だから警備員の俺たちでもあそ こには入る事が許されないんだ。」  警備員B 「まさか・・・化け物なんかが・・・」  口では否定しているものの、彼は何処からともなく近づいてくる不安、そして恐怖を感じずにはいられな かった。その証拠に、彼の口が微かに震えていた。  警備員A 「何だお前、怖がってんのか?だらしねぇなぁ・・・」  警備員B 「馬鹿なこと言うなよ、怖いわけないじゃん。」  二人は幸い彼女のいるおどりばのほうには来ず、彼女の横を通り過ぎて行った。もし自動販売機がなかっ たら彼女はこの二人に見つかって捕らえられていただろう。  ホワイトウーマン 「あぁ、危なかったわ、見つかっちゃうところだった・・・」  コミュ 「もう大丈夫でしょう!彼らの話だと九階に研究室があります。早速行ってみましょう!」  ホワイトウーマン 「そうね、あそこが九階の入り口ね!」  彼女は九階のおどりばに辿りつくと、柱の陰からそぉーっと顔を出しあたりの様子を伺おうとした。  コミュ 「危ない!止めてください。」  ホワイトウーマン 「どうしたの コミュ?」  コミュ 「至るところに監視カメラが備え付けられてます。天井をよく見てください。ほら、あそこ!」  ホワイトウーマン 「いやだわ、本当だ!だったらどうやって研究室まで行けばいいの?ねぇ、精霊の力 で何とかならないの?」  コミュ 「姿を消す事までは・・・ちょっと・・・でも一時的にカメラの機能を止める事は出来ます。早 速やってみましょう。」  ホワイトウーマン 「お願い!頼むわよ!」  コミュ 「うーーーーーーーーん・・・・・・・・・・・・・・はぁーーーーーーーーーーっ!」  ホワイトウーマン 「出来た?」  コミュ 「えぇ、ただ短時間しか効果はありませんから急いでください。さぁ早く!」  ホワイトウーマン 「行くわよ―っ!」  彼女は研究室に向かって走り出した。暗く音の無い廊下に彼女の足跡だけが響き渡る。彼女は部屋のドア というドアをチェックするが、なかなか研究室と書かれたドアは見当たらない。そして六つ目くらいのドア を見ると、ドアには多数の鍵でロックされた、「特殊細胞研究室 関係者以外立入厳禁」と書かれたドアを 見つけた。彼女はドアの前に立ち止まり、鍵の種類をチェックした。鍵は昔ながらの大型の南京錠が五個、 そしてカードキー用と思われるカード差込口があった。  ホワイトウーマン 「カードキーでロックされた上にこんなに鍵が付いているなんて・・・よほど人に入 られたくないのね・・・こんな鍵なんか私の力で・・・・えいっ!えいっ!えいっ!」  五個の南京錠は彼女の指であっさりと曲げられてしまった。飴の様になった南京錠を彼女は握り締めて、 部屋のドアを開けようとした。しかしドアは開こうともしなかった。なぜなら、肝心のカードキーがまだロ ックされたままだからだ。彼女はドアに付いているスイッチとキーパッドをいじくりまわすと、ドアの中に 埋め込まれたスピーカーから女性の声を真似たコンピュタ―ボイスが彼女に話しかけた。その声は機械的で、 感情とはまるで縁遠いものであった。  「お手持ちのカードをスロットに挿入てください。カードを挿入しましたらIDコードを入力して、中央 の赤いボタンを押してください。」  コンピューターが彼女に指示をする。しかし彼女はこの指示を聞き入れる事が出来ない。彼女は心の中の コミュに問い掛けてみた。」  ホワイトウーマン 「一体どうすればいいの?ねぇ、コミュ」  コミュ 「この位の物なら容易に解除できますよ。さぁ、ドアに向かって念じてみてください”ドアが開 け”って、さぁ・・・」  ホワイトウーマン 「わかったわ・・・ドアよー、開けぇー――っ!」  その瞬間、彼女の両目から青い光がドアのキーパッドに向けて放たれた。光はドアのキーパッドだけでな く、ドア全体を包みこむと、光は消え、もとの状態に戻った。  コミュ 「これで開きましたよ。さぁ、入って!!!」    彼女は何気にドアのグリップに手をかけると、何事も無かったかのようにドアがスーッと開いた。部屋の 中では数多くの何かが試験管、ビーカー、そしてガラスケースの中に収められていた。どうやら、人体だけ ではなく、動物の内蔵、骨格、標本も数多くあるようである。  ホワイトウーマン 「やった、開いたわ!でも何だか不気味な部屋ねェ〜」  彼女はドアを閉めるとゆっくりと部屋の中に足を踏み入れた。部屋の中は薄暗く天井の中央に吊り下げら れている照明がボーッと部屋を照らしていた。  コミュ 「油断してはいけません!何だか妙な気配が・・・」  ホワイトウーマン 「えっ、何かいるってこと?」  そういった瞬間、彼女の目の前を真っ白い影が横切った。あまりの速さでその姿をはっきりと確認する事 も出来ない。  ホワイトウーマン 「誰、誰なの、出てきなさい!」  「・・・・・・・・・・・・・・・ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ」    ホワイトウーマン 「だ、だれ・・・」  確かにこの部屋に何かがいる。ただその姿を確認する事が出来ない。彼女に重い空気がのしかかる。彼女 の体が冷たい汗でびっしょりとなる。彼女はその気配を感じ取っていたが、まるで見当がつかない。その気 配はとても人間の物とは思えないような物だったのだ。