平成28年5月6日・初版

ティアラヒロインSP「三人の性隷天使・第6部:淫絶!派遣性隷オークション!!」第2章「競売対決!ラスキアvsフォルティア」



 様々な形で三人娘を調教してきたバンテッド一味であったが、
これまでの経緯を踏まえ、方針を変更することにした。

当初の目的は、三人娘を性奴隷にして巨額で売り払い、自分達を袖にした銀河連邦議会に復讐するつもりだった。
誰もが欲しがる性奴隷を市場に出すことで、性奴隷禁止法案を覆そうと考えたのだ。
同時にその巨額の資金を背景に、議会を牛耳ることまで考えていたのだ。

だが、そうした目的も、三人娘の肉体に溺れると、馬鹿馬鹿しくなってきた。
今更、銀河に戻り、奴隷商売を復活させても、得られるのは泡銭と闇の名声だけ。

復讐にしても、面子を潰された屈辱を晴らせるだけで、何か実益があるわけではない。
まして議会を牛耳ったところで、遂げたい野望があるわけでもないのだ。
結局、どんなメリットも、三人娘の肉体と比較すれば、大して価値のあるものではない。

また幸いに、この地球という惑星の居心地は決して悪いものではない。
気候は温暖、景色は美しく、夜という闇もある。
人間という地球人は低俗ではあるが、下等生物ではないので、奴隷化すれば使いようがある。
辺境だから銀河連邦の取り締まりも及びにくいし、唯一の差し障りであるティアラ・ヒロインも虜にした。
このまま居ついても、どこにも不都合はないのだ。

成り上がりのバンテッド一味は、華美や贅沢を好む宇宙貴族だ。
地球上で暮らすためには、先立つものも必要になる。

ただ、曲りなりにも貴族というプライドがあるから、夜盗鬼族のように盗むこと、さらうことを生業にする気はない。
商人でもある以上、あくまでも建前上は経済的な手段、つまり商売によって富を手にすることを原則としているのだ。

「郷に入れば郷に従え」ということで、目をつけたのが地球のシステム。
特に日本で行われているDVDをはじめとするレンタルシステムだ。
つまり三人娘を売却してしまうのではなく、一定期間レンタルで回していこうと考えたのだ。

人気のある(回転数の高い)商品であればあるほど、レンタルによる収益は売却益を遥かに凌ぐ。
また、売却すれば、落札者以外は諦めねばならないが、レンタルなら、誰にもいずれはチャンスがあるわけだから、
商品の人気を長期間維持しやすくなるのだ。
なにより、レンタルなら三人娘の所有権は手元にある。
返却されてくれば、また弄べるし、そのまま犯し続けたければ、勝手に「レンタル中」に出来るのだ。

こうして性奴隷三人娘のレンタルサービスは、悪人側にだけメリット一杯の形で決定された。

客のあっせんは、地球上の仕組みに精通している夜盗鬼族。
鬼族の宣伝力が優れているのか、それとも三人娘の商品力が高いのか…。
裏サイトを通じてレンタルを開始しようとした途端、各国の政府や大企業をはじめ、
かなりの希望が寄せられ、サーバーはパンク。
指値によるレンタル料も高騰に高騰を重ね、ウェブでは収拾不能となった。
そこで結局、レンタルのオークションをここ鬼ヶ島に客を招いて開催する運びとなったのだ。

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「商品番号2番…『肉棒取り込む眩(まばゆ)い身体、欲と性技の流れ星。流星天使改め淫女ラスキア』でございます」

ミレイヤの艶技と値付けが済んだ舞台。
熱気冷めやらぬ中で、次の商品が出品されていく。
今度も妖鬼の妖しく冷たいコメントが響く。

「幼さの残る愛らしい表情。未だに成長を続ける進行形の肉体。
それでいて、現在でも十分に肉欲そそるセクシーダイナマイトに仕上がっています。
少女のような愛くるしさと圧巻ボディーのコラボレーションをじっくりと堪能して下さい。
ロリコンの方はもちろん、肉体を愛でながら、開発させていく楽しみをお求めの方には特にお奨めの一品です。
もちろん、即戦力としても超一流。すぐにでもお楽しみ頂けます」

