平成15年7月4日・初版 MonkeyBanana2.Com Free Counter

標的はワンダーウーマン・邪教集団の報復・第1章/AtoZ・著

邪教ヒシュタル教団 続編 パイロンからの情報提供で トレバーとダイアナは ヒシュタル教団の北アメリカ本部を壊滅した…が、 その建て直しに ブラジル担当であった ガルモア大僧正が派遣された 彼は トレバーとダイアナ そして ワンダーウーマンを 報復のターゲットとして選んだのだった。 --------------------------------------- 第一章 報復 ---------------------------------------  ダイアナは宵の公園を散策していた 風が心地よく頬をなぜていた。 そのとき 公園の奥の茂みから 恐怖する男の悲鳴が聞こえた。 ダイアナはスピンして ワンダーウーマンに変身すると、声のした方に駆けていった。 【なっ! 何なのこれは!?】 そこで ワンダーウーマンが見た光景は 異様な ものだった。 男が 少女に馬乗りになって 腰を激しく動かしていた だが 悲鳴を上げているのは 男の方だった。 【おぅうっ! 止めて! 止めてくれ! あがぁぁぁあ!】 男が 絶叫を上げて そのまま少女の上に崩れると 少女は何事も無いようなそぶりで 立ち上がり ミニスカートを拾い上げた。 少女は まだ 10代後半 の あどけなさの残る 可愛い娘だった。 【ど、 どうしたの? これは どう言うこと?】 ワンダーウーマンが 少女に問い掛けると 少女は 平然と 【レイプされたのよ…見たでしょう?】 【でっ…でも…この人は死んでいるわよ!】 【きっと心臓でも悪かったのね。 じゃあね】 【待って! 待ちなさい!】 ワンダーウーマンが 少女を追い掛けようとしたとき 別の男の声がした。 気がつくと 周りには5人の男達が 倒れていた。 【ぁ…うぅぅ…】 まだ 息の有る男が 手を伸ばしワンダーウーマンに助けを求めていた。 仕方なく 少女を追うのを諦め 男の側に駆け寄った。 【しっかりして! 直救急車を呼んであげる…しっかりするのよ!】 だが 男はワンダーウーマンの手を握ったまま息を引き取ってしまった。 【なに? 一体なにがあったの? さっきの娘は たしか…】 ワンダーウーマンが あたりを見回したとき 既に少女の姿は 消えていた。 --------------------------------------- 数日後 ワンダーウーマンは ブランケンに呼ばれ レストランに来ていた。 【おう! こっちだ!】 ブランケンは ワンダーウーマンを見つけると 奥のテーブルから手を挙げて 招き呼んだ。 【ダイアナから聞いたわ 私に話があるそうね】 【まぁ 座れよ! おい! ステーキを 後2人前持って来てくれ!】 【私は 食べないわよ】 【俺の分だ!】 残りの ステーキを食べながら ブランケンは 平然と言った。 ワンダーウーマンも、この男なら 10人前でも 食べそうだと 言いかけて 思わず笑ってしまった。 【何? 用件を言って】 【ダークの事を覚えているか?】 【あのときは 助けて貰ったわね…ありがとう】 【気にするな! そのダークの兄貴が また あんたを狙っているらしい】 【彼に 兄がいたの?】 【イタリアの監獄から脱獄して 昨日アメリカに密入獄したらしい】 【それを 教えに来てくれたの?】 【奴は 軍の戦術核爆弾を盗んで捕まったんだ それでパイロンを狙う積もりだろう】 【そんな! パイロン一人を殺すために 何万人も犠牲者をだすと言うの!】 【気違いだからな やるだろう】 【貴方も 狙われているの?】 【だろうな だが俺はパイロンの命令で アフリカに行く そこで アンタに頼もうと…】 言いかけてブランケンは レストランから 3人の男達に囲まれて連れ出されていく 少女を見た。 【まずい! 急用が出来た 後を頼む!】 慌てて 出て行こうとするブランケンに 【誰! 知り合いの娘?】 【危ない雰囲気だ 助けないと不味いことになる!】 【あの娘が 危ないの? 私も行くわ!】 【違う! 危ないのは 連れ出した男達の方だ! アソコを食い千切られるぞ!】 【なっ! 何のこと! 待って!】 