獣のような冷たい視線が背中に突き刺さり、そして 気配は確実に背後から彼女に近づいてきた。だが彼女は恐怖のためか、後ろを振り返る事が出来なかった。 その恐怖は、彼女が今まで経験した事の無いほどのものであり、彼女の口元、膝は小刻みに震えていた。も し彼女が精霊の力を有する戦士でなければ、直ちにその場から逃げ出していただろう。  ホワイトウーマン 「コ、コミュ・・・」  彼女は思わず声を出して、コミュを呼んでしまった。  コミュ 「このままでは危険です!感じます、邪悪な気配を・・・まずい!、ああぁーーーっ!」  コミュの声が彼女の中に消えていった。その後いくら心に呼びかけてもコミュの声は聞こえなかった。  ホワイトウーマン 「どうしよう、このままじゃ・・・」  その瞬間、背後から迫っていた邪悪な気配は彼女のすぐ後ろに達していた。  ホワイトウーマン 「キャーーーーッ!」  彼女は建物中に響き渡るような悲鳴を上げると耳をふさぎ込み、その場に座りこんだ。そして、彼女の背 後に黒いもやのような物が漂っていた。そのもやは少しづつ変化し、やがては人のような形になった。  「シューッ、シューッ、シューッ、シューッ、シューッ・・・・・・キシャーーーーーーーーァッ!」  その黒い影は泣き声ともとれるような呼吸のような音を立てながら彼女の背後に覆い被さった。」  ホワイトウーマン 「いやぁーーーーーーっ」  彼女が悲鳴を上げた時、その黒い影の形がはっきりと認められるようになった。それは、人間、いや、動 物とも呼ぶにふさわしくなく、むしろ幽霊、化け物という言葉が似合う容貌である。その顔はこの世界に存 在するあらゆる動物たちにも似ておらず、三本の大きな角を生やし、両目は出目金のように肥大し顔からは み出し、そして手足には刃物のような長い爪、そして腕は針のような毛に覆われ、両足の間にある生殖器と 思われるものは黒くグロテスクと呼ぶにふさわしく、そして蛇のように自在に動き、その先端からはきらき らとした体液を滴らせていた。体には無数の皺をたくわえ、皺の間に付着した体液がきらきらとひかり、肩 や胸などは金属製の鎧で覆われていた。  ホワイトウーマン 「い、いやっ!あっちいきなさい!」  彼女は部屋の中を走り回った。その怪物はゆっくりと彼女に向かってくる。遂に彼女は部屋の隅に追い詰 められてしまった。  ホワイトウーマン 「あ、あなた、一体何者なの!何が目的なの?」  怪物 「フォー、フォー、フォー、フォアゥイト・・・ウー・マ・・・・フォアイイトォウーマ・・ン、 おま・・えを・・こ・ろ・す・・・」  ホワイトウーマン 「なんですって、あなたなんかに殺されてたまるもんっですか・冗談じゃないわ!そ れじゃぁなんとしても倒すしかないようね、さぁ、いくわよ」  怪物 「フォ、フォ、ト、マ、ン・・・」  ホワイトウーマン 「いくわよーッ!とぉーーっ!」  彼女はその場でジャンプすると、一瞬で怪物の背後に周り込んだ。怪物の背後から思いきり怪物の背中を 蹴りつけると、怪物はのけぞるようにその場に倒れこんだ。少ししたら、怪物はゆっくり起き上がるが、あ まり攻撃が効いていない様だ。そして彼女は今まで見たことも無いくらいのグロテスクな様相の相手に恐怖 を感じているためか、それとも精霊の力を過信しているのか、彼女の口からは相手を罵るような言葉が飛び 出した。  ホワイトウーマン 「どぉ、不細工なモンスターさん。私のキックは?なんかその様子だともう一度くら いたいようね、それじゃぁいくわよ。たぁーっ!」  彼女は怪物に向かって行くと、両手でその頭にそびえる長い角を掴んで壁に怪物の頭を数回打ち付ける。 するとコンクリート製と思われる壁がぼろぼろとこぼれ落ちその破片が怪物の頭にも付着していた。怪物は 攻撃がこたえたのだろうか、右手で頭を押さえつけたまま、動こうとはしない。彼女はその姿を見て油断し たのか、少しふざけたような口調で怪物に話かけた。  ホワイトウーマン 「何よ、もうオワリななの。あんたって見かけより弱い奴ね!次はもう少し戦いのし かたを勉強してからきたほうがいいと思うけど、どぉ?あ、そうか駄目だぁ、あなたはここで死ぬんだもん ねェ。それじゃぁ、さようなら、不細工なモンスターさん!」  彼女はそう言うと、怪物の頭を思いきり蹴り上げた。怪物は数メートル弾き飛ばされると、壁に思いきり 叩きつけられた。普通の女性の力ではそんな事は出来るはずがないのだが、妖精の力が作用しているために その位の力もわけなくだせるようになっていたのだ。彼女は何処か満足した表情で怪物を見つめていた。怪 物はピクリとも動かなくなり、昆虫の触覚のような角はポキリと折れ、口からは体液というより血と言って もいいくらいの真っ赤な液体が流れ出ていた。  ホワイトウーマン 「やったわ。この怪物を倒した!それも自分の力で・・・コミュ!ねぇ、コミュ!」  彼女はコミュに呼びかけてみた。でもコミュは呼び掛けに応じようともしない。そして何気なく近くの棚 の引出しを開けようと手をかけたその時・・・  きゃぁーーーーーーっ!」    死んだと思われていた怪物が突如目を覚まし、彼女の背後から覆い被さる。怪物はその口からきらりと光 る白い物を彼女の首筋につきたてた。その白い物はどうやら牙のようで、たとえるならこうもりの口の中に あるものと似ていた。その牙が彼女の首筋に突き刺さると、彼女は床に両手をつきちょうど四つん這いにな った。