平成13年6月15日・初版 平成16年3月12日・改訂(扉絵を追加)

金髪のアマゾネス・ソフィア戦記・第4章/AtoZ・著

イラスト:悪の司令官
--------------------------------------- ソフィア逆襲編 後編 (パイロン編外伝) --------------------------------------- パイロン襲撃に失敗し 捕われた アマゾネスのソフィアに 男達の調教が始まった。 ------------------ ボンデージスーツ ------------------ ソフィアが官能から目ざめたとき 男達は消えていた。 悪寒を感じ 開かれた脚を絞ろうと 渾身の力を振り絞り 鎖を引き千切ろうと 足掻いてみたが、太い鎖は 微動もしなかった。 無駄な努力をする度に 形の良い豊満な胸が 大きく波打っていた。 ソフィアは 諦めて もう一度 薄ぐらい部屋の中を見回した。 ここは 廃屋となったビルの地下室のようだった。 広い部屋には 窓がなく 家具や机もなかった。 ソフィアの身体が ぶるっ と震えた。 人気のない冷気が 一層 身体を冷たくさせていた。 【…くっぅう…】 ソフィアは下腹に力を入れ 迫ってくる 尿意を押え込むと もう一度 力を込めて 鎖を引いて見た。 【…うっ…くぅっ…】 暫く休憩しては 力を込めて鎖を引く それを繰り返していたが、 その間にも 尿意は 刻々と 限界まで来ていた。 太股が震えだし 絞り込んだ下腹が悲鳴を上げ始めたとき、 コツ・コツと乾いた音が聞こえて来た。 男達の靴音に ソフィアは 身体を強ばり もう一度 尿意を押え込んだ。 錆びた扉が 軋む音を立て 開かれると、さっきの4人の男達が 現れた。 男達に 悟られぬように 顔を背け 脚に力を入れる ソフィア。 【へっへっへ 気が付いたようだな】 【それじゃ さっきの続きを始めるか】 【その格好じゃ 恥ずかしいだろう これを着せてやるぜ】 男が持って来たのは 赤いレザーの ボンデージスーツだった。 ソフィアが始めて見る そのスーツは 女にとって 隠すべき部分を刳り貫いた衣装だった。 【いっ! いやよ! そんなモノいらないわ】 抗議を無視して 男の1人がソフィアの足元に屈み込んだ。 【なっ! 何をするつもりなの!?】 【靴を履かせてやるんだ 大人しくしていろ】 足元に屈み込んだ男は 動揺するソフィアを無視して、 足首の枷を外し 素足を持ち上げると ピンヒールの靴を履かせ、 鍵の付いたストラップで足首に固定した。 男は もう一方の脚も 同じように固定すると、 スーツに 足首を通して 腰まで引き上げた。 X字型から Y字型に なっても ソフィアには 逃れる術はなかった。 【いや…止めて…】 力のない か弱い声で 拒むソフィアだったが そんな哀願など 聞いてくれる相手ではないと 解っていた。 男は 腰のスーツを 胸まで引き上げると ストラップを絞り肩で固定した。 穴の空いたブラジャー部分に 豊満なソフィアの乳房を通すと 前のストラップを調整して 乳首がストラップの穴に入るようにした。 【くっ!…】 ボンデージスーツで 左右の乳房は ロケットのように突出し 乳首はストラップで刺激され 突起していた。 ビスの座金のように乳首を挟み込んだ ストラップのリング その内側には 硝子繊維の様な髭が付けられていた。 その髭は 乳房が揺れる度に 乳首の根元を愛撫する用に仕掛けられていた。 【ぁっ…くぅっ…はぁぅっ…】 【くっ…漏れ…漏れる…だめ…よ】 男にされるまま 淫靡な刺激に 耐えているソフィアは その一方で 限界に来ている 尿意とも 闘わねばならなかった。 男は バストを処理すると ソフィアのくびれたウエストを スーツのベルトで 更に 蜂胴のように絞り込んだ。 【くっ…苦しい…お願い…キツイわ】 絞り込まれたウエストの為に 呼吸するだけで 胸が大きく波打っていた。 乳房が波打つたびに 乳首がストラップに擦れ むず痒い刺激がソフィアを襲った。 