平成13年8月16日・初版

ワンダーウーマン vs ダシケント将軍・第3章/AtoZ・著

タシケント将軍編 ------------------------------ 第3章 崩壊 ------------------------------ ベッドに四肢を固定され逃げ場の無いワンダーウーマンに 今まさに、チェインソーが右膝に振り落とされようとした。 と そのとき 部下が部屋に入って報告した。 【タシケント様! ロンを連行しました!】 【待て! 処刑は中止だ! 先にロンと会おう!】 【そうだ! ワシが帰るまで たっぷり仕置きしてやれ!雌奴隷を躾しておけ!】 そう言い残しタシケントは 部屋を出ていった。 部屋に残った男達は ワンダーウーマンを取り囲むと 卑猥な笑いを作って 迫って来た。 【へっへっへ 躾をしてやるぜ!】 【たっぷりとな!】 【逆らえば 脚だけじゃねぇ 腕も切り落として達磨にしてやるぜ!】 【へっへっへ 達磨になっても 穴は使えるからな】 【おらぁ 行くぜ!】 ------------------------------ 豪華な家具と調度品で飾られた部屋に パイロンは立っていた。 前手錠で拘束された格好の彼の後ろには タシケントの部下が 4人で取り囲んでいた。 タシケントは部屋に入り、豪華なソファーに自分だけ座ると パイロンを睨み付けて言った。 【貴様が ロンか!】 【貴方が タシケント将軍ですか?】 タシケントの高圧的な態度に パイロンは慇懃に答えた。 【話しは分かっているのだろうな?】 【教団への寄付は お断りした筈ですが?】 【寄付ではない! 税金だ!】 【もう一度言う 年間500万ドル それで許してやる!】 【お断わりした筈だが? 聞こえなかったのですか?】 そう言うと 手首を器用に回したパイロンは 手錠を外して ソファーに放り投げた。 【もう少し利口な男と思ったが 見込み違いのようだな】 タシケントは 立ち上がると 壁に掛っていた電気鞭を取り 2・3度 扱くと 振り向きざまに パイロンの顔を狙って振り下ろした。 だが その場所にパイロンは居なかった。 次の瞬間 タシケントは壁に叩きつけられていた。 一瞬のことに動揺した部下達だったが、 慌てて銃を抜くと パイロンに向け一斉に構えた だが そのとき 男達の 影が本体とは別に 動き始めていた。 タシケントが頭から血を流しながら 意識を取り戻したとき 部屋には パイロンの姿は無く 部下達が耳から血を流して倒れていた。 そして 通路の奥では 爆発音と 悲鳴と怒号が飛び交っていた。 ------------------------------ その頃 ワンダーウーマンは男達に奉仕していた。 ベッドの拘束から解かれ 裸にされたワンダーウーマンは 2人に前後を貫かれ 3人の男根を相手にしていた。 【…パイロンが…ここにいる…せっかくのチャンスなのに…】 【あぅ! くぅ! …だめ…チャンスを…はぁう!】 ワンダーウーマンは悦楽の疼きに耐えながら なんとか 脱出する方法を見つけようとしていた。 そのとき 壁にベルトが有るのを 発見した。 【…あれは! 私のベルト! あぅあ! くぁぅ!ぅっ!】 【だめよ! ここで…ここで負けたら…はぁぅ!ぁっ! ぁあう!】 【くぅ! …抜いて…お願い抜いて!】 ワンダーウーマンは必死で祈った。 目の前に 手の届く所にベルトがある だが男に貫かれていては 動く事は不可能だった。 【はや…早く…早く出し…て…くぅ! くぁっ!】 男達が射精してしまえば 交代するだろう その時しかチャンスはない しかし その前に 自分が悶絶してしまえば もうチャンスは無くなってしまう。 【…おっ…お願い…ぁっ! ぁっ! ぁっ! …抜いて!…はぁぁぁうっ!】 【おらぁ 出すぞ! 飲み込むんだ!】 男が男根を抜いて立ち上がったとき、ワンダーウーマンも 身体を起こそうとした が 両方の乳房を鷲掴みされ引き倒された。 