そしてその足や手はがくがくと痙攣をはじめた。  ホワイトウーマン 「な、何なの、これは、一体どう言う事・・・コミュ!コミュ!」  彼女は心の中でコミュに呼びかけたが何の返事も無かった。しばらくすると、彼女の手足の痙攣は止まっ たが、今度は強烈な眠気が襲いかかってきた。彼女は必死に眠気をこらえていたが、やがてはそれも限界に 近づき、彼女の両目が虚ろになっていくのがマスクごしにわかった。  ホワイトウーマン 「こ、こんな事で、ま・けて・た・・・・・まる・・も・・・・・・」  彼女はその場に倒れこむやいなや眠り込んでしまった。その時、彼女の背後に貼り付いていた怪物が彼女 の背後から離れ、彼女の前に立つと、その冷たく、そして恐ろしい両目で彼女を見つめていた。  怪物 「はぁ、はぁ・・・馬鹿な女め・・・私がちょっと負けたふりをしたら油断しおって・・・」  怪物は彼女に向かってそう言い放った。その口調は、さっきのようなたどたどしいものではなくはっきり としているものだった。怪物はその牙から彼女の体内にある種の毒を注入し、その毒の影響で彼女は眠り、 それと同時に彼女の血液を採取し、そのDNAから言葉、知識などを吸収したのだった。そのために彼女を 襲った後はこんなに口調がしっかりしていたのである。怪物が満足したように彼女を見つめていると、その 背後から何者かが近づいてきた。どうやら研究所の職員のようである。歳は40歳位で、白い白衣を着たそ の男は怪物に近づいてくると、怪物の肩をポンと叩いて怪物に話しかけた。  職員 「よかったな、お前もこれで人間を超えた超人だ!おめでとう・・・おれもうれしいよ!」  怪物 「先生!有難う御座います。先生のお蔭で、俺は・・・俺は・・・」  職員 「お前はこの研究所の、いや、この世界の誇りだ。そして私の夢だ。」  怪物 「先生!俺は・・・・・・」  職員 「まぁ気にするな。お前の事は俺がちゃんと考えている。だから今日はもう眠れ。いいな!」  怪物 「はい、先生!おやすみなさい!」  職員 「あぁ、お休み!私の息子よ・・・」    怪物は部屋から出て行った。すると、その研究所の職員と見られるその男は彼女の体に白衣をかけると、 両腕で彼女を抱えあげ部屋から出て行った。その白衣にはプラスチック製の名札が付いており、かたかなで 「サカイ」と書いてあった。    その後サカイはホワイトウーマンを抱えあげて自分の個室に連れて行くと、部屋の中にあったベッドに彼 女を寝かせた。彼女をベッドに寝かせると、サカイ氏は彼女の首筋に注射器を突き立てると、その細くて鋭 い針をプスリと刺した。そしてサカイ氏はワイヤーロープを用いて彼女の両手、両足をベッドの手すりに 縛り付けた。  サカイ 「フッ、いい顔をして眠っている。まぁ少し寝ていてもらおう!これから休む暇も無くなるんだ からなぁ・・・」  彼はそう言うと部屋から出て行った。  それから、数時間の時間が流れ、窓からは太陽の光が差し込んできた。夜が明けて朝になったのである。 彼女は、朝の光を顔に受けると、ゆっくりと目を開いた。  ホワイトウーマン 「な、何なの・・・ここは・・・何処???」  彼女は自分の置かれている状況を把握できないまま、ベッドから体を起こそうとした。しかし、彼女の四 肢が自由が利かなかった。彼女は必死になって体を動かすが、立ち上がる事も、そして手足にまとわりつい ているワイヤーロープを切ることも出来なかった。本来なら、精霊の力を持ってすればワイヤーロープなど は簡単に切断する事が出来るのだが・・・  ホワイトウーマン 「か、体が動かないッ・・・コミュ!コミュ!」  コミュ 「は、は、い・・・あ、あぁ」  ホワイトウーマン 「コミュ!一体どうしたの?大丈夫?」  彼女は必死になって心の中に呼びかけてみた。しかしコミュからはまともな返事は返ってこなかった。必 死に何度も何度もコミュに呼びかけると、やっとコミュの言葉が伝わってきた。その様子から、コミュはだ いぶ疲れている様に思えた。  コミュ 「だ、だめです!私もあの怪物の異様な霊気にやられました。あいつはただの悪霊ではありませ ん。あいつの体からは、あらゆる動物の持っている闘争心や邪念、そして怨念が感じられます。私ではいく ら精霊の力といえどもあいつに立ち向かう事は・・・それとあなたがさっきうたれた注射器のなかには・・ 私の苦手な・・・・・」  ホワイトウーマン 「何いってんのよ!いまさら逃げるってわけ?どうやったらここから逃げられるの? あなた精霊なんだから何とかしなさいよっ!」  コミュ 「すいません。でも、私は・・・」  彼女はコミュに怒鳴りつけるような感じに呼びかけた。そうするとコミュからは何も返ってこなかった。  ホワイトウーマン 「もう、肝心な時に役に立たないんだから・・・でもどうすればいいの?」  「ガシャーン」  その時、彼女が思いっきり体を動かすと、彼女の体がベッドから転げ落ちた。ベッドの周りにあった色々 な道具などが床に散らばる。そして、その音を聞きつけたのか誰かがこの部屋に向かってきた。ドアが思い きり開けられると、そこには先ほどの職員、サカイが立っていた。  ホワイトウーマン 「だ、だれなの、あなたは・・・」  サカイ 「いやぁ、お目覚めでしたか、ホワイトウーマンさん。ようこそ、我が研究室へ、心から歓迎致 しますよ・・・」  ホワイトウーマン 「だ、だれなの、あなた、それと一体何の目的で?」  