切ない吐息が ソフィアの可愛い唇から 漏れ始めた。 膀胱が圧迫され ちびりそうになるのを 我慢しながら 耐えるソフィア。 【凄いぜ この衣装が こんなに似合っている女は 初めてだぜ】 【見ろよ まるでロケットの様なバストだぜ】 【へっへっへ 見せ場はこれからだ 下も調整してやれよ】 【了解 おいリングを貸せ】 男が しゃがみ込んだとき ソフィアの身体が痙攣し 尻をもじもじさせ始めた。 【おっ! どうした 腰を振り出したぜ】 【へっへっへ 我慢していたのか】 【ショーが始まるようだぜ 見物させてもらおうか】 男達に 限界まで来ている 尿意を悟られ ソフィアは動揺を 隠せなかった。 だが もう これ以上は 限界だった。 【お…お願い…トイレ…トイレに行かせて…】 顔を真っ赤にして 腰をくねらせながら 哀願するボンデージスーツのソフィアは まさしく 被虐の女戦士だった。 【どうする? トイレだとよ】 【逃げ出す口実だぜ 俺達を騙すつもりだろう】 【なにせ 女戦士だからな 鎖を解けば暴れ出すぜ そんな手に乗るかよ】 男達が 故意に知らぬ振りをして 揶揄しているのは 解っていたが、 そんな事を 言っている余裕は ソフィアには無かった。 【お願い…逃げないわ…だから…お願い…トイレに】 必死で脚を閉じ 拳を固く握り締め 哀願するソフィアを にやにやと笑いながら 楽しむ男達。 【…ぅっ…お願い…くっ…もう…もう駄目…お願いよ】 限界寸前のソフィアに男達は 非情な賭けを持ち出した。 【あと 10分我慢したら トイレにいかせてやるぜ どうだ?】 【いいだろう もし我慢できなかったら? どうする?】 【当然 罰ゲームだな】 【どうする? あと10分だ 嫌なら そのまま そこでするんだな】 【そっ…そんな…無理…よ…お願い…】 【もう 10秒たったぜ あと9分50秒だ】 【ぜいぜい 頑張るんだな 女戦士】 【女戦士の 立ち小便か 俺も始めてだぜ】 【…ぁぅ…くぅっ…ぁうっ…くぅぅっ…】 【頑張るじゃねぇか もう20秒立ったぜ】 2分を経過した頃ソフィアの全身には 玉の様な汗が噴き出ていた。 そして 苦痛に歪む端正な顔の色が 赤から白に変わっていた。 唇が微妙に振動し 歯が振るえ出していた。それでも ソフィアは 脚をクロスし腰を屈め 尿道を押さえる様にして 後一歩でふんばっていた。 【あと8分だ やれば出来るじゃねぇか】 【流石は 女戦士だな 10分をクリアーするかも知れないぜ】 迫り来る 尿意と闘いながら 悶えるソフィアを見ていた男達の1人が立ち上がった。 【応援して やろうぜ】 そう言うと男はソフィアの前に立ち ロケットのように飛び出した乳房にボールペンを立てた。 【ひっ!…いっ…いやっ…】 男は乳房の上をボールペンを滑らせるように つーーーと 撫でた。 【ぁ…ぁぁ…くぅぅ…はぁぅ…】 縛られた手で鎖を掴み 唇を噛んで これ以上の刺激に耐えようとするソフィア。 だが ソフィアの敗北は 時間の問題だった。 【あと 7分だ。 俺も 応援してやるぜ】 【へっへっへ いいのかよ 小便をぶっ掛けられるぜ】 【俺も 応援してやるぜ】 2人の男が ソフィアに近づいて来た。 【ぃゃ…ぃや…もう…もうダメ…】 左右に別れた男が ソフィアの脚を強引に開き始めた瞬間、 ソフィアの絶叫が 地下室に響き渡った。 【いっぁあああああああああああああああああああああああああああああああ】 両側から膝を持ち上げられ 大きく脚を開いた格好で、ソフィアは屈服した。 堤防の堰が切れたように ソフィアの尿道から 奔流が飛び出した。 一旦切れた堰は もう自分の意志では 閉じることは出来なかった。 大きく股を広げ 腰を落とした格好で タンクが空になるまで それは終わらなかった。 ソフィアは しゃくりながら啜り泣いていた。 野卑な男達の前で 痴態を曝しながら 放尿する屈辱に アマゾネス(女戦士)の誇りなど 消し飛ばされていた。 ------------------ 女戦士調教 ------------------ ソフィアは 放心したように 無抵抗で 男達のなすがままにされていた。 