【ぁぅ! くぅう! はぁぁぅ! …だめ!…起き上がれない!】 【おら おら 大人しくしていろ!】 一人が終わると別の男が 挿入してきた チャンスは一瞬で消えてしまった。 【おら おら おらぁ 今度は俺が責めてやるぜ!】 【あぅぅ! くぅ! ぁ! ぁ! ぁぁ!】 【だっ! だめ! …頑張る…頑張るのよ…はぁぅぅぅ!くっぁぅ!】 【おらぁ 尻も交代だ! おら おら おらぁ!】 【ひっ! ひぃいっ! ぁ… ぁ… あぉぅ!】 【おらぁ 口を開けろ!】 【くっぅう! だっ…だめ…も…もう… ぁぅ!あっぁっぁ! くっっあぅ】 男達の 連続攻撃に 下半身が痺れだし 感覚も鈍くなって力が抜けていくようだった。 【くぅ! はぁぅ! …お願い…もう一度…もう一度チャンスを…でないと…も…もう】 【おらぁ 交代だ! 今度は一気に行くぞ!】 【へっへっへ もう限界だな 目が虚ろになっているぜ!】 【へっへっへ 乳首がびんびんだぜ! 噛んで柔らかくしてやるぜ】 【クリトリスも勃起しているぜ! 俺はこっちを責めてやるぜ】 【○▲×●◎!】 男達が乳首とクリトリスを噛んだ瞬間 ワンダーウーマンの全身に電撃が走った。 【ぁっ! ぁぁっ! いっ! いやぁぁぁぁぁあああああああああああ】 【へっへっへ おらぁ 止めを刺してやるぜ!】 そのとき 部屋全体が振動した。 責められながらも 最初に 異変に気が付いたのはワンダーウーマンだった。 部屋の向こう 通路で 爆発音と 悲鳴と怒号が飛び交っていた。 【聞…聞いて! あぅ! ぁっ! お…お願い!くっ! はぁぅ!】 【お願い聞いて! ぁぁっ! はぁぅ! あの音は何?何か変よ! ぁぁう!】 男達も やっと気が付くと ワンダーウーマンから離れ 急いてズボンを穿くと部屋を飛び出して行った。 ふらふらになりながらも ワンダーウーマンも なんとか 脱がされた服を着ると 壁のベルトを装着した。 【トレバーを助けなければ!】 だが まだ脚にも腰にも 力が入らなかったが ワンダーウーマンは よろけながらも 部屋を出ていった。 ------------------------------ 通路のいたるところで 爆煙が充満し 火災が発生していた。 通路では銃弾が飛び交い ハンドミサイルの爆発音がしていた。 タシケントの部下が相手にしているのは 全身黒マントの巨人達だった。 装甲騎士団と呼ばれる パイロン直属の兵士達である。 彼等は全員 装甲アーマーを着けていた。 銃撃戦と言うより それは 一方的な殺戮だった。 数の上では圧倒的に 信者達が勝っていたが 教団の信者達は 所詮アマチュアであり戦闘のプロではなかった それ以上に 火力とアーマーの差が有りすぎた。 彼等 装甲騎士団 は 銃弾を浴びながらも 平然と進んで来た。 そして 眼前で ハンドミサイルを打ち込んで来るのだった。 マントの下の厚い防弾スーツは ショットガンを打ち込んでも 一時的にショックを与え 動きを鈍らせられても 彼等の装甲はびくともしなかった。 一方 至近距離からの逃げ場の無い攻撃に 信者達は即死していった 炎に囲まれ 悲鳴と怒号が飛び交う中で 確実に 装甲騎士団による掃討が行われていた。 徐々に回復し始めたワンダーウーマンは 迷路のような通路を走りながら トレバーを捜していた。 そのとき ワンダーウーマンは 立ち去っていくパイロンの後姿を見つけた。 だが 2人の間は 火災の炎が壁を作って近づく事を拒んでいた。 【パイロン!】 炎の壁の向こうにパイロンが居た。 【待ってパイロン! 待ちなさい!】 ワンダーウーマンの叫びに 振り返るパイロン ほんの数秒 二人は見詰め合ったが 無言で パイロンは 背を向け 炎の中を平然と去っていった。 【待って! 待ちなさい! 逃げるの! パイロン!】 何度も 叫ぶ ワンダーウーマンの声にも もうパイロンは振り返らなかった。 炎の壁に邪魔され これ以上パイロンを 追うことは出来なかった。 