ブランケンとワンダーウーマンが 飛び出したとき 玄関に 少女は一人で立っていた。 【どうしたの? ブランケン そんなに慌てて何かあったの?】 【紅龍! あいつらをどうした!】 【さぁ どうしたのかしらね?】 【トラブルを起こすなと言われているだろうが! パイロンに言い付けるぞ!】 【わ、 解ったわよ! 煩い人ね】 そのとき ワンダーウーマンは 公園での事を思い出した。 【あっ! 貴方は あの晩公園にいた 娘ね!】 【また コイツが 何かやったのか?】 【レイプされただけよ たしか5人だったかな?】 【貴方 平気なの? レイプされても】 ワンダーウーマンの問いかけにも 紅龍と呼ばれた少女は平然としていた。 【気にするな コイツは 男をレイプしても される玉じゃねぇ】 【酷い言い方ね! 純情可憐な乙女に向かって言う言葉じゃないわよ】 頬を膨らませ抗議する少女を無視して ブランケンは問いただした。 【それより 何故ここに居たんだ! 俺を見張っていたのか?】 【ダークの兄の バランを調べていたのよ!】 【それで! 何人食った!】 【7人 残りはバランを入れて4人よ】 【それと ブラジルからガルモアが来てるわよ】 【そいつは 何者だ?】 【ヒシュタル教団の幹部よ タシケントの後釜らしいわ】 【そんな奴は どうでもいい それより バランは?】 【奴の部下がダウンタウンのホテルに集まっているわ この地図にマークしてあるわ】 【ワンダーウーマン 聞いたな 残りは4人だとよ! 後は任せたぜ!】 そう言うと ブランケンは 強引に手を引っ張って 紅龍を車に押し込んだ。 【待って! もっと詳しく教えて! 待って】 【アイツの手下は全員 プロのテロリストだ! トラップに気を付けろよ!】 ワンダーウーマンが 追いかけよう様とした時 ボーイに制止された。 【お客様! 料金が未だです! ステーキ12人前を 支払って下さい!】 【えっ?】 唖然とする ワンダーウーマンを残し 車は去っていった。 --------------------------------------- IADCに帰った ダイアナは バラン と ガルモアのことを トレバーに報告した。 【バランは緊急手配した IADCの対テロ専門部隊に任せよう】 【でも バランは小型の核爆弾を持っている かも知れないのよ?】 【大丈夫だ、爆弾はFBIが 押収したそうだ さっき連絡が有った】 【良かった。 流石はFBIね】 【密告が有ったそうだ 密告したのが少女だと言っていたが… それが 途中で姿を消してしまったので…情報源が確認できないらしい】 【…きっと…あの子だわ…パイロンの仲間だろうけれど…】 【ダイアナ どうかしたのか?】 【いっ …いいえ… それで ガルモアの方は?】 【ガルモアだが 入国直後から 我々もマークしていたのだが 見失ったのだよ】 【私も 君も 身辺に注意したほうがいいだろう 狙ってくる可能性が高いからな】 【解ったわ 私も 警戒しておくわ】 2人の前にIADCの副長官が現れ 秘書がお茶を運んで来た。 【日本から今帰国したのだよ 土産に日本のお茶を買って来たんだ 飲んでみたまえ】 【有難う御座います? では…】 【どうかね? お茶は初めてかね?】 【以前飲んだ事が有りますが …変わった味ですね…】 【緑茶と言うらしい ワイフに頼まれたのだが 私は好きになれんのだよ】 【ありがとう御座いました。 日本でのお仕事は如何でしたか?】 【ジャップ…おっと、これは失言だ。 日本人相手は疲れるよ 彼等は建前と本音が違いすぎる】 【もう一杯いかがですか?】 秘書が お代わりを推めたが 2人はオリエンタルスマイルで断った。 【ところで ヒシュタル教団の捜査は進んでいるのかね?】 【ブラジルから ガルモアが来たようです 現在追跡中です】 【日本でも 宗教団体によるテロ事件があった 南米でも集団自殺の例が有る アメリカは 特異な集団が多い これからも 忙しくなるな だが 彼等のも人権はある 捜査は慎重にするように…】 2人は 副長官の話しを聞きながら 軽い目眩を覚えていた。 --------------------------------------- 【ガルモア様 ダイアナを連行して参りました】 【ワンダーウーマンは どうした?】 