平成12年9月4日・初版

ワンダーウーマン vs ロン大人・第3章/AtoZ・著

--------------------------------------- 第三章 ティアラ通信 --------------------------------------- 【何をしている!】 男達の背後から鋭い声がした 【陳大人!】 【その娘を ロン大人の所へ連れて行け】 【この女が暴れるので 大人しくさせようと… 】 【見てくれよ 腕をかまれたんですぜ】 これから というときに 邪魔が入って 男達はそれぞれ文句をならべていたが ロンの命令と言われ 男達は しぶしぶ 陳の指図に従った。 --------------------------------------- ロン大人の部屋 ワンダーウーマンは 淫らに脚を広げ秘部を曝け出した格好で 椅子に縛られていた。 そして その前には 等身大の鏡が備えられていた。 ロンは ワンダーウーマンに近づくと 丁重な口調で話しかけた。 【部下の乱暴を お詫びします】 【この縄を解いて! お願い!】 【それはできません おなたが暴れれば 怪我をすることになるでしょう】 【大人しくすると約束するわ だから縄を解いて!】 【もちろん 大人しくしていれば 手荒なことはしないと約束しますよ】 【どんな 協力が欲しいの?】 【ティアラ通信をしてもらいましょうか】 男はそう言うと ワンダーウーマンの額にあるティアラに手を翳した ワンダーウーマンは激しく動揺し 必死で鏡から逃れようと暴れたが、 無駄な努力と知って諦めた。 ロンがティアラの中央にある赤いルビーを擦ると、 鏡にヒポライト女王が 現れた、 最初 女王は娘の姿が理解できず 動揺していたが 娘とその後ろに立つ男を見て 漸く状況を理解した。 【ダイアナ 大丈夫ですか?】 ヒポライトは女王の威厳を保ちながらも捕らわれの娘を優しく気遣った。 【お母様…】 ワンダーウーマンは女王を直視できず 鏡から逃げるように顔を背けた。 【お久しぶりです ヒポライト様 御元気そうでなによりです】 ワンダーウーマンは ロンが 母を知っていることに驚き 思わず母を見た 【ワンダーウーマンの縄を解きなさい! パイロン!話しはそれからです】 女王の怒りを秘めた叱咤にもかかわらず パイロンは落ち着いた声で答えた。 【こちらの要求は フェミナムを10トン それでワンダーウーマンを 解放いたします】 パイロンは 手短に要求を出すと 女王の反応を待った。 【お母様! 要求を聞いてはいけません! 私のことは心配しないで!】 必死に叫ぶワンダーウーマンに 女王は 落ち着いた声で答えた。 【要求は解りました ダイアナの安全を保障しなさい手配が出来れば連絡します】 【有難うございます ヒポライト様 それではご連絡をお待ちします】 そう言うと ロンはティアラの中央にある赤いルビーを擦り 通信を切ってしまった。 【貴方は 何者なの! どうして母を知っているの!フェミナムのことまでどうして!】 ワンダーウーマンは自分のことを忘れ 矢継ぎ早にロンに質問を浴びせた。 しかし ロンはそれを無視し 部下の陳に命令をした。 【アマゾネスが来るぞ! 警戒を厳重にしろ!ワンダーウーマンを連れて行け】 *** つづく  この作品は、ハードカバー版(画像付き小説)がダウンロードできます。 入手される方は、下記のリンクをクリックしてください。

ハードカバー版・第3章(LZH)・44KB