平成15年6月27日・初版 MonkeyBanana2.Com Free Counter

続ワンダーウーマンvs奴隷商人・第6章/AtoZ・著

続奴隷商人 カザフ・ローザ編6 奴隷売買のオークションで落とされたワンダーウーマンは異国へと売られて行くことに --------------------------------------- 第六章 奴隷市場 --------------------------------------- 会場の奥に置かれた台の上に 奴隷達が並んでいた。 もう既に 落札され 主人に買われた女奴隷達はただ呆然と立っていた。 奴隷商人によって 調教され 男に奉仕する事だけを覚えさせられていた。 ここでは 正義も人権も存在しなかった。 反抗し 屈服しなかった女は 処刑され 手足を切断されていた。 見世しめにされた後は 穴に落とされ 食事も与えられず餓死していった。 その姿を見たものは もう反抗しなくなっていた。 余りにも無残な姿が 恐怖となり 進んで服従に走る様になった。 それは ワンダーウーマンも 同じだった。 ヒシュタルに手足を切断され 犬のように扱われた幻影が 記憶の底に 恐怖となって残っていた。 人犬を見せられた彼女は 終に カザフとローザに屈服し、 屈辱の舞台挨拶さえ 覚えさせられたのだった。 【さぁ! ぐずぐずするな! 次はお前だ! ワンダーウーマン!】 黒マントを被った 時代がかった衣装の男に促され、 ワンダーウーマンは 大人しく連行されていた。 もう…逃げられない…もし逃げれば…残った女達は処刑されるだろう。 そして 捕まれば 今度は 自分も 手足を切断されるだろう… 【このまま…奴隷として…異国に 売られて行くしかないの…】 【おらぁ! さっさとしろ! この雌ブタ!】 看守に怒鳴られ 身を竦めながら ワンダーウーマンは壇上に上がった。 ここでは ワンダーウーマンも ただの 女 か弱い女でしかなかった。 【では これよりワンダーウーマンのオークションに入ります。 最初は 100万$から始めます。 単位は10万$とさせて頂きます。】 アナウンスが開始されると共に 値段が付けられていった。 【120】 【150】 【180】 【200】 【210】 【250!】 値段が上がるに連れ 会場には熱気が 盛り上がっていた。 そのとき オークション会場の奥にいた 老人がその傍らの若い娘に質問をしていた。 【由布子 1$は幾らだ?】 【今日のレートで 110円80銭ですわ お爺様】 【そうか…では 予定の値段で落としてくれ】 老人に命じられた娘は 立ち上がると 値段を提示した。 【1000】 その声に 会場は ざわめきに包まれ その値を付けた人物に視線が集中した。 カザフやローザさえ 驚く値段だった。 【1000万$ それ以上は有りませんか?】 ざわめく会場だったが 桁の違う価格に 誰も手を挙げる事は出来なかった。 それ以上を 支払える者もいたが 現金を用意していなかった。 オークションでは 現金決済でなければ 価格提示は出来なかった。 500万$を用意していた アラブの大使も 呆然となっていた。 老人は 現金を用意した上で このオークションに参加していたのだ。 【女1人に 1000万$も! 無理だ…支払えない! …仮にそれ以上を提示しても あの老人は それを超える金額を出すだろう… 残念だが 諦めよう…しかし…異常だ…あの老人は何者なのだ…】 会場の誰もが その疑問を抱いていた。 【…では…1000万$で落札致します。 本日はこれで オークションを終了致します。 皆様ありがとうございました。】 オークションの終了を告げるアナウンスが流れるとカザフとローザは 柴老人の席に 歩んでいった。 【ありがとうございます さすが W.W調教委員会の会長様ですわお目が高いですわ。】 【お会い出来て光栄です 柴会長 私がカザフです。