【現れませんでした。が、いずれ ダイアナ救出に来るものと思われます】 【ワンダーウーマンを捕らえるまでは 大切な人質だ 牢に監禁しておけ!】 【トレバーはどうした? 奴も捕らえたのか?】 【拉致に成功したと連絡が有りました トレバーは 如何しましょう?】 【ダイアナと別々の牢に入れておけ! あとは ワンダーウーマンだな!】 【タシケント将軍の失敗で 我が教団は大打撃を受けてしまった。 我が教団に敵対した ダイアナとトレバー そして ワンダーウーマンには 罰を 与えねば ならん】 【ダイアナとトレバーは 処刑する だが ワンダーウーマンは 我が神の僕にするのだ!】 【出ろ! ガルモア大僧正様が お待ちだ!】 自宅の駐車場で襲われ拉致されたダイアナとトレバーは 捕らわれてから2日間 縛られたまま 水も食料も 与えられなかった。 2人は衰弱し 手下達に抵抗もできず 連行されて来た。 手下達は ダイアナとトレバーを鉄のベッドに大の字に固定すると チェインソーをもった部下が 2人の横に待機し ガルモアの命令を待った。 【お前達2人を処刑する! お前達は今日から犬になるのだ!】 【先ず右足 それから 左足 そして 両腕を切断してやる。】 【手足を失ったお前達は 首輪を付けて 死ぬまで 檻で飼ってやる】 【ま、 待って!】 【ふっふっふ 命乞いか? 聞いてやろう! 言って見ろ!】 【そんな事をしたら ワンダーウーマンは もう呼ばないわよ! ワンダーウーマンを呼べるのは 私だけよ!】 ダイアナは せめて トレバーだけでも 助けたかった その為なら 自分はワンダーウーマンとして 処刑されても いいと思った。 【ワンダーウーマンを捕らえる 協力をする と言うのだな?】 【するわ! だから…だからトレバーだけでも 助けてあげて!】 【いいだろう 処刑は中止だ! トレバーを監獄に戻せ!】 【待て! ダイアナ! そんな事はよせ! 君が ワンダーウーマンを罠にかけるなんて!】 【はぐぅ! あぐぅ! ぐぁぁぅぅううううう!】 トレバーは ショックガンを 前後左右の部下から当てられ 身体をエビの様に曲げて失神した。 【トレバー!! 止めて! 止めさせて! お願い!】 【邪魔だ! トレバーを連れて行け!】 失神したまま トレバーは 部下達に連行され また監獄に戻されてしまった。 【お前に聞きたいことがある 我々アメリカ本部のリストは どうして手に入れたのだ!】 【密告よ! でも たぶん 情報源は パイロンだわ】 【パイロン? その名前は聞いたことがある 何者だ!】 【中国マフィアのボスよ! それと 華僑の廣グループの社長よ】 【教団への献金を断った奴だな だが 奴が どうして リストを手に入れた?】 【それは 知らないわ でも 彼は 世界中の情報通信網を手に入れようと しているわ】 【我々のコンピュータを ハッキングしたと言う訳か いずれ奴にも償いをさせてやる】 【だが 今はワンダーウーマンの処刑が先だ! どうやって連絡するのだ 言え!】 【私の家に…窓に花瓶をおくのよ! それで…彼女から連絡が有るわ】 【馬鹿目! そんなことで騙されるか! かまわん 足を切断しろ!】 【まっ! 待って! 本当! 本当よ!】 チェインソーを振り上げた部下を ガルモアは手を挙げて制止した。 【本当の様だな…もし 嘘だったら…お前達は処刑されるだけだ】 【ワンダーウーマンのパワーは ベルトに有ると聞いている お前はそれを奪って この薬を飲ませるのだ!】 【解ったわ! でも この薬は?】 【我が教団が開発した薬だ! 飲めば解るぞ 試して見るか?】 【いいえ! 結構よ! この鎖を外して! ワンダーウーマンを呼んでも 私が居なければ 捕まえられないわよ】 【いいだろう だが 忘れるなよ トレバーは我が手の中に有るのだ!】 そのとき 部下が パイロンの情報を持って やって来た。 【解りました! パイロンは 現在イスラエルに居る様です 如何いたしましょうか?】 【いずれ アメリカに戻って来るだろう その時で良い! 監視だけは怠るな】 【畏まりました ガルモア大僧正様】 【さぁ 準備しろ! ワンダーウーマンを連れてくるのだ!】 --------------------------------------- 【目隠しをとってもいいぞ! さぁ これを飲むんだ!】 【この薬は?】 【同じ薬を2粒ワンダーウーマンにも 飲ませるんだ! だが先にお前が飲むんだ!】 【…】 【早くしろ! もし失敗すれば トレバーは手足を切断されるぞ!】 【解ったわ…】 【俺達はここに居る 上手く行けば合図しろ! 解ったら行け!】 ダイアナは 薬を飲むと 自宅に戻り 急いで解毒剤を飲んだが それが 効くかどうかは解らなかった。 しばらく思案していたが スピンしてワンダーウーマンに変身し 手はず通り合図すると 男達が入って来た。 男達は 入るなり ワンダーウーマンが立って居るのを見て たじろいだ。 【残念ね ダイアナが全部話してくれたわよ】 【しっ! しまった! 逃げろ!】 男達は 慌てて逃げ出そうとしたが、ワンダーウーマンは ラッソーで捕らえると アジトの場所を聞き出した。 彼等を縛り上げ IADCに連絡すると ワンダーウーマンは 彼等のアジトに向かった。 飲まされた薬が どんな効果をもたらすのか 一抹の不安が有ったが トレバーの身が心配だった。 連絡が遅れ ガルモアが疑念を抱けば トレバーが処刑されてしまうだろう。 【急がなければ!】 ワンダーウーマンは アジトに着くと 捨て身で乗り込んでいった。 【何処に居るの! ガルモア! さぁ出てきなさい!】 【入って来いワンダーウーマン! ワシは3階にいるぞ!】 ワンダーウーマンは 館に入って行ったが 何の罠も抵抗も無かった。 3階の豪華な扉を開けると ガルモアは 6人の部下と部屋にいた。 【ダイアナは裏切った様だな トレバーを処刑してやる!】 【待ちなさい! 私が身代わりになるわ! トレバーを解放しなさい!】 ワンダーウーマンは そう言うと 自分からベルトを外し ガルモアの方に投げた。 【よかろう …お前を捕らえるのが目的だったのだからな…】 【大人しく捕まれば トレバーを解放してやる】 ガルモアは部下に命令し ワンダーウーマンを後ろ手に拘束し 首輪を付けさせた。 【これで良いでしょう! トレバーを解放しなさい!】 【ワンダーウーマンを檻に入れて 北支部に運べ!】 【待って! 先にトレバーを解放するのよ!】 【トレバー? なんのことだ? 奴はもう処刑したぞ! 足か 手か どれが欲しいのだ!】 【なっ! なんてことを! 騙したのね!】 【ワンダーウーマンを檻に入れろ!】 ガルモアの命令に 男達は ワンダーウーマンを取り囲もうとした。 ワンダーウーマンは 鎖を掴んでいた男をキックで倒し 部屋から逃げようとした が 部屋の扉は電子ロックされていた。 そこを 部下たちが 一斉に襲い掛かった。 【うがぁぁぁ! げぇえ!】 首輪の鎖を掴もうとした男と 背後に回った男が キックで倒された。 【逃げ場はないのだ! 焦らず取り囲め! 取り囲んで捕まえろ!】 ガルモアの命令に男達は じわじわ包囲網を狭めて来た。 倒そうと前に出れば 前の男が引き 逆に後ろの男が襲う姿勢をとった。 足だけで必死に応戦するワンダーウーマンだったが 徐々に身体に異変が 起こってきていた。 ワンダーウーマンが 身を屈め腰をくねり出し 股を窄めて 喘ぎ始めたのだ。 【あの薬を飲んでいたようだな くっくっく 面白い事になるぞ】 【くっ! アソコが疼くわ!…早く倒さないと…くっ! くぅぅ! だめ! 足に力が入らない】 【今だ! 押え込め! 鎖を掴め!】 男達が 一斉に襲い掛かった。 足を取られ 胸を掴まれ 鎖を取られてしまった ワンダーウーマンは 縛られた身体を捩り 暴れたが もう逃げることは出来なかった。 取り押さえられ 足枷を付けられ 立ち上がることさえ 出来なくなってしまった。 【はっ! 離しなさい! 卑怯者! 離すのよ!】 【今から ワンダーウーマンを処刑する 手足を切り刻んでやるのだ! 準備しろ!】 【両手両足を切断すれば もう逆らうことも出来まい その上で嬲り者にしてやる。】 【くっ! ぁっ! ぁっ! ぁぁっ! くぅうっ!】 突然ワンダーウーマンが 激しく悶えだした。 喘ぎが大きくなり 乳首も立っていた。 【ふっふっふ 面白い! 処刑は後だ! 先ずは遊んでやろう】 ***つづく