壁の鎖から解放された両手は ボンデージ・スーツと繋がった首輪に後手錠で繋がれていた。 男の1人に首輪の鎖を握られ 犬のように四つん這いの姿勢で 男の肉棒を口に咥えさせられていた。 ソフィアの下に潜り込んでいる男が ソフィアの子宮を貫き 突き出した尻にも 男の男根が 捻じ込まれていた。 3つの口を同時に責められながら もう1人の男に 背中に蝋を 落とされていた。 広く暗い地下室に聞こえるのは 男達の荒い息とソフィアのくぐもった喘ぎだった。 【おら おら しっかり咥えろ】 【うごっ うぐぅっ んんっ んんぐぅ】 髪を掴まれ 前後に揺さぶられ 自分の意志とは関係なく しゃぶらされていた。 ソフィアは 鳴咽と嘔吐で むせびながら 官能とも戦わねばならなかった。 【おらぁ もっと舌を使え 下手くそ!】 理不尽な暴力に 屈服されられたソフィアは 奴隷のように 従わせられていた。 【馬鹿な女戦士だぜ 俺達に捕まって 奴隷に落ちてやがる】 【へっへっへ いい様だぜ たっぷり調教してやるぜ】 揶揄されても ソフィアは 反撃する意志さえ 失っていた。 【へっへっへ 締まりのいい穴だぜ】 菊門を貫く太い男根は 膣を貫く男根と 薄い壁で擦れあっていた。 【ひっ うぐぅっ くぅぅつ】 【おぅっ いいぜ。 女戦士のケツの穴が締め付けてくるぜ たまらんぜ】 【あぅ んんっ んんぅっ】 【おら おら どうした 女戦士 お前の武器は 穴だけだぜ】 【うんっ うぐぅん んんぐっ んぅん】 一方が締まれば もう一方も 2本の肉魁の交互の攻撃で ソフィアの意識は白く濁って 官能の渦に翻弄されていた。 大きく息をする度に 飛び出した乳房が ぶるん ぶるん と揺れていた。 その度に 乳首がストラップのリングに擦られ ソフィアを追い詰めていた。 女戦士として 立ち上がって反撃することなど 不可能だった。 男の凶器で 腹を 尻を 口を 貫かれるまま 喘ぐしか ソフィアには 術はなかった。 セックスでは 男達のほうが 遥かに 強靭だった。 ソフィアは 失神する度に 体位を変えて 責められていた。 4対1から 1対1へ変わっても もうソフィアには 抗う力はなかった。 【ぁぁぅ はぁぅ ぅぅっ ぁっ ぁっ ぁあああああーーーーーーー】 胡座を組んだ男に 後ろ向きに座らせられた ソフィアは 菊門を貫かれ 後ろから 左右の乳房を 揉み解かれていた。 男が腰を振る度に 男根で貫かれる ソフィアは 悲鳴を上げていた。 【ぁっ ぁっ ぁっ】 長い髪を頬にまとわりつかせ 喘ぐ姿は 無残花のように妖艶だった。 【おら おら おらぁ】 止めだとばかりに 激しく腰を動かす男に 胸を反らせるソフィア。 【おら おら どうした】 【ぁぁっ ぁっ ぁぁぅ】 【おら おら おらぁ】 【ぁあああああああああああああああああああああ】 男に これでもかと ばかりに 激しく突き上げられ 終に 絶叫し うな垂れて ソフィアは失神した。 だが それは 終りではなかった。 【今度は 俺と勝負してもらおうか】 そう言うと 次の男は 全身を痙攣させ ぐったりしていたソフィアを 仰向けにすると 粘液で濡れた股間を 怒張で一気に刺し貫いた。 【あうっ!】 くぐもった声で 可愛い唇を少し開いて 喘ぐソフィア。 男は両足首を手で割ると 脚を左右に広げた格好で 腰を落として 前を犯していた。 ゆっくりと深く 早く浅く 男の腰が動く度に ソフィアの豊満な胸が 大きく 波のように揺れていた。 【ぁぅ ぁぅう ぁん ぁぁんん あぁぁぁん】 【へっへっへ どうだ 俺のテクニックは】 【はぅ あぅ ぁっ ぁっ あぁん あぁぁん】 【おら おら おら】 男に貫かれる度に、ソフィアの声が 耐える喘ぎから 官能に浸る喘ぎへと 変わっていった。 【ぁぁん はぁぁん あっ あっ あぁっ ぁぁぁっ…】 人形の様に 男に操られるまま ソフィアは 何度目かの絶頂を向かえた。 1人が終われば 次の男が そして その次が ソフィアを責めていた。 