お見知りおきを】 二人は 破格の値段を付けた上客に 満面の笑みで挨拶し たどたどしい日本語で 世辞を並べ立てた。 だが 老人は 黙って会釈すると 孫娘に交渉を命じた。 【ワンダーウーマンは 今すぐ引き取ります。私の船に移送してください。 ここに 現金で500万あります。 残金は 船の上で支払いします。 それで いいですね?】 【解りました すぐ手配します。ローザ手配を】 【畏まりました カザフ様】 【出発は明日にされては如何でしょう? 今夜は特別にお持て為し致しますが?】 【お心使いは無用ですわ それでは 私たちは船に戻りますので失礼しますわ】 【左様ですか…では】 カザフ:【ワンダーウーマン 君を手放すのは残念だよ】 ローザ:【本当ですわ もっと 楽しませて上げたのに】 カザフ:【新しいご主人様に 失礼の無いようにするのだぞ】 ローザ:【私達に 言う事はないの? ワンダーウーマン】 W.W:【あっ…ありがとう…ございました…ローザ様カザフ様】 カザフ:【もし逃げ出せば 世界の果てまで追いかけて必ず捕まえてやる そのときは 解っているな ワンダーウーマン!】 W.W:【はっ! はい! 解っております。カザフ様】 ローザ:【ほっほっほっほ 解っていれば いいのよ最後に 自分の名前を 言ってごらん】 W.W:【雌奴隷の…ワンダーウーマン…です】 カザフ:【正義を守る スーパーヒロインではなかったのかね?】 W.W:【いっ…いいえ…ただの 卑しい雌奴隷のワンダーウーマンです。カザフ様】 ローザ:【あら? もうヒロインでは 無かったの?】 W.W:【はっ…はい…淫らな性奴隷の ワンダーウーマンです。ローザ様】 カザフ:【いいだろう 躾が悪いと 私の顔に泥を塗る事になるからな】 ローザ:【新しい御主人様に 可愛がって貰えるのよどう? 嬉しいかい】 W.W:【はっ…はい…精一杯 奉仕させて…戴きます。ローザ様】 カザフ:【いいだろう…その心がけを 忘れるなよワンダーウーマン】 ローザ:【さぁ 檻に入るのよ! お前は 檻のまま運ぶ事になっているのよ】 W.W:【はっ…はい…ありがとうございます。ローザ様】 慌ただしく作業が行われ、ワンダーウーマンは檻に入れられたまま オークションで競り落した 柴会長によって 日本へと移送される事になった。 -------------------------- 異国への船上で -------------------------- 豪華な船室では 柴老人が ワンダーウーマンと始めて対面していた。 【日本には私の買った小島がある 君をそこへ招待しよう。 向こうでは 日本のファンが君を待っている たっぷり楽しんでくれたまえ。 戦争当時…ナチスと闘った君の噂は聞いていた。 ビヨルセン大佐を覚えているかね? 君は知らなかっただろうが、彼は、君を逃がした責任を取らされ ロシア戦線に飛ばされ戦死したのだ。 私は、親友だったビヨルセン大佐を君に殺され 若い頃に その復讐を誓ったのだが… まさか 本当に君を手に入れる事が出来るとは… いや 調教できるとは 思わなかったよ。 日本に付いたら、彼の仇を取らせて貰う…君を処刑する。 今の君は もうスーパーパワーが無いと聞いている。 私も調べたが、君のベルトを持っている ギルマン長官は 今は アルバニアに潜伏しているようだ。 もう ベルトを取り返すことは不可能だろう。 私の手から 逃げる事は出来ないと 諦めるのだな。 それと その首輪と鎖は 私の工場で作らせたものだ タンガロイで作らせた特製品だ ヤスリや旋盤でも切断する事は出来ない。 君は 一生その首輪を付けたままだ 外す事は出来ない 気に入ったかね ワンダーウーマン】 【素敵…素敵な首輪を…あっ…ありがとう…ございます…御主人様】 柴老人の嬲る様な言葉にも 今のワンダ−ウーマンには さからうことは 出来なかった。 【お爺様 ワンダーウーマンに着替えをさせますわ。 