じっと 唇をかみ締めるワンダーウーマンの背後から声がした。 【ワンダーウーマン トレバーはこっちだ 案内する付いて来い!】 驚いて振り返ると 黒い影が立っていた。 【貴方は誰!? この騒ぎは 貴方の仕業なの?】 ワンダーウーマンの問いかけに 【我々は ナイトスネーク 我々なら こんな手間のかかる派手な馬鹿はしない それより トレバーを助けるのではないのか?余り時間はないぞ!】 【お願い 何処にいるの 教えて!】 【付いて来い!】 影の様な男に案内され ワンダーウーマンは トレバーの監禁されている場所に向かった。 それは 一番奥の 鉄の扉がある部屋だった。 【そこにいる! 案内は此処迄だ!】 そう言うと 黒い影は 闇に溶け込むように消えていった。 【トレバー大佐! 今助けてあげるわ!】 ワンダーウーマンは トレバーの手足を拘束していた鎖を引き千切た。 【ありがとう ワンダーウーマン】 【さぁ ここから出ましょう ここも すぐ火の海になるわ!】 ワンダーウーマンが トレバーと牢獄を出たとき数人の男達が現れた しかし 彼等は 追ってきたのではなく 追われて来たのだった。 前にワンダーウーマン 後ろに 装甲騎士団に挟まれ彼等はパニックになっていた。 彼等は ワンダーウーマンとトレバー大佐に狙いを定めると銃を乱射しながら暴走してきた。 【止めなさい! 銃を捨てて ここから脱出するのよ!もうすぐここも火が回るわよ!】 トレバー大佐を守りながら 警告するワンダーウーマンの言葉も聞かず 突進してきた彼等は そのまま牢獄の中に逃げていった。 その後を ワンダーウーマン達を無視して 装甲騎士団は追っていった。 【駄目! 逃げなさい! そっちは行き止まりよ!】 ワンダーウーマンが 叫んだ数秒後 後ろで爆発が起こり爆風と炎が吹き出した。 ------------------------------ 炎上する館を脱出して トレバー大佐を病院に送った後 ダイアナが自宅に戻って見ると テーブルの上に 数枚のCDと厚いレポートが 置いて有った。 【何かしら? …これは!】 それは 政財界・軍官僚・マスコミにいる教団幹部と献金企業のリストだった。 更に レポートには ヒシュタル教団の犯罪が記載されていた。 【これは…きっと…パイロンの仕業だわ…】 【でも これで ヒシュタル教団を壊滅させられるわ】 CDの中には ヒシュタル教団のアメリカにおける全信者の画像と住所とコード名が 入っていた。 数日後 ヒシュタル教団のアメリカ本部は 数名の幹部を除き逮捕され壊滅した 逮捕者の中に タシケントとコング騎士団メンバーの名前もあった。 その事件は 大規模な狂信者の事件として 新聞やTVで報道された。 それを見ながら 豪華なホテルの一室で 陳大人と麗華が話していた。 【馬鹿な人達ね パイロン様に手を出さなければ安穏でいられたのに】 【IADCのトレバーとダイアナの活躍だと書いてあるわ! 馬鹿みたい】 【しかし ロン大人の役に立っているだろう もっとも本人達は気付かないだろうがね】 【だから 馬鹿なのよ!】 【これからも IADCもダイアナも 敵を潰すのに役立ってくれるさ】 【ロン大人が なぜワンダーウーマンを いやダイアナを自由にさせているか 初めて解ったよ】 【あら? 今頃気が付いたの? パイロン様の計画はいつも完璧なのよ】 【…】 陳大人は微笑む麗華の視線を遮るように、黙って目の前に新聞を広げた。 --------------------------------------- ヒシュタル教団 タシケント将軍編 終り ---------------------------------------  この作品は、ハードカバー版(画像付き小説)がダウンロードできます。 入手される方は、下記のリンクをクリックしてください。

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