「シースルータイプのコスチューム着用の状態でレンタル致しますが、こちらの商品に限り、
デザインその他の事情から、パンティーを履かせておりませんのでご理解下さい。
その補填として今なら、弱点の高圧放電で好きな時にお仕置きを行える、
乳首用パット・挿入用ローターのセットを無料でお付けいたします。
念のためですが、もちろん商品引き渡し時にお渡しするパワーベルトは模造品、
ラスキアがご主人様に逆らうことはありません!」

「いけませんね、モタモタしては! もっとお尻を振るのです、ラスキア! なんですか…その様は!」

「(ペシ〜ン!)はあっ、う〜! (パッシ〜ン!)うはあ〜あっ! (ペッシ〜ン!)はっう〜う!」 

スポットライトが入口を照らし出す。

 今度はラスキアが、ジャラジャラと首輪で繋がれ、飼い犬のように四つん這いで入って来た。
極薄生地のスケスケレオタードだから、全裸でこそないが、もうほとんど生まれたままの姿だ。

首輪の綱を持ったアンヴァンが、ラスキアをののしり、青鬼が形の良いヒップを叩きながら、方向を誘導している。

四つん這いといっても膝をつくことは許されていないから、お尻は上を向いていて、アナルまで見え隠れしている。
容赦の無い平手が当る度、汗がコスチュームに染み、更に透明度を増していく。特にコスチュームのお尻の部分は白地だ。
日焼けをしていないラスキアの真っ白な生尻と何も変わらない。

「叩く度に止まりおって…そうらっ、もっと尻を上に上げろ! ふっふっふ、仕方が無い…俺様が中から操縦してやるか!」

青鬼の腰の高さと、ピーンと足を伸ばしたラスキアの位置関係なら、上向きのアナルは絶好のポジションだ。

ラスキアのお尻の割れ目に右手を伸ばし、薄い生地を指でずらす。
そのままじっくりと目で探りながら、青鬼は左手で肉棒を取り出した。
見る見るいきり立っていく肉棒を二、三度しごくと、ニヤッと笑い、ラスキアにあてがった。

「あっ、止めなさい…(ズブッ!)うっ…はんっ! はっ、入ったっ!」

もたつく白い車両に、ブルーの駆動車がいきなり連結。パワフルに押し始めた。
この瞬間、ラスキアの意思支配は正義のティアラから邪悪なジュエルへ変わる。
ティアラヒロインから性奴隷の意思・振る舞いにチェンジしたのだ。
それを確かめるかのように、かっと目を見開いたラスキアは、ブルルンと巨乳を一揺すりすると、
初めよりは幾らか速いスピードでヨチヨチ・ノロノロと進み始めた。

「おやおや、アナルに入れられた途端にやる気を出すとは…でも、その調子ですよ、ラスキア! 
御主人様の肉棒が抜けないように、しっかりアナルを絞めながら進むのです!」 

「はっあん! はっ…はい、判りました、御主人様…あっ、ふうんっ! おっ、お尻に…はあん…
いっ、入れて下さいましてええんっ! ありがとおおんっ…ございますううんっ!」

首輪を持つアンヴァンは時折、腰を屈め、手を差し込んでは、這い進むラスキアの巨乳を弄んでいく。
ブルンブルン揺れる乳房を鷲掴みして揉んでみたり、下から掌ですくい上げ、重さと柔らかさを楽しんでいるのだ。
薄い生地と発汗のせいで、コスチューム越しでも、生乳を直接触れているのと何も変わらない。

「くっくっく、バストの方は十分な仕上がりですから、アナルの反応を皆様に見て頂きましょうか!? さあ、青鬼殿!」

アンヴァンに促され、青鬼がにやりと笑う。
青白基調の爽やかツートンカラーの淫靡な列車は、ゴールの寝台に差し掛かったところで急停車した。
そのままラスキアだけが寝台に手を掛け、頭と尻を同じ高さに、若干足を開いた姿勢にさせられる。
力強いアナルファックに、絶好のバックスタイルを取らされたのだ。

「ふっふっふ、それでは御客人によくご覧になって頂こう! これが淫女ラスキアのアナルファックだ! そうら!」

「あひんっ! あうう、うう〜うっ! おっ、お尻い〜いっ!」

ラスキアのくびれを掴んだ青鬼は、引き寄せるように腰をぐんと前に動かす。
ラスキアはのめりそうになりながらも、踏ん張り受け止める。
ただ、アナルだけはどれほど絞めても、肉棒の突きを食い止められない。
更に深く突き入り、ラスキアの奥を犯していく。

「はう〜あ! はうう、はう、ズンズン来る! いやん、太いっ! 御っ…主人様のっ! おっ、お尻にっ…突くっ! ああっ、突くっ!」

いつの間にかスポットライトの光芒は消え、首輪に込められたジュエルの輝きが照明代わりになっている。
暗闇の中に浮き上がるように見えるので、苦悶の表情や濡れた生地、それを透して見えるほんのり火照る白い肌が、更に淫靡な印象を醸し出す。

一際目立つのは、コスチュームの戒めをものともせずに、地を指しながらブルンブルンと激しく踊り狂う巨乳の動きだ。
それに気付いたのか、またしてもアンヴァンが側から手を差しこむ。
搾乳するように揉んだり、掌ですくい上げたりしながら、巨乳の派手過ぎる動きを抑えていく。
そして今度はコスチュームの上からではない。
コスチュームの首の隙間から手を差し込み、直接生乳を弄んでいるのだ

「まだまだ我慢しないといけませんよ、ラスキア! そう、もっと踏ん張りながら、顔を上げて! 
お尻の穴で交尾している淫女の表情を、お客様によく観てもらうのです。くっくっく、それにしても、やはり生だと格別ですね。
この張りと言い、揉み応えと言い…柔らかくて指先が蕩けてしまいそうですよ!」

「あっうう〜んっ! こっ、こんな時に、もっ…揉まれたらっ! すっ、凄いっ、凄過ぎちゃいますうっ! ああっ、がっ、我慢出来ませんっ!」

ラスキアの声が昂ぶったところで、更に青鬼の突きこみに勢いが増した。

「盛り上がってきたな、ラスキア! よかろう、我慢はせずに思い切り絞めるが良い! しっかり出来たら、アナルにご褒美だ! 
さあ、もっと突いてくれよう、ふんっ! ふうんっ!」

「はうっ! ふっ、二人のっ! 御主人様にっ、はううっ! おっ、お尻とっ! もっ、揉まれてっ、ああっ! 逝くっ! ああっ、逝っちゃうっ!」

いきなり細かく震えだしたラスキアは、踏ん張っている脚と、体を支える腕をピーンと伸ばした。
そしてそのまま首だけ大きく反り返えると、白目を剥きながら魔女のような声で咆哮した。

「ああっ、逝くっ、逝くうっ! 逝っくうううっ!」

ジュエルの輝きが頂点に達し、ラスキアの肉体だけがギラギラと闇の中に浮き上がる。
背後の青鬼は恍惚の中で呆けてしまったかのように、くびれにかけた手を離した。
ラスキアはそのまま前のめりに寝台に突っ伏していく。
動から静へ。全ての動きが停止していく。
ただ唯一、まだビンビンに起立している青鬼の肉棒からは、注ぎ切れなかった白濁液だけが、ポタポタと滴り落ちていた。

 果てて崩れたラスキアにも、観客から憐みや労いを掛けられることは一切ない。

それどころか同様の絶頂シーンを繰り返し観たくなるのが、圧倒的多数の意見に違いない。
もちろんその中には、別の穴バージョンや、自分達を含め別の肉棒で再現したい願望も含まれる。
性奴隷として貸し出されるラスキアの扱いは、それで当然なのだ。

舞台が闇に包まれる。
と同時にカウンターが動き出し、ミレイヤのアナル中出しにも始値がつけられていく。
なんと9億9999万9999!
そしてラスキア同様、この会場にいる観客、ほぼ全員が入札しているのだ。

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「商品番号3番…『三つの唇で精子を貪る、闇に堕ちた紅い牝。紅天使改め高性能セックスマシーン・フォルティア』でございます!」

「知的かつ上品に整っている癒し系の顔立ちと、疲れたときに埋もれながら眠りたくなる豊満なボディーが売りです。
またインテリ・ハイソな高級感と小生意気な上から目線を、皆様の力で剥ぎ取り、野蛮で下品な咆哮と痙攣を蔑みながら楽しめる、
性的心的両面のストレス解消間違いなしの自信作でもございます。
今なら、ポイントである巨乳と股間を絶えず責められる、特性ブラジャーと双頭バイブ付きパンティーを無料でお付けいたします。
尚、これまで同様、商品引き渡し時にお付けするパワーブレスはイミテーション。
また、コスチュームやパンティーもシースルータイプで簡単に破れる模倣品となっております」

またしても、スポットライトが入口を照らす。
光芒の中から登場したのは、先導するステラとフォルティアを抱えたタイラントだ。

フォルティアの腕は手錠で束ねられたまま、万歳をするようにタイラントの首に掛けられている。
コスチュームはミレイヤ同様、スケスケの紅黒ビスチェとミニスカに、スケスケの純白パンティーだ。
ミレイヤの時とは反対に、M字開脚の体勢で背後から抱えられているので、巨乳から黒いヘヤーから完全に丸見えになっている。

「そうら、フォルティア! 目を覚ませ! ひっひっひ…お客様に丸見えだぞ!」

失神しているのか、ぐったりしているフォルティアに、振り向いたステラがささやく。
ささやくと言っても、全てマイクで拾われているので、客席にはきちんと伝わる。
フォルティアに語りかけているというより、商品紹介の上での演出の一つなのだ。
重そうな瞼をようやく上げたフォルティアだったが、そのまま驚いたように大きく目を見張った。

「はっ…こっ、ここは? えっ、向こうに沢山見える光は…一体?」

「ぐふふっ、性奴隷の分際でようやくお目覚めとは、呆れたものだな! ここはティアラヒロインを競売にかける舞台!
そしてあちらに見えるのは、これから貴様の肉体に値付けをして下さる観客…いや、新しい御主人様達のたくさんの瞳だ!」

背後からフォルティアを支えるタイラントが答える。無論、マイクで拾われ客席に伝達される。

「そして、商品紹介の手始めとして、あの沢山のギラつく瞳でたっぷり視姦して頂こうというわけだ。それにしても、
こんなデモンストレーションから始められるとは…。ひっひっひ、仕込んだ甲斐があるというものよ!」

ステラの説明と共に、タイラントがフォルティアを抱っこする角度を変えた。
M字開脚しているフォルティアのヒップが更に高く掲げられたのだ。
スケスケなだけに純白パンティーは視線を妨げる役には立たない。
二つの穴は完全に客席に晒されていく。

「あっ、あんなに沢山の人の前で…ああっ、パンティーが丸見えにっ! あふんっ! なっ、何をするつもり…ああんっ、いやんっ!」

タイラントに支えられたまま、ビクンッとフォルティアが反応した。
ステラがパンティー越しに、指で弄り始めたのだ。

「ひっひっひ、透けていることも知らず、甘い小娘だな! これまでと同じパンティーなど履けるはずなどないではないか!
最早、貴様はヒロインではなく、性奴隷なのだぞ、セックスマシーン・フォルティアよ! ひっひっひ、こうして…その正体を暴いてくれよう!」

ステラの指は、説教の間も動いたままだ。
当然、フォルティアの思考回路も、この間に性奴隷モードへ切り替わっている。

「ああんっ…ゆっ、指っ! 御主人様の指がっ! あっひんっ! ああっ、観られているっ! 沢山の人たちにっ!
あっくうっ! おっ、お許しくださ…あうう〜んっ! 観られているのに、恥ずかしいいい〜ん!」

性的な場面になると、心のダブルスタンダードをもたらすようになったことは、特筆すべき調教の効果である。
ただ、それは内面的な変化なので、効果の大きさを推し量りにくいという面も否定できない。

そもそも調教の効果は、大きさだけなら外観的な変化、すなわち肉体的により表れているのだ。

敏感になった肉体の内、最も敏感な箇所への刺激に対する反応は過剰なほどだ。
少し触られただけなのに、すでにフォルティアは溢れんばかりの愛液を漏らし始めている。
薄手のパンティーに染みが見る見る広がり、滲んですらいるのだ。

「ひっひっひ、なんという濡れ方なのだ! これだけの人に見られているというのに、我慢一つしないとは、見事なまでの品の無さだな!」

「あひっん! いっ、いけません…そんなところを弄られたらっ、ああっん! かっ、感じてしまって…あふんっ! もっと濡れちゃうっ!」

入場デモンストレーションは花道から舞台中央までなのだが、会場がいくら広いとは言っても、舞台への花道の長さは知れている。
意識してゆっくり歩いても、すぐに舞台中央の寝台に到達してしまうのだ。

もちろんこの間も、ゆっくりだがタイラントは移動している。
すでに花道の半分を過ぎ、寝台まで僅かの距離になっている。

「ひっひっひ、さあて、それではそろそろフォルティアの逝き様をご紹介して置くとしよう。 それにはこれは不要だな!」

ステラがフォルティアのパンティーに手を掛けた。
今や、ビショビショに濡れているので、パンティーは透明の膜と同じで、履いていても生尻でも視覚的には変わらない。
それでも邪魔になるのは、視覚的では済まない程の振る舞いをするからに他ならないのだ。

桃の皮を剥くように、ペロリとパンティーがフォルティアのお尻から引き剥がされる。
そのままクルクルと巻かれ、太ももまでずり下された。
これで剥かれた股間には何一つ遮るものはない。

「ああっ、これじゃ全部見えちゃう! はっ、恥ずかしいです…御主人様! はあんっ、もっ、もしかして…フォルティアの中にいいんっ!」

念のためだが、性奴隷モードに堕ちているフォルティアの真意は、その言葉とは裏腹だ。
見えちゃうのが恥ずかしいから、止めて欲しいのではない。
御主人様の気持ちを昂ぶらせるために、状況と感情を口にしているのだ。

また、入れられてしまうことを脅威に感じているのでもない。寧ろ、逆に挿入を期待している…遠回しの催促なのだ。
どうやら当面の御主人様であるステラは真意を理解しているようだ。

「ひっひっひ、残念ながら、それは次のコーナーまでお預けだ、フォルティア! 貴様にはふさわしい逝き方を見せて貰わないとな! 
んっ…お預けになって残念なのはタイラント男爵も同じか!? ひっひっひ、そうだな、抱えているだけでは面白くもなかろう!」

「ぐふふっ! 儲けるためなら多少の我慢も覚悟の上…とはいえ、運搬係も辛いとこですな! この太ももに指がめり込む感触といい、
汗をかいた髪の香りといい、堪らなくなりますぞ! 今すぐこの場でぶち込んでやりたい気持ちを、必死に抑え込んでいるところで…」

苦笑しつつもかなり深刻な口調で、タイラントが困惑を訴えた。
戦略家を自称するだけあって、このような場合のステラの悪知恵は天才的だ。
デモンストレーションの為に、挿入は我慢させねばならないが、多少のつなぎなら織り込んでやれないこともない。
というわけで、即興プランが演出に加えられていく。

「ひっひっひ、それでは、そのままフォルティアを高く持ち上げてもらおう! そう、お尻を掲げるように高く上げるのだ!」

巨体のタイラントが上向きの「前に習い」をして、その腕の上にM字開脚のフォルティアが乗せられている状態だ。

「さあて、フォルティア! 首を反らして、ご主人様に口づけするのだ! ちゃんと舌を使って、今の内からおねだりしておくのだ! 
ひっひっひ、後ほど、極太の肉棒と沢山の子種を中に下さいとな…!」 

「ああんっ、いやあん…んっ(ブチュウ!)んっはっ! もっ、もう一人のご主人様っ…んっむ(ブチュ…レロレロ)」

フォルティアをのけ反らせて、逆さまながら唇を弄べるこのプランは、タイラントだけにメリットがあるわけではない。
観客からすれば、タイラントのキモ面が完全に隠される。
また、フォルティアのヒップが高い位置に掲げられたために、指責めを施すステラが被らないのだ。

即興ながら好プラン。

自分の悪知恵に気をよくしたステラは、容赦なく直接の指責めを繰り出していく。
既にパンティーは脱がせてある。
右の二本の指を中に差し込み、愛液を掻き出すようにこねくり回す。
左の指は外側だ。クリトリスや入口付近を、指圧を加えるように責めていく。

「ひっひっひ、オークションというのは初めの見せ方が肝心でな…一部のマニアは別として、貴様のような知的なお嬢様タイプというのは
奴隷には不似合いなのだ! 何もせずに減点もつまらんだろう! そこで初っ端に無様な真似を晒して、印象付けておこうというわけだ!
フォルティアのはしたなさを…な!」

“クチュ、クチュ…クチュン”

潤いの音がマイクに拾われ、会場全体に流される。
セックスマシーン・フォルティアはフル回転で愛液を増産していく。
その量は、弄っているステラの指はおろか、二の腕にまでダラダラと垂れ流れてしまうほどだ。

「ひっひっひ、そろそろ頃合いの様だな! さあ、フォルティア、新しい御主人様へ、はしたなく潮を吹く姿を見せつけるのだ!
そして肉棒無しでも昇天出来る無様さを蔑んでもらうのだ! そうら、思う存分吹き上げろ!」

「ん〜、ん〜んんっ! んっはっ! いやあ〜んっ、キスしながら…指で…弄られてっ!
ああっ、御主人様っ、もう我慢が…むにゅう…むふうっ!んっぐうう〜ん!(ビシュウ!) んっはっ! いやあん…弄られてっ…はああっ、逝くう!
指っ…はああっ! うああっ、また逝く〜う…逝ったら出ちゃうっ! 出るうっ!(ブシュウ!)いやあ〜ん! まだ出るっ! 出ちゃうよおっ!
あっひいいっ、逝っくううう〜う!(ビッシュウ!)」

タイラントに掲げられた上向きヒップがビクビクと激しく細かく震える。
その中で都合三回、フォルティアは霧のような潮を吹き上げた。
位置は舞台の中央。そして照明はジュエルの輝きのみ。
吹き上げた霧のような潮がジュエルの光にギラギラと照らされながら舞い落ちていく。
華々しくもはしたないセックスマシーンならではの舞台演出。
商品紹介第一部のファンファーレを飾るにふさわしい、劇的かつ無様なデモンストレーションだ。

披露が済み、寝台に放り出され、這いつくばるフォルティアを、蔑む者はあっても、哀れに思う者など観客にはいない。

それほどまでの無様さだし、品の無さは甚だしい。寧ろ、懲罰としてお仕置きを与えたくなるほどだ。
また、潮吹き昇天は典型的なダイジェストの予告編にも相当する。
肉棒を突き刺さなくても、あれほど下品な振る舞いをするならば、本番ではどうなるか?
興味はその一点に集中されるばかりで、他の処には行かないのだ。

だから、ボードに浮かぶフォルティアの始値は期待値込の数字だ。ミレイヤ、ラスキア同様9億9999万9999。
ここから金額の桁が繰り上がり、本格的なオークションが始まる。
三人娘のレンタル料はどこまで高騰するのだろう。


***つづく