雌奴隷に こんな コスチュームは 似合いませんわ】 会長秘書の由布子は そう言って首輪の鎖を握った。 【そのままでいいのだ 由布子。 私はその衣装が気に入っているのだ。 それが 無くては ワンダーウーマンとは言えないだろう。 裸にして責めるのもいいが その衣装のまま責めたいのだよ。】 【解りましたわ お爺様。でも 暴れないようにリモコンはセットします。 宜しいですか?】 【目立たないなら良いだろう…どんなモノを付けるのかね?】 【膣とアナルにはバイブを クリトリスと乳首にはピアスを付けますわ】 【トイレに行くときに困らないのかね?】 【排便と食事の自由は奴隷には不要ですわ。見ている前でさせますもの】 【聞いたかねワンダーウーマン。君には もう排泄の自由さえないのだよ。 君が 人前で屈辱に打ちひしがれる姿を ビヨルセン大佐にも見せてやりたいよ。】 【お爺様に 後で素敵なものを お見せしますわ。楽しみに していて下さい。】 【そうか…では 由布子 日本に着く迄 ワンダーウーマンの処置はお前に任せよう】 【ありがとうございます。 さぁ! おいで!雌犬!】 【…このまま…私は 落ちて行くの…誰も助けてれる人はいないの …スティーブ…お願い…助けて…助けに来て! 私は…私は 雌奴隷のワンダーウーマン…違う…違うわ… でも…私は…奴隷なのよ…カザフとローザに負けたのよ… 暴力に負けたのよ…違う…負けていない…いいえ…負けたの… もう 雌奴隷なのよ…ただの女…いいえ…雌なのよ…】 性奴隷に落ちて行く日々に、今は遠い昔となった過去の記憶が 走馬灯のように巡っていた。 スティーブと共に戦った日々が ダイアナとして彼の側に居た日々が 懐かしく 愛しく 感じられていた。 -------------------------- IADC本部 -------------------------- 【ダイアナの行方は まだ分からないのかね?】 【連絡が途絶えたままです】 【もう 1ヶ月だぞ! あの時の状況からして、 カザフに連れ出されたのは 間違いないのだ】 【州警察もCIAもFBIにも依頼しています…ですが…まだ何も…】 【ワンダーウーマンも姿を消したままだ。 無事で居てくれればいいのだが…】 【GITの 灘川部長からの 情報も 無いのですか?】 【断られたよ! 地球上から 1人の人間を捜すのは不可能だと 言われたよ。 くっそぅ! 何処に消えたのだ カザフめ!】 【アメリカでの奴のアジトは全部調べたのですが…】 【海外に出られたら 追いかけられないな 奴の口座も動いていないのかね?】 【駄目です…海外口座も 解る範囲は調べましたが…】 【奴の元部下の方は?】 【国内の部下は全員押さえていますが…脱獄さえ知らないようです】 【海外か…南米・ヨーロッパ からの連絡は?】 【ありません】 【ギルマンは? 見つかったのか】 【アルバニアに潜伏中と 確認していますが…逮捕されていません】 【ダイアナの声で連絡して来た女は? バランを殺した犯人は?】 【パイロンの手下と 推定されますが…証拠はありません】 【断片情報でもあれば 衛星を使ってでも探索出来るのだが…】 【長官 もう一度 アメリカ中のアジトを洗い直して見ます】 【私も もう一度 GITに依頼してみるよ、 ダイアナとワンダーウーマンの為なら パイロンの靴でも舐めるよ】 【長官 パイロンの行方は分かったのですが?】 【奴も消えたままだ! もう2ヶ月になる】 【トレバー長官! 灘川部長から 電話です。】 【はい トレバーです。 えっ! 旅行? …そうですか…いぃぇ…それじゃぁ】 【どうしました?】 【長期休暇が取れたので アルジェリアで 休養するそうだ。くっそう!こんな時に!】 -------------------------- 奴隷契約書 -------------------------- 【お爺様此れを】 【なんだ これは?】 