サカイ 「何の目的?あなたこそ何の目的でここに?あ、そうそう申し遅れました。私は、この研究所 で勤務しておりますサカイといいます。どうぞ宜しく・・・」  ホワイトウーマン 「あなた達、悪霊にそそのかされて何か悪い事を・・・」  サカイ 「悪いことだなんて、私はただ人類を滅亡から救おうとしてるんですよ。」  ホワイトウーマン 「人類滅亡?何よ、それ・・・」  サカイ 「人間は弱い生き物だ、このままではこの大気汚染や環境破壊などでいずれ人類は滅びる!だか ら私が人類を超人類に進化させてやったのです。」  ホワイトウーマン 「ということは・・・あの怪物は、もしかして・・・」  サカイ 「えぇ、彼はかつて私の息子だった者です。今は息子ではなく・・・私の宝、そして栄光です」  ホワイトウーマン 「そんなことして何になるっていうの?あなたのしている事は人を人でなくす事よ!」  サカイ 「何を馬鹿なことを・・・かれは今幸せですよ。彼こそが究極の”人”です。」  ホワイトウーマン 「そ、そんな・・・あなたって人は・・・あぁ、何故体が・・・」  サカイ 「あぁ、それは私が作った特製の薬のせいですよ!あなたは暫く体を自由に動かす事も、自由に 歩く事も出来ない。それはいいクスリだ・・・なんせ人類だけの力では絶対に作れないクスリだからね。」  ホワイトウーマン 「何ですって!それじゃ、このクスリは・・・悪霊たちが」  サカイ 「悪霊だなんて・・・彼らは神の使いですよ。私に沢山の知恵を授けてくださった。そして、私 の長年の夢を叶えてくれた。さぁ、お話はこのくらいにして、息子と遊んでやってくれませんかねェ?」  ホワイトウーマン 「遊ぶって?・・・」  サカイ 「さぁ、息子よ!彼女と思う存分遊ぶがいい!」  彼の声を聞きつけて、あの怪物が再び彼女の前に姿をあらわした。その姿は明るいところで見ると更に気 味の悪い姿で、冷たく、そしてぎらぎらとした視線を彼女に浴びせ掛けた。サカイは怪物の肩をぽんと叩き 部屋から出て行くと怪物はゆっくりと彼女に近づく。そして突然その長い爪で彼女の体を引っ掻き始めた。 彼女は思わず目をつぶったが、精霊の力が作用しているからか、彼女のレオタードは傷一つ付かなかった。  ホワイトウーマン 「あっ、あいつの爪でもこの服は破く事が出来ないんだ・・・そうだ、服には精霊の 力が宿っているから・・・」  怪物は何度も何度も彼女の体を引っ掻くが、いくら引っ掻いても彼女の体には傷一つ付かない。怪物は彼 女を傷つけるのを諦めたのか、攻撃を止めて彼女の周りをぐるぐると回り始めた。怪物にもどうしていいの かわからない様子だ。  ホワイトウーマン 「ふっ!どうやら諦めたようね!このまま薬の効き目が切れるまでこらえていれば、 何とかこいつを倒せるわ・・・」  怪物 「ウォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!ウォォーーーーーン!」  彼女がそう思ったとき、突然怪物はぐるぐる回るのを止めたかと思うと、突然叫び声をあげた。そして怪 物の体が少しずつ崩れて行った。グジュグジュといった無気味な音を立てて怪物の体が崩れる、そして辺り になんともいえない不気味な匂いが立ち込めた。そしてとうとう怪物の体はどろどろに溶けてなくなってし まった。怪物が立っていたところには異様な臭いを発する液体のみが残されていた。  ホワイトウーマン 「く、臭い!何なの、この臭いは・・・あいつは一体?・・・」  その時、怪物の父親であるサカイが部屋に戻ってきた。彼は部屋に足を踏み入れると、なんともいえない 臭いが立ちこめてるのに気づいて思わず鼻をハンカチで押さえた。  サカイ 「な、なんだ、この臭いは・・・、あっ、息子が・・・息子が・・・」  ホワイトウーマン 「あいつは・・・どろどろに溶けてしまったわ。」  サカイ 「貴様が、貴様が殺したんだなぁ・・・息子を、私の大事な息子を・・・」  ホワイトウーマン 「知らないわ、いきなり溶け出したんだもの・・・私は何もしてないわ!」  サカイ 「嘘を言うな!お前が殺したんだ、この人殺し、人殺し―ッ!」  ホワイトウーマン 「知らないわ、そもそもあなたがこんな実験さえしなければ息子さんは死ななくてす んだんじゃない!悪いのはあなたよ!」  サカイ 「うるさい!実験は完璧だったんだ。失敗なんかするはずが無い!こうなったらお前あいつらみ たくも殺してやる。息子の仇だ!」  ホワイトウーマン 「あいつらって・・・もしかして・・・」  サカイ 「当局の連中だ、勝手に人の部屋に入ってきて息子を連れて行こうとした、だから殺してやった んだ。息子と協力して・・・」  ホワイトウーマン 「その人達はどうしたの?」  サカイ 「あいつ等は息子の餌になったんだ・・・それくらい当然だろっ・・・さぁ、今度はお前の番だ」  ホワイトウーマン 「待って、待ちなさい!」  サカイ 「死ね―ッ!」  サカイは懐からナイフを出すと彼女の胸を刺そうとしたが、精霊の力が作用しているせいか、刃を全く受 け付けない!刺そうとしても刃が滑ってしまい刺す事など出来なかった。  サカイ 「くそ―ッ!何で刺さらないんだ。なんで・・・」  ホワイトウーマン 「無駄よ!私を殺すなんて、ましてや人間のあなたでは・・・」  その時、部屋にあるカラーテレビが突然スイッチが入り、テレビ画面には真っ黒い装束の人物が映ってい た。その人物はいきなりサカイ氏に呼び掛け始めた。  黒い人物 「サカイよ!その女は、ホワイトウーマンは我々の邪魔をする悪い奴だ。挙句のはてにお前の 大事な息子まで手をかけおって…その女を殺すのだ・・・」    サカイは少しびっくりした様子だったが、すぐに落ち着きを取り戻してテレビ画面の呼びかけに応じた。  サカイ 「おおっ!あなたは・・・お久しぶりで御座います。この女を、息子の仇を、殺したいのですが 一体どうすればよいので御座いましょうか。」  サカイはどうやらテレビの人物とは初対面ではないらしい。  黒い人物 「そんな事は簡単だ、その女の力を封じるのだ。そして息子の仇を討つのだ。」  サカイ 「それは、どうやったらよいのでしょうか・・・お願いです、是非教えてください!」  黒い人物 「まずは、そいつのベルトを外せ、そしてその豊満な乳房を揉むのだ。そうすれば・・・その 白い服はお前の思うままだ…」  サカイ 「わかりました・・・おいっ、覚悟しろよ!息子の仇だ・・・」  ホワイトウーマン 「や、止めなさい!あなたは間違っているわ!あいつに騙されてるのよ!お願い、止 めて!」  サカイ 「うるさい!息子の仇だーッ!」  サカイは彼女の腰に手をかけると、その黒いベルトを外し始めた。そしてベルトはあっさりと彼女の腰か ら外れ、彼の手に渡ってしまった。ベルトを遠くに放り投げるとサカイはその豊満な胸をじっと見つめた。  サカイ 「これがこいつの力の源・・・後はその胸を・・・」  サカイはそういうと、彼女の胸に両手を当てて揉み始めた。  ホワイトウーマン 「あ、あぁ、あぁ、やめて、あぁ・・・胸は・・・だ・め・・・」  彼女は胸を激しく揉まれた。そして真っ白いレオタードの股間の部分が湿り始め、胸の乳首はこりこりと 固くなり、レオタードごしに乳首や乳輪の形もくっきりしてきた。ふだんなら乳首の輪郭も全く見えないの だが、ベルトを外したために精霊の力が抜けたためだろうか。  サカイ 「ほぉ、もうすぐ殺されるってのに感じてやがる。それじゃぁちょっと遊んでやるとするか。」 そういうと、サカイは彼女のマントを外し、そして彼女の髪をゆっくり撫でるとブーツ、グローブを外し た。  ホワイトウーマン 「な、何をする気なの?」  サカイ 「俺だって男だ・・・ここんとこ暫くご無沙汰だったし、ちょっと楽しませてもらうよ!でもい い体だ・・・」  レオタード一枚になった彼女はもはや正義の戦士といった感じではなかった。ただ水着を着ている若い女 性といった感じだ。サカイは突然彼女の足を舐めはじめた。彼女は足をじたばたさせながら抵抗するが、力 の抜けている彼女がいくら暴れようとも彼には効かなかった。  サカイ 「力が抜けたってことは・・・この服も・・・」  サカイはナイフを彼女の腹に突きつけると、その手を横に滑らせた。するとさっきまで切ることの出来な かったレオタードがまるで紙のようにさっくりと切れる。  ホワイトウーマン 「や、止めなさい!止めないと・・・」  彼女は彼を脅したつもりだったが彼はそんな事は気にもとめていない。ワイヤーロープで縛られている以 上は何も出来ないと思っているからである。  サカイ 「どうだ、こわいか、こわいか・・・ふふふ、こわいだろうなぁ・・・どれ、久しぶりにお楽し みと行くか・・・」  サカイはそういうとレオタードを脱がすためにワイヤーロープをほどいた。四本のワイヤーロープがほど かれた瞬間、彼女はサカイに向かって飛び掛って行こうとした  ホワイトウーマン 「今だわ!あれっ、体が・・・動かない。何故、何故なの?」  サカイ 「言ったでしょう、クスリの影響で当分は自由がきかないって・・・あのクスリは神によって造 られた特性にクスリだからねェ。さぁ、まずはそのレオタードを見せてもらうとするか・・・」  ホワイトウーマン 「レオタードをどうする気?」  サカイ 「研究に使うのさ、お前の持っている力とやらを研究するためだ。神様もその秘密を知りたがっ てるし…」  サカイはいきなり彼女のマスクに手をかけると思いきり引っ張った。マスクはあっけなく彼女の顔から離 れ、彼女の素顔があらわにされた。  サカイ 「ほぉ、結構可愛い顔をしているじゃないか…それじゃぁここはどうかな?」  サカイは彼女の股間の部分に手をあてると、そのレオタードの股間の部分を思い切り引っ張ってずらした。 その瞬間、思わず彼女は股間を両手で押さえた。  サカイ 「何をしてるんだ、そんなに恥ずかしがる事無いだろ!さぁ、見せるんだ!」  サカイは彼女の両手を無理やりどけた。サカイの目の前に彼女の股間の黒々とした茂みがあらわにされる。 サカイはその目をぎらぎらと輝かせて彼女の恥ずかしい部分をまじまじと見つめた。その目はもはや理性と いうものは存在していないかに見え、ただ本能のままに生きる獣のような目だった。  彼女は恥ずかしさのあまりか、顔を両手で隠した。そして彼女の股間の黒々とした茂みの中からピンク色 をした秘貝があらわにされる。秘貝は汗をかいたように濡れており、その液体はきらきらと光っていた。秘 貝の中央にはプッくりとしたいぼのような物があった。  サカイ 「はははは、ちょっと毛深いけどきれいなオマンコじゃないか……まったく何処を見ても綺麗な 体だ…」 ホワイトウーマン 「止めて、お願い、止めて…」  サカイ 「ここまでやってこれで終わりとはつまらないだろ!最後までじっくり楽しまなくちゃ…死んで いった息子も浮かばれないよ…さぁ、行くぞ!」  「ピチャ・ピチャ・ピチャ・ピチャ・・・・・・」  サカイは彼女の股間に下を伸ばすと、その秘貝をぺろぺろと舐めはじめた。まるで飴を舐める子供のよう に下品な音を立てながら、彼女の秘貝はサカイの唾液にまみれていった。彼女はただ首を振っているばかり である。しかしそれは彼女が今出来る精一杯の抵抗であった。    ホワイトウーマン 「あ、あぁ、あぁ、そこは…………あぁ、あぁ、あぁんっ!」  サカイ 「なんだ、しっかり感じているじゃないか!お前もそんな顔して結構好きなんだろう。えぇ!」  ホワイトウーマン 「好きだなんて、そんな、こと・・・・・・」  サカイ 「隠す事も無いだろう!お前はもう少ししたら死ぬんだから。いまさら気取ってどうする!」  ホワイトウーマン 「あなた、なんかに・・・や・ら・れ・な・い・・・」  サカイ 「まぁ、何とでも言うがいい・・・」  ホワイトウーマン 「あぁ、だめ・・・あぁ・・・・・・」  サカイは再び彼女の秘貝を舐め始めた。更に快楽が彼女を襲う。この男の舌使いは今まで出会ってきた男 性のものとは全くといっていいほど異なっていた。彼女の秘貝からはとろとろとした愛液が止めど無くあふ れ出る。彼女は、もしこのまま体を任せていたら、その体が壊れてしまうのではないかという不安に掻き立 てられた。    ホワイトウーマン 「も、もう止めて・・・お願い・・・」  サカイ 「やめてっていったって、こんなに感じてるんじゃぁ止めるわけにはいかないなぁ・・・」  サカイはまず自分の右手の中指と人差し指を彼女の股間に突き刺した。黒い茂みの中を2本の指が貫くと その中に見え隠れする愛液でぬるぬるになった秘貝をかきまわすようにしていじくり回したのであった。  ホワイトウーマン 「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!」  サカイ 「嫌じゃないんだろっ!」  ホワイトウーマン 「止めてぇ・・・はぁ・はぁ・はぁ・はぁ・・・」  彼女は大声で叫んだが、彼はわざと無視するような態度で股間をいじり続けた。  ホワイトウーマン 「あぁ、いやぁ、いやぁぁぁぁぁぁ」    やがて彼女の声が泣き声と変わると、彼女の頬に何か光る物が見えた。彼女は今まで味わった事の無い屈 辱に涙しているのだった。彼女は、ぼろぼろと涙を流してすすり泣いているのだった。  サカイ 「それじゃぁ、今度は私の自慢のモノをくわえてもらおうかなぁ……」  サカイはそういうと着ていた衣服を全て脱ぎ捨て、生まれたままの姿となったサカイは彼女の目の前に自 分の怒張した肉棒を晒すのであった。  サカイ 「おいっ、お前、フェラチオって奴をやったことがあるか。エェ!」  ホワイトウーマン 「・・・・・・・・・」  サカイ 「どうなんだ、えぇ!」    突然サカイは逆上したかのように暴れだすと、その拳で彼女の頬を数回殴りつけた。「ゴツン」という鈍 い音を発して彼女の頭部は床に叩きつけられた。そして彼女の鼻孔や口元からは真っ赤な血が滴り、さっき まで真っ白かった美しい頬はほのかに蒼くなっていた。  サカイ 「さぁ、やってみろ!」  ホワイトウーマン 「いやぁーーーーーーー!」  しかし彼女の叫びもむなしく、彼女の口にはサカイの固くなった肉棒が突き刺さっていた。サカイは彼女 の頭部をまるでバスケットボールを掴むようにして、彼女の顔を自らの股間に突きつけると、激しくその手 を前後に振るのであった。  ホワイトウーマン 「あぐっ、あうっ、あぐっ、ぐふっ、ごふっ・・・・・・・」  サカイ 「ほぉ、なかなかやるじゃないか。そうだ、その調子だ・・・・・」    彼女はサカイの肉棒を咥えつづける。彼女にとっては屈辱であるにもかかわらず、その股間はぐっしょり と濡れていた。彼女は、心では彼の辱めを拒んでいても、体は拒んでいなかったのだ。  サカイ 「あぁ、いいぞぉ、いいぞぉ・・・・・・」  ホワイトウーマン 「ごふっ、ごふっごふっ…ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ……クチャ、クチャ、クチャ……」  サカイ 「なかなか下品な音を立ておって…そんなに俺のチンポが好きか…それならもうすぐいいモノを 飲ましてやるよ…」  それを聞いた瞬間、彼女の顔色が変わった。彼女は出来る事ならこの場から逃げ出したかったが、悪霊の 力が備わったクスリの影響を受けている以上、影響が切れるまではどうすることも出来なかった。今彼女に 出来る事は、薬の効き目が切れるまでとにかく時間を稼ぐ事だけだった。そのためには、サカイのいうこと を聞いているしかなかった。  サカイ 「ほら、もう出るぞ、いくぞ、出すぞ…………」  ホワイトウーマン 「は、はうっ!はうぁ、あはぅあぅえへ…」  彼女は肉棒を咥えている為何を言っているのかわからなかった。その時、彼女の口に生暖かい物が放出さ れた。彼女は口の中に溜まった物を吐き出そうとして肉棒を口から出した。その時、サカイは彼女の髪の毛 を引っ張り上げ、その顔を自分の目の前に向けた。  サカイ 「おいっ!折角出したんだから、残さず飲めよ!ほら、さぁ!」    その瞬間、彼女の喉がごくりとなると、その口の中の液体を飲みこんでしまった。彼女の目は虚ろになっ ている。まるでもう戦うことを諦めてしまったようだ。  サカイ 「ほぉーっ!全部綺麗に飲んだみたいだなぁ…それじゃぁ今度はおまえの体の中に出してやろう かなぁ…」  そう言うとサカイは彼女の両足を掴むと、思いっきりその股を開いた。股間の部分はレオタードで覆われ ているが、じっとりと濡れている。サカイはレオタードを少しずらすと真っ黒な茂みと共に彼女の秘貝がぱ っくりとあらわにされた。彼女は一瞬目を閉じた。サカイは無言で彼女の秘貝に肉棒を突き刺すと、腰を激 しく動かした。サカイにはもう理性という物が微塵にも存在していないような表情で、彼女を犯し続けた。 彼女は思わず建物中に響き渡るような大きな声を出してしまった。その声はもはや叫び声と言うより、喘ぎ 声と言った方が近かったようである。  ホワイトウーマン 「あぁぁぁ、あぁ、あんあんっ、あんっ、はぁーーーーーっ!」  サカイ 「ほぉ、ずいぶん締りがいいマンコだなぁ…おおぉっ!いいぞぉ!いいぞぉ!」  サカイは秘貝の締りのよさに満足しているようだ。腰の動きが更に激しくなると、彼女の両目の黒い部分 が少しずつ消えて行った。彼女の口元からは涎が滴ってきた。  サカイ 「ほぉ、白目なんかむいて、おまけに涎まで…そんなに気持ちいいか…」  ホワイトウーマン 「あぁん、あぁん、あぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」  彼女は口から涎を垂らし、自分の目的などは忘れ去っているようだった。  サカイ 「いく、いくぞーぉ!いくぞーっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  サカイは彼女の体の中で果てた。サカイは満足げな顔で肉棒を彼女の秘貝から引き離すと、ただ黙って彼 女の顔を見つめていた。肉棒は白濁した液体にまみれてかてかと光っていた。  サカイ 「レオタード姿の女とセックスなんて初めてだ。今度は何をしてやろうか。あっ、そうだ、まず そのレオタードを脱いでもらおう。」  サカイはそう言うと、彼女の体からレオタードを必死に脱がしに掛かった。彼女は抵抗こそしたが、クス リの影響がまだ効いているようで思うように体が動かなかった。遂にはその真っ白いレオタードが脱がされ てしまった。彼女は全裸でサカイの前に横たわる。  サカイ 「ふん、いいざまだなぁ、このレオタードは研究のために頂くぞ!でもまだまだ終わらない!こ の位では死んだ息子が浮かばれんからな…」  ホワイトウーマン 「まって、息子さんを殺したのは私じゃないわ。あなたは悪霊に騙されてるのよ!目 を覚まして。」  サカイ 「目を覚ますのはお前のほうだ!この人殺しめ!」  サカイはナイフを手にすると彼女に近づき、その美しい乳房をむんずと掴んだ。そして掌全体を使ってそ の乳房を揉み始めた。    ホワイトウーマン 「あぁ、あぁん、あぁん!」  彼女はサカイの激しい行為になす術もなく、ただその身を任せるのみであった。そのピンク色の乳首はど んどんと固くなって行った。サカイはその美しい乳房にナイフを突きたてると、それを横になめらかに滑ら せた。ナイフの通った後に真っ赤な血がにじみ出る。  ホワイトウーマン 「痛イッ!止めてッ!」  サカイ 「息子の仇よ、徹底的に苦しめてやる!よし、お前をナイフの的にしてやろう。そこに立ってい るがいい!」  ホワイトウーマン 「そ、そんなこと…やめて…お願い!」  サカイは彼女の言う事には耳も傾けていない様子で、彼女から数メートル離れると、その手を彼女の方へ 向けて的を定めていた。  サカイ 「いくぞーっ!やぁーーーっ!」  ホワイトウーマン 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  「ドスッ!」  「しゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  ナイフは彼女の顔をかすめた。その時彼女は思わず失禁してしまったのだ。彼女の股間から止めど無く黄 色い液体が流れ出す。  サカイ 「ふん、ショックでしょんべんをもらしたな。よし、今度こそ外さんぞ………死ねェっ!」  ホワイトウーマン 「いやぁっ!」  「ドスッ!」  ナイフは、またもや彼女の体を外れた。彼女は両手で顔を覆っていた。そのとき、部屋にあったテレビが 突然電源が入ると、またあの黒装束の人物が映った。  黒い人物 「どうだ、そろそろ殺してみては……」  サカイ 「はいっ!今とどめを刺そうと、」  黒い人物 「そうか、ここで見ておるぞ。早くやってみろ!」  その時、彼女の体から薬の効き目が切れたようで突然彼女の体に力がわいてきた。今までは思うように両 手も動かせなかったのが、まるで嘘みたいに両手が軽くなった。思わず彼女はサカイを殴り飛ばすと、サカ イは数メートル弾き飛ばされて壁にたたきつけられ、蛙がつぶされたような声をあげて気を失ってしまった。  サカイ 「グゥァッ…」  ホワイトウーマン 「やったわ。これで何とか今のうちに…」  ホワイトウーマンはその場から立ち去ろうとマントを拾おうとしたその時、突然彼女の体に電撃が走った。 それと同時にテレビの画面に映っていた黒装束の人物が彼女の背後に姿をあらわした。  ホワイトウーマン 「うぁっ!」  黒い人物 「やっぱり私でないと駄目なようだなぁ…覚悟しろよ!ホワイトウーマン!」  ホワイトウーマン 「あなたがあの怪物を殺したのね!」  黒い人物 「そうとも、こいつを利用してみようかと思ったが…やっぱり人間では駄目だなぁ…」  ホワイトウーマン 「するとあの怪物もあなたが殺したの?」  黒い人物 「そうだ、お前が殺したと思いこませていたのだ」  ホワイトウーマン 「よくも息子を愛する親の心を踏みにじって…ゆるさない!!!」   彼女はそう言うと黒い人物に飛び掛って行った。でもレオタードやベルトを着けていない為に人間を殴り 飛ばすのがやっとで黒装束の人物を倒す事は出来なかった。  ホワイトウーマン 「服を着ないとあいつを倒せないの…」  黒い人物 「フフフフ、ここでお前は死ぬんだ……さぁ、覚悟ッ!うわぁっ…」  その時、黒い人物は突然足の自由を奪われてその場に倒れこんだ。彼女はその足を見るとサカイが彼の足 をつかんでいるのだ。    サカイ 「俺の事を騙しやがって…絶対に許さんぞ!息子の仇だ、さぁ、早くこいつを!」  彼女は思わずベルトを探すと、サカイのいるところの横に転がっていた。  ホワイトウーマン 「そのベルトをこっちに…」  サカイ 「わかった!」  サカイは彼女にベルトを投げかけたその時、黒い人物はサカイの背中をナイフで刺した。しかしサカイは 彼の体にしがみついたまま動こうともしない。そこで彼はサカイの背中を何回も刺すが、サカイは一向に彼 の体から離れようともしない。やがてサカイの白かった白衣は真っ赤に染まって行った。  サカイ 「は、は・・や・く・・・」  ホワイトウーマン 「わかったわ!いくわよ、悪霊退散!とぉーっ!」  彼女は全裸のまま黒い人物に飛び掛ると、その手にしていたベルトを黒い人物に巻きつけた。 ホワイトウーマン 「悪霊よ!この世から消えろ!永久に!」 彼女の両目からきらきらとした光が黒い人物を包みこむと、あっという間に黒い人物はベルトのバックルに 吸いこまれてしまった。同時にサカイがばったりと倒れこむ。彼女はサカイの体を抱え起こすが、彼の意識 は既にもうろうとしていた。衣服を身に纏っていない事などはどうでもよかった。  サカイ 「あ、あな・た・・に・わるい・・ことを・・・」  ホワイトウーマン 「しっかりして、あなたが悪いんじゃない!悪いのは悪霊よ!あなたは騙されたいた だけなの。だからしっかりして。あなたのお陰で悪霊を退治できたのよ!」  サカイ 「あ・り・が・と・う・・・こ・れ・で・息子・・と・・・あ・え・る・・・」」  ホワイトウーマン 「しっかりして、いま医者を呼ぶわ!」  サカイ 「いや・もう・む・だ・です、う・・つ・く・し・い・あ・な・・た・は・・・」    その時、サカイは左手をゆっくりと彼女のほうに差し出した。彼女はサカイの言いたいことを理解したよ うで、その左手を自分の乳房に押し当てた。そのとき、サカイはにっこりと笑うと、静かに目を閉じた。  ホワイトウーマン 「これで、終わったわ。でもまたあいつらが何処かに現れる…それにしてもコミュっ てどうしたのかしら?武器だって用意してあると言ってたのに。」  コミュにいくら呼びかけてみても、コミュは応答しない。果たしてコミュの身に何かあったのか?彼女は 知る由もなかった。彼女は全てを身につけると、血だらけになったサカイを後にして大空へと飛び立って行 った。  ホワイトウーマン 「今回の敵も手ごわかったわ!でもあいつは今までの悪霊とはなんか違う気が・・・」  彼女は空を飛んでいる時にふと今回の敵の事を考えた。しかしもっともっと手ごわい悪霊たちが彼女を、 そして人間界を狙っているのだ。しかし彼女はこれからも戦う。精霊の力と、女の武器を駆使して・・・  その頃、東京湾上に浮かぶ猿島・・・  一人の男がとある洞穴に入っていった。洞穴の中には数人の男が岩に腰掛けていた。数人の男達はざわざ わと話していたが、男が入ってきたと同時に口をつぐんでしまった。」  「お前らみんなそろっておるか!」  その男は洞穴に入るやいなやいきなり男達に話しかけた。男達は彼を恐れているようで、誰一人声を上げ ようとはしなかった。    「あ、悪の司令官様・・・」その時一人の男が声をかけた。どうやら彼が悪霊の支配者、悪の司令官のよ うである!  悪の司令官 「お前達に任せておいたのが間違いだったようだ。これから先の指揮は一切を私がやる!」  「お、お待ちください!」男達が声をそろえて言った。しかし悪の司令官は彼らをじろりと睨みつけると、 そのうちの一人に問い掛けた。」  悪の司令官 「ほぉ、それじゃぁ、この俺様に誓えるか!ホワイトウーマンを倒せる!と・・・な」  「絶対に、今度こそはホワイトウーマンを!ですからもう一度だけチャンスを!」男の一人が彼に頭を下 げて懇願した。」  悪の司令官 「一回・・・一回だ。これしかお前らにはチャンスはない!これを逃したら・・・いいな、 わかってるだろうなぁ・・・」  「ははぁぁぁぁぁっ!」男達全員は揃って彼に頭を下げた。  悪の司令官 「見ていろ!ホワイトウーマン!必ずお前を・・・」  悪の司令官。それは一体何者なのか、自らを悪と名乗る男、そして悪霊のトップ。果たして彼の正体は?  そしてホワイトウーマンはどう闘うのか?                              つづく