一巡した時には 回復した最初の男が また ソフィアを襲った。 最後に 白目を剥いて倒れたソフィアが 解放されたのは 6時間後だった。 床には 失禁と ネバネバした液体の 湖が出来ていた。 ソフィアが 再び気が付いたとき 壁に埋め込まれた鎖が 首輪に繋がっていた。 首筋にかかる 小さなチェーンには 鍵が繋がっていた。 それが 首輪と後ろ手錠の鍵だと解ったが、ソフィアの手が届く筈がなかった。 鍵は首輪の前に 縛られた手は後ろに有った。 口で鍵を取ろうとしても 顎の下では もう少しの所で 届かなかった。 男達は わざと 身近に鍵を 取れない鍵を付けて ソフィアを甚振っているのだ。 【くっ! この鍵があれば…くぅっ…取れない】 身体を揺すり 首を振って 鍵を外そうとして 足掻いてみたが、 その度に 乳房が揺れ 乳首が擦れ 甘い官能に襲われた。 官能の罠は 乳首だけではなかった、ソフィアのクリトリスに取り付けられた リングが 下半身を動かす度に ボンデージスーツと繋がっているチェーンが揺れ ソフィアの喘ぎを 引き起こした。 【はぁぅ…くっ…ぁぁっ…はぅっ…】 自分で自分を責め上げる仕掛けに ソフィアは うな垂れて 肩で息をしていた。 【駄目だわ…このまま…私は 男達の奴隷に…されてしまう…でも…】 無駄な努力と悟って 身体を横たえたとき 疲労と睡魔が襲ってきた。 暫くして ソフィアは 腕に痛を感じて 目覚めた。 男が注射針を差し込み 何かを注入していた。 翌日も その翌日も 別の注射をされた。 注射される薬は その都度 違っていた。 倦怠感に襲われる日もあれば、意識が高揚し力が溢れるときも、 全身の性感帯を刺激され悶える事も有った。 【何かの実験…私はモルモットにされている…】 考える事を止めて 落ちるままの日々を過ごしていった頃… パイロンの前に 引き出される日が来た。 ------------------ ソフィアの屈服 ------------------ 【ボスに会わせてやるぜ】 男に言われ 挫けた意識が 消え去ったプライドが 微かに蘇ってきた。 【パイロン…パイロンに会える】 だが 会えても 闘う事は出来ないだろう…ソフィアの沈む気持ちに男が追い討ちを掛けてた。 【手を後ろに回せ】 ソフィアが 命令されるまま 素直に 長い腕を後ろに回すと、 男は 手錠を掛け 短い鎖で 首輪に繋いだ。 胸を反らす形に後ろ手に拘束された為、ロケットの様な乳房が強調され、 ロケット先端の乳首に付いているピアスリングが上を向く形となった。 男は そのリングにウエイトを取り付けると、 ソフィアの下半身のリング クリトリスを貫いているピアスにも ウエイトを取り付けた。 【ぅっ…くっ…】 身体を貫く刺激に耐えようと 脚を絞り 肩に力を入れて耐えるソフィア。 男に 後ろから肩を押され ピンヒールによろけたソフィアに、 乳首とクリトリスの 揺れるウエイトが 甘美な痛撃を加えた。 【ぁぅ…くぅっ…くぅううっ…】 歩くたびに 揺れるウエイト 肉襞を擦るリングが ソフィアを肉奴隷だと 思い知らせていた。 【くっ!…こんな格好で闘えと言うの…】 パイロンが待つ部屋まで 廊下を歩かされる ソフィアの股間からは 淫汁が流れ出していた。 鎖に引かれ 部屋に入ったとき 中には、 パイロンとアモン そしてチャイナドレスの女がいた。 【可愛いアクセサリーね? お前は こういうのが好みなの?】 女は ソフィアの前に来ると ウエイトを手に取り 玩んだ。 【話の邪魔だ 外してやれ 麗華】 パイロンの命令に 麗華と呼ばれた女は 無言で従った。 だが ピアスリングのウエイトは外されても 拘束された姿のままだった。 眼前のパイロンに 戦士としての意識を呼び覚ましたソフィアだが、 憎い相手を前にして 屈辱の姿を曝すのは 戦士として耐え難いものだった。 しかし 今のソフィアには 反撃する術は無かった。 【どちらかを 選択しろ。1っ 私の部下になる。 2っ 今 ここで死ぬ。】 座ったまま 表情を変えず 淡々と言い放つパイロン。 【…】 ソフィアが沈黙している間 パイロンも沈黙していた。 【…答えなければ パイロンは私を殺すだろう…彼の部下になるしかない… そして チャンスを見て…】 そんなソフィアの意志を感じたのか 【アモン どちらにせよ君に任せる。 後は頼んだぞ】 パイロンは 立ち上がると アモンの肩に手を置いて 去っていった。 返事も聞かず立ち去るパイロンを 訝るソフィアに、 アモンは ソフィアの前まで来ると 首輪に付いていた鍵を引き千切った。 そして 後ろ手に拘束していた手錠を外すと、 【答えは?】と 聞いた。 【なぜ? なぜ解放してくれるの?】 戸惑うソフィアに アモンは言った。 【お前に帰る国はない。俺も同じだ。戦士として死にたいのなら 俺が相手をしてやる】 アモンに指摘された通りだった。 【もう パラダイスアイランドには 戻れない…でも…パイロンも許せない… だが 闘って死ぬならパイロンだ。 この男では無い…】 そう思った途端 決心が付いた。 【待って! 返事をするわ。 パイロンの部下になるわ】 【解った。そう報告しておく。今日からお前は俺の部下だ。】 アモンはソフィアの心を察知しながら 首輪を外すと 肩を抱き寄せ その頬に口付けをした。 そして 離れる寸前 聞き取れないほどの声で ソフィアの耳元に囁いた。 【俺を倒せるまで力を付けろ でなければ パイロンも倒せない】 アモンの意外な言葉に驚き その顔を アモンの目を見入るソフィア。 だが その表情からは アモンの真意を読む事は 出来なかった。 アジトを出て行くパイロンに 麗華が聞いた。 【なぜ あんな事を? 裏切ると解っていて 部下にするのですか?】 【スパイには スパイの使い方がある。それより 人の心は変わるものだ。】 【あのアジトは 如何でした? 使えそうですか?】 【訓練所としては いいだろう あのスペースなら 武器庫としても使える】 【ありがとうございます。 探し出した甲斐がありましたわ】 【バロンに連絡して 傭兵を移動させてくれ さっそく訓練を開始させる】 【畏まりました。 ヒポライトは どうされます?】 【ナイト・スネークが追い詰めた 今度は逃がさない】 【次の作戦は?】 【ヒポライトを捕らえ次第 パラダイスアイランド制圧の準備にかかる】 【アモンにやらせるのですか?】 【玄武に任せる。彼なら アマゾネスなど一蹴できる】 【船は どうされます?】 【何の為に モナコに行ったと思う 既に手配した】 麗華に 振り向きもせず 立ち止まらずに パイロンは そう言って歩きつづけた。 ------------------ 戦士ソフィア ------------------ アモンはソフィアに 自分の知っている限りの戦闘技術を教え込んだ、 それは ソフィアの知らない世界だった。 【拳は最後だ 弾が有るうちは銃を 身近にモノが有るならそれを武器にしろ】 【伏せたときは 踵を立てるな】 【ナイフは刺すだけでない 当たればいいと思え】 戦闘服の襟首に刃を入れ 相手が掴んだ瞬間指を切断する、 腹に棘を巻き、拳を打ち込んだ瞬間 相手を傷付ける。 技以外の そんな小道具の使い方も 教えてくれた。 アドミナル繊維で編まれた戦闘服は ナイフも通さず 銃弾さえも貫通させなかった。 ブレスレットで弾き ティアラで攻撃する アマゾネスの闘い方など 通用しないことを アモンは教えてくれた。 もともと 戦士としての素質があったソフィアの上達は アモンさえ割目する程だった。 【今日は死ぬにはいい日だ】 アモンの口癖だった 言葉を いつしか ソフィアも呟くようになっていた。 アモンとソフィア この2人のコンビの名前が 畏怖で語られるのは、 この後 暫くしてからだった。 ---------------ソフィア編 終了--------------- 後書き: 駄作を読んで頂き ありがとうございました。 金髪の女戦士 ソフィア の導入部は これで終了です。 以後は パイロンの戦闘部隊の一員として登場させる予定です。