【奴隷契約書ですわ ワンダーウーマンとお爺様の契約ですわ】 【こんなものが要るのかね? 由布子】 【奴隷としての自覚を持たせる為ですわ】 【字が小さいな…ワシは目が悪い お前が読んでくれ】 【はい お爺様】 -------------------------- | 奴隷契約書 | |一 私は、奴隷として 御仕えすることを 誓います。 |二 御主人様の 如何なる御命令にも 絶対服従いたします。 |三 食事・排泄も 御主人様の許可を 得るものと致します。 |四 御命令に反した場合は 如何なる罰も 御受け致します。 |五 奴隷の身分を弁え 御主人様から 戴いたものは大切に扱います。 | : |十 この契約は 御主人様のみが 解約できるものと致します。 | |性奴隷の証として 性器で押印いたします。 |性奴 : ワンダーウーマン | 御主人様へ -------------------------- 【ほぉう 色々書いてあるのだな 誰が考えたのだ由布子】 【調教師に 下書きさせましたの 如何ですか?】 【左の写真は その時のモノなのか?】 【はい そうですわ】 【どうやって 署名させたのだ】 【アソコに 筆を入れて 署名させたのですわ】 【女とは 便利なものだな】 【署名するときの ワンダーウーマンの顔を ご覧に入れたかったですわ】 【日本に着くまで たっぷり時間が有るな 縄師はいつ来るのだ】 【もうすぐ到着しますわ 昨日アルゼンチンに到着したと無線が入りました】 【誰が来るのかな?】 【毒島三兄弟を 雇いました 1人では ワンダーウーマンが不満でしょうから】 【彼等は 監禁暴行で刑務所ではなかったのかもう出所したのかね?】 【手配して 出しました。お爺様の名前を出したら直ぐでしたわ】 【島に監禁したとして 警察は問題無いのかね?】 【まさか! 大臣も総監も クビになりたくないでしょう】 【屋敷の改築はどうなった?】 【船が着く頃には 完成していますわ ご心配は無用ですわお爺様】 【アメリカ政府の動きは?】 【カザフを血眼で追っていますわ もし彼等が捕まっても アメリカ政府も お爺様には 手出しは出来ませんわ。】 【例の準備は 出来ているのか 由布子】 【いつでもいいですわ お爺様が決めて下さい】 【やっと…ビヨルセン大佐の仇を討てるのか…感無量だな …では…縄師が到着したら調教を始めさせよう】 【畏まりました お爺様】 逃げ場の無い船の中で ワンダーウーマン処刑の準備が進行していた。 ワンダーウーマンに逃れるチャンスは来るのだろうか。                    ・                    ・                    ・                    ・                    ・ 【以上が、例の作家が出版社に送ってきたドキュメンタリー小説の一部です。】 ある屋敷で、若い男が恰幅の良い年輩のメガネを掛けた紳士に報告をしていた。 【なかなか良く取材しているな。私が聞いていた話と同じだ。】 【それにしても、まさか投稿した出版社の会長が、ワンダーウーマン調教委員会の 会員とは思ってもいなかっただろうに…。それで、この作家はどうしますか?】 【それは、お前に任せよう。】 【了解いたしました。】  一時間後、あるマンションの一室から一人の作家が複数の人間に拉致される事件が発生した。 警察が事件現場を調査している頃、外で男女2人が見張りの警官に身分証明書を提示していた。 【IADCのスティーブとダイアナです。】 中へ通された2人は、小走りに現場へ向かっていった。 ***完  この作品は、ハードカバー版(画像付き小説)がダウンロードできます。 入手される方は、下記のリンクをクリックしてください。

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