平成12年12月3日・初版

続ワンダーウーマン vs ロン大人・第9章/AtoZ・著

--------------------------------- 第九章 逆襲ワンダーウーマン(後編) --------------------------------- 危機一髪で逃れた領事は 落とし穴に落ちたワンダーウーマンを捕らえる為 部下達を呼び寄せ 麻酔弾を用意させた。 【わはっはっはっは 馬鹿な女だ! このワシに勝てると思っていたのか!】 【ワシに刃向かった罰だ! 死ぬまで雌犬のように飼ってやる】 【お前達にも 楽しませてやる たっぷり嬲り者にしてやれ!】 【徹底的に調教して 雌奴隷の身分を分からせてやるぞ】 領事が目配せすると、一人がワンダーウーマンの落ちた穴を覗きこんだ。 その瞬間ロープが飛び出し 側近は穴の中へ引きずり込まれてしまった。 【ここから 出しなさい! でないと この人も出れないわよ!】 ワンダーウーマンの声に 側近達は動揺したが、領事は冷徹に命令した。 【構わん! 穴に麻酔弾を打ち込め! 手加減無用だ!】 領事に急かされた部下達は 麻酔弾を穴に めちゃくちゃに打ち込んだ。 金庫室にガスが充満し 領事やガードマン達さえむせ返って 金庫から飛び出して来た。 【ばか者! 手加減を知らんのか!】 【早く行け! ワンダーウーマンを縛り上げろ!ベルトを忘れるな!】 【縛り上げて ワシの所へ連れて来い! 足枷も忘れるな!】 領事の叱咤に ガスマスクを付けたガードマン達が金庫室に突入した。 --------------------------------- 部屋に戻った領事は側近にアイデアを自慢げに披露していた。 【まず ワンダーウーマンに貞操帯 金属の奴だぞ!】 【ラジコンバイブ付きの貞操帯をつけてやれ!】 【そうだ! 乳首にピアスをしてやれ 歩くだけで感じるぞ】 【木馬に乗せて 浣腸してやるのも いいな】 【我慢できなくなった所に 更に 止めの浣腸をしてやるのだ】 【浣腸されて 木馬でのたうつ姿を ビデオに撮ってやる】 【トイレと食事は ワシの前でさせるのだ】 【服を着たまま小便をさせてやるのだ】 【餌は、 そうだ 餌だ! 犬のように四つんばいで食わせるのだ】 【ふっふっふ いいぞ いいぞ その他には…そうだ】 【馬にして この部屋を這いずりまわせるのも良かろう】 【そうだ! わしが上に乗ってやるのだ アナルに尻尾を入れてやろう】 【わはっははは ワンダーウーマンめ どんな顔をするか楽しみだ!】 【また プロレスショーに出してやる。 負けたら…勝てる筈は無いがな】 【罰ゲームをしてやるのだ! 観客に奉仕させてやる】 【どうだ! このアイデアは なかなか良いだろう】 【くだらないわ】 【なんだ…と… お! お前は! どうして!】 【残念ね 携帯用のガスマスクを持っていたのよ貴方が相手ですもの】 【わ! 私を! どうするつもりだ! 国際問題になるぞ!】 【そうなれば 困るのは貴方でしょう】 男の声がして 領事が声の主を見ると IADCのトレバー大佐が立っていた。 【な! なんだ! 貴様! 何の権限が有って!】 【人身売買・麻薬・密輸・誘拐・監禁・スパイ活動・その他30件】 【私も此れ程多い起訴状は初めてですよ 国外退去して頂きます。】 【わ! ワシに! ワシに向かって!】 叫びながら 領事は口から泡を吹いて 気絶してしまった。 【ありがとう トレバー大佐 また助けられたわね】 【いつもは 君に助けてもらているんだよ】 【ところで CIAのベネット大尉が 君に謝ってくれと言っていたが】 【そう…彼女も 辛い思いをしたから…彼女は?】 【救急車で運ばれ 今ごろは病院だろう】 【今回も ロンに逃げられたわ】 【その ロンだが 国防省が鉱石の件で彼と契約するらしい】 【そんな!! あの鉱石は盗まれたものなのよ!】 【彼の希望で 君を護衛に付けて欲しいと 言ってきているのだが】 【 ロンが! 何を企んでいるのかしら?】 【引き受けて 貰えないだろうか?】 【いいわ! 彼には聞きたいことが 山ほどあるわ】 ---------------------------------------------------- 【ここが ロン大人の宿泊している部屋ね】 ワンダーウーマンは 用心して 玄関からではなく テラスにジャンプして、窓から侵入した。 ロンが 罠を仕掛けている可能性は 少なかったが 彼は「危険な男だと」なにかが伝えている様な気がしていた。 【彼には ラッソも効かなかったわ…それに あのパワーも警戒しないと…】 ワンダーウーマンが 部屋の中を調べようとしたとき突然背後から 懐かしい声がした。 【いつから 泥棒になったの ダイアナ姉様!】 【ドルシラ! 無事だったのね! 良かったわ】 ワンダーウーマンが ワンダーガールに近づこうとしたとき、 ドルシラが鋭く言った。 【近づかないで! この淫売! 汚らわしい!】 その一言で ワンダーウーマンは激しく動揺し固まってしまった。 【なっ! 何を言うの! ドルシラ! あ…あなたどうかしたの?】 【知っているのよ 大勢の男に抱かれて喜んでいたでしょう!】 【そ! それは! 誤解よ! どうしたの ドルシラあなた変だわ】 ドルシラが どこで何を見たのか解らないが 陵辱されたことは事実だった。 しかしそれは 望んだ結果では無かった。 動揺するワンダーウーマンに ドルシラは追い討ちをかけるように言った。 【ここは パイロン様の部屋よ! 見逃してあげるわ出て行きなさい!】 【あなた! パイロンに何をされたの!】 ドルシラの言葉に 激しく動揺するワンダーウーマンの背後にパイロンが立っていた。 【私が依頼して来て頂いたのだよ】 【そんな! 気配も無かったわ!】 思わずワンダーウーマンはラッソに手を忍ばせた。 【…あのときは効かなかったけれど…】 ワンダーウーマンの機先を制して ドルシラが言った。 【ラッソの本当の名前を教えて上げるわ The beard of the dragonよ】 【パイロン様に そんなものは効かないわ】 唖然とするワンダーウーマンを無視して ロンはドルシラに命令した。 【ドルシラ 彼女と話しが有る 席を外してくれ】 【はい! 解りました パイロン様】 ロンの命令に従順に出て行くドルシラを 見送ったワンダーウーマンは、 ロンを刺すような視線で見つめて言った。 【ロン! 貴方を許さないわ! 貴方を倒してドルシラを取り返すわ!】 ワンダーウーマンの鋭い気迫を受け ロンも 挑発的に言った。 【いいだろう 遊んでやろう 来い! アマゾネス!】 第二部完 ---------------------------------------  この作品は、ハードカバー版(画像付き小説)がダウンロードできます。 入手される方は、下記のリンクをクリックしてください。

ハードカバー版